グランド・スラム・オヴ・ダーツ

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Grand Slam of Darts
概要
開催国 イギリスの旗 イギリス
(イングランドの旗 イングランド)
開催地 ウルヴァーハンプトン
会場 アルダーズリー・レジャー・ビレッジ
初開催 2007年
主催団体 PDC
テレビ イギリスの旗 Sky Sports
インターネット PDCTV
使用ボード unicorn ECLIPSE PRO
形式 legs
BDOの招待プレイヤーも参加
賞金総額 £650,000 (2023)
開催月 11月
ナイン・ダート・フィニッシュ
有-TV放送 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド (2008)
ベルギーの旗 キム・ハイブレクト (2014)
イングランドの旗 デイブ・チズナル (2015)
ベルギーの旗 ディミトリ・バン・デン・バーグ (2018)
北アイルランドの旗 ジョシュ・ロック (2022)
イングランドの旗 ライアン・サール (2023)
現在のチャンピオン
イングランドの旗 ルーク・ハンフリーズ (2023)

グランド・スラム・オヴ・ダーツ (bwin Grand Slam) は、プロフェッショナル・ダーツ・コーポレイション (PDC) が開催するダーツのトーナメントである。PDCは、競合団体のブリティッシュ・ダーツ・オーガナイゼイション (BDO) からも、最高のパフォーマンスをしたプレイヤー達を招待しており、全強豪が1つのワールド・チャンピオンシップで争えない現在、その代わりとなるイベントとなっている。(BDOの清算に伴い、2021年度大会からはPDC所属プレイヤーのみの参加)

これまでに2つの異なる団体のチャンピオン同士で直接対決が2回あり、また、いくつかのイギリス以外でのトーナメントでも、BDOとPDCの対決を取り上げたものは存在する。しかし、このイベントは、イギリスで開催され、両団体から (直接対決ではなく) 多くのトップ・プレイヤーが参加する初めてのトーナメントである。

以前のPDC vs BDOのトーナメント[編集]

このトーナメントが開催される以前にも、PDCBDOのどちらからもプレイヤーが出場するトーナメントが存在する。

2005 マスターズ・オヴ・ダーツは、両団体のトップ・プレイヤー達の対戦を呼び物にした最初のトーナメントであり、2006年と2007年には、オランダで開催されたインターナショナル・ダーツ・リーグワールド・ダーツ・トロフィーは、BDO対PDCを呼び物にするため、PDCのプレイヤーが招待されている。

PDC オーダー・オヴ・メリットと賞金[編集]

このトーナメントは、獲得した賞金額に基づくPDCのワールド・ランキング・システムであるPDC オーダー・オヴ・メリット (PDC OOM) に反映されるメジャー・トーナメントである。

現在、賞金総額は、PDCのイベント中、ワールド・マッチプレイに次いで4番目となっている[1]

このトーナメントの賞金は、以下の通りとなっている[2][3]

優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
グループ3位 グループ4位 グループ
首位
ハイエスト・
チェクアウト
9ダーター 実総額[4] 公称総額
2007 £80,000 £35,000 £15,000 £10,000 £6,000 - £4,000 - £3,000 - £300,000 [5]£250,000
[6]£300,000
2008 £100,000 £40,000 £20,000 £12,500 £7,500 - £4,000 - £2,000 不明 £356,000 [7]£356,000
2009 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 [8]£400,000
2010 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 [9]£400,000
2011 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 [10]£400,000
2012 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 £400,000
2013 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 £400,000
2014 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 £400,000
2015 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 £30,000 £430,000 £400,000
2016 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 不明 - £400,000 £400,000
2017 £110,000 £55,000 £28,500 £16,000 £10,000 £5,000 £3,000 £2,500 不明 - £450,000 £450,000
2018 £110,000 £55,000 £28,500 £16,000 £10,000 £5,000 £3,000 £2,500 不明 £25,000 £475,000 £450,000
2019 £125,000 £65,000 £40,000 £20,000 £10,000 £7,500 £4,000 £3,500 不明 - £550,000 £550,000
2020 £125,000 £65,000 £40,000 £20,000 £10,000 £7,500 £4,000 £3,500 不明 - £550,000 £550,000
2021 £125,000 £65,000 £40,000 £20,000 £10,000 £7,500 £4,000 £3,500 不明 - £550,000 £550,000
2022 £150,000 £70,000 £50,000 £25,000 £12,250 £8,000 £5,000 £3,500 不明 不明 £650,000 £650,000
2023 £150,000 £70,000 £50,000 £25,000 £12,250 £8,000 £5,000 £3,500 不明 £10,000 £660,000 £650,000

なお、この賞金額はWDF/BDOの賞金額が最も多いイベントであるBDO ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップス (レイクサイド) の実際に払われた賞金額も、BDOによる公称額[11]も超えている。

2011年における他のトーナメントとの賞金額の比較は、次の通りである[1][12][13]

団体 大会 公称総額 実総額[14] 優勝 準優勝 準決勝 準々決勝 ラスト
16
ラスト
24
ラスト
32
グループ
1位通過
9ダーター ハイエスト・
チェクアウト
2011 PDC グランド・スラム・オヴ・ダーツ £400,000 £400,000 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 £5,000 £2,500 £2,500 - 不明
2011 PDC ワールド・マッチプレイ £400,000 £410,000 £100,000 £50,000 £25,000 £15,000 £7,500 - £5,000 - £10,000 不明
2011 PDC ワールド・グランプリ £350,000 £355,000 £100,000 £40,000 £20,000 £12,500 £7,000 - £4,000 - £5,000 不明
2011 WDF
(BDO)
レイクサイド (メンズ) £329,000 £261,000 £100,000 £30,000 £11,000 £6,000 £4,250 - £3,000 - - £3,000
レイクサイド (ウィメンズ) £16,000 £10,000 £2,000 £1,000 £500 - - - -


本戦の日程・会場・放送など[編集]

日程、会場、タイトル・スポンサー、テレビ放送などの情報は、以下の通りである[2][3]

初回から2010年まではITV、2011年よりSky Sportsで全試合が生放送されており、PDCtvでも生放送とハイライトが視聴できる。

開始日 終了日 開催日数 会場 スポンサー 使用ボード テレビ放送
2007 11/17 (土) 11/25 (日) 9 シヴィック・ホール (ウルヴァーハンプトン) PartyBets.com unicorn ECLIPSE PRO ITV
2008 11/15 (土) 11/23 (日) 9 シヴィック・ホール (ウルヴァーハンプトン) PartyPoker.com unicorn ECLIPSE PRO ITV
2009 11/14 (土) 11/22 (日) 9 シヴィック・ホール (ウルヴァーハンプトン) PartyPoker.com unicorn ECLIPSE PRO ITV
2010 11/13 (土) 11/21 (日) 9 シヴィック・ホール (ウルヴァーハンプトン) Daily Mirror unicorn ECLIPSE PRO ITV
2011[15] 11/12 (土) 11/20 (日) 9 シヴィック・ホール (ウルヴァーハンプトン) William Hill unicorn ECLIPSE PRO Sky Sports HD

テレビ放送[編集]

ITVは、初開催から、2010年まで、このグランド・スラム・オヴ・ダーツを放映していた。これは、1988年にWDF/BDOワールド・マスターズの放送を止めてから、初めてITVで放送されたダーツ・トーナメントとなる(例外として、1999年のフィル・テイラーレイモンド・ファン・バルネフェルトが行ったチャンピオン同士の対決がある)。

2007年から2010年までITV4の週間順位1位を譲ることはなかった[16]

2009年のこのトーナメントの放送は、週間順位において1位から9位までを独占した[17]

2011年からは、Sky Sportsがこのトーナメントを3年間放送する契約が発表されている[15]

ハイライト[編集]

2007年[編集]

フィル・テイラーが、決勝でアンディ・ハミルトンに18-11(レッグ)で勝利し、このタイトルを獲得した。

2008年[編集]

テイラーは、18-9でテリー・ジェンキンスを打ち破り、タイトル防衛に成功した。

2009年[編集]

テイラーが、16-2という大差でスコット・ウェイツに勝利し、3度連続のグランド・スラム優勝を手に入れた。ただし、ウェイツは、BDOのプレイヤーで初の決勝進出となっている。また、女子プレイヤーのアナスタシア・ドブロミスロワ[18]、グループ戦の対ヴィンセント・ファン・デル・フォールト戦において、5-4でグランド・スラム・オヴ・ダーツ初の女子プレイヤーの勝利を成し得た。

2010年[編集]

BDOのプレイヤーであるウェイツが、決勝でPDCのプレイヤーであるジェームズ・ウェイドを破り、テイラー以外かつBDOのプレイヤー初となるタイトル獲得を達成した。

2011年[編集]

テイラーが決勝においてゲイリー・アンダーソンに16-4で勝利し、このタイトルを取り戻した。

2012年[編集]

レイモンド・ファン・バルネフェルトが、決勝においてマイケル・ヴァン・ガーウェンとのオランダ人対決を16-14の接戦で制し、この大会で初めてチャンピオンとなった。

2013年[編集]

テイラーが決勝でスコットランドロバート・ソーントンを16-9で破り、5度目のタイトルを獲得した。準決勝のテイラー対エイドリアン・ルイス戦は史上まれに見る高レベルな試合となり、3ダーツ平均は、テイラーが109.76、ルイスが110.99であった。180得点は、27レグの間に両者合わせて32回行われた。

2014年[編集]

テイラーは16-13でデイブ・チズナルを破り、6度目のタイトルを手にした。ベルギーキム・ハイブレクトは準々決勝の対マイケル・ヴァン・ガーウェン戦で9ダーツを達成し、大会史上2人目の9ダーツ達成者となった。

2015年[編集]

この年から初めてPDCオーダー・オブ・メリットのランキングトーナメントに追加された。前回及び過去6回のチャンピオンであるテイラーは決勝でマイケル・ヴァン・ガーウェンに13-16で破れ、タイトルを失った。グループステージではデイブ・チズナルがピーター・ライトに対し9ダーツを達成し、大会史上3人目の達成者となった。またこの年の大会は、2007年の初開催以来毎年出場を拒んできたBDOのレジェンド、マーティン・アダムズが初めて出場した大会でもある。

2016年[編集]

前回王者のヴァン・ガーウェンが決勝でジェームズ・ウェイドに16-8で勝利し、テイラー以来となるタイトル防衛、及び2度目のチャンピオンとなった。

2017年[編集]

ヴァン・ガーウェンが決勝でピーター・ライトを16-12で破り、大会3連覇を成し遂げた。テイラーはこの年が最後の出場で、準決勝まで進むも最終的なチャンピオンであるヴァン・ガーウェンに8-16で敗れた。

2018年[編集]

ウェールズガーウィン・プライスは決勝でゲイリー・アンダーソンに16-13で勝利することによって、最初のPDCメジャー・タイトルを手に入れた。ベルギーのディミトリ・バン・デン・バーグは第2ラウンドのスティーブン・バンティング戦において大会史上4度目の9ダーツを達成した。この大会では、史上初めてイングランドの選手が準々決勝に進めなかった。またこの年からのチャンピオンには、2018年4月に亡くなった伝説のプレイヤーにちなんで「エリック・ブリストウ・トロフィー」が送られることとなった。

2019年[編集]

前年度チャンピオンのガーウィン・プライスが圧倒的なパフォーマンスでピーター・ライトを16-6で破り、テイラー、ヴァン・ガーウェンに続いて史上3人目のタイトル防衛に成功した。なお、決勝のライト戦の3ダーツ平均は107.86であり、これは決勝史上2番目に高い記録であった。

2020年[編集]

ホセ・デ・ソーサが決勝でジェームズ・ウェイドを16-12で破り、ポルトガル人として初めてPDCメジャー・タイトルを獲得した。ウェイドは3度目の準優勝となった。準々決勝ではサイモン・ウィットロックがヴァン・ガーウェンに対し大会記録となる20回の180得点を行い、最終的には16-15で勝利した。

2021年[編集]

ガーウィン・プライスはピーター・ライトを16-8で破り、3度目のタイトルを手にした。ファロン・シャーロックはグループステージにおいて3ダーツ平均101.55を叩き出し、テレビで放映された女性の最高3ダーツ平均記録の新記録を樹立した。シャーロックは女性として初めてグループステージを突破し、さらに第2ラウンドでもメンサー・スルホビックに10-5で勝利するが、準々決勝でライトに13-16で敗退となった。ヴァン・ガーウェンはグループステージでジョー・カレン相手に3ダーツ平均115.19で大会記録を塗り替えた。また、2020年にBDOが解散したため、大会史上初めてBDOの代表がトーナメントに参加しなかった。

2022年[編集]

前回王者のプライスは準々決勝で、2021年2月に現役復帰したレイモンド・ファン・バルネフェルトに13-16で敗れてタイトルを失った。バルネフェルトは準決勝でマイケル・スミスに12-16で敗れた。スミスはそのままの勢いでネーザン・アスピナルを16-5の大差で下し、初のメジャー・タイトルを手にした。北アイルランドジョシュ・ロックは初出場ながらグループステージを突破し、第2ラウンドの対ヴァン・ガーウェン戦で大会5度目の9ダーツを達成するが、3ダーツ平均107.71のヴァン・ガーウェンに8-10で敗れた。

形式[編集]

グランド・スラム・オヴ・ダーツは、ラスト32から始まるグループ戦とラスト16からのシングル・エリミネイション・トーナメントを合わせたトーナメントであり、最たる特徴は、PDCとBDOの両プレイヤーの対戦が実現することである(BDOは2020年に消滅)。

出場者の決定[編集]

このトーナメントは招待制であるが、次のどれかを満たしたプレイヤーは、開始当初から毎年招待されている。

  • 各メジャー・トーナメントで決勝に進出
  • ワイルド・カード予選を通過

2023年の対象となるトーナメントとプレイヤーは、以下となった[19]。例年、対象プレイヤーが、既に出場者となっている場合、例年、対象トーナメントを後に増やしたり、各種オーダー・オヴ・メリットやWDFランキングを用いたりして選抜を行っている。

トーナメント 優勝 準優勝 準決勝 同年 昨年 一昨年
グランド・スラム・オヴ・ダーツ - - -
PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ - - -
ワールド・マッチプレイ - - -
ワールド・グランプリ - - -
UKオープン - - -
プレミア・リーグ・ダーツ - - -
プレイヤーズ・チャンピオンシップ・ファイナルズ - - -
ヨーロピアン・チャンピオンシップ - - -
マスターズ - - -
ワールドシリーズ・オブ・ダーツ・ファイナルズ - - -
PDC ワールド・カップ・オヴ・ダーツ - - -
ワールド・ユース・チャンピオンシップ [20] - - -
女子ワールド・マッチプレイ - - - -
PDC アジア・チャンピオンシップ - - - -
CDC コンチネンタル・カップ - - - -

他に、上記該当選手を除くヨーロピアンツアーのチャンピオン及びプレイヤーズ・チャンピオンシップのチャンピオンなども出場者となった。またこれらに加え、PDC チャレンジツアーPDC 開発ツアーPDC ウィメンズシリーズからそれぞれの最高位のプレイヤー (既に出場権を得た者を除く) が1名ずつ出場権を得た。

本戦[編集]

まず、各4名のグループ (A-Hの8グループ) に分け、グループ内総当たり戦を行う。このグループ戦は、ポイント制であり、上位2名がラスト16のシングル・エリミネイション・トーナメントへ出場できる。なお、同点の場合は、得失レッグズ差、それも同じ場合は、1位と2位に関しては直接対決の結果、2位と3位に関しては、ナイン・ダート・シュータウトという9本のダーツで多くの点数を獲得したプレイヤーを勝ちとする方法で、順位を付ける[21]

曜日 ラウンド レッグズ
(ベスト・オヴ)
試合数 備考
グループ 9 4 グループA-Dから各1試合
8 グループE-H、A-Dから各1試合
4 グループE-Hから各1試合
4 グループA-Dから各1試合
4 グループE-Hから各1試合
ラスト16 19 4 -
4 -
準々決勝 31 4 -
準決勝 31 2 -
決勝 31 1 -

レッグ数[編集]

各年の各ラウンドにおけるレッグ数は、以下の通りである。どの試合も、タイブレイクはない[22][23][8][21]

グループ ラスト16 準々決勝 準決勝 決勝
2007 9 19 19 25 35
2008 9 19 19 31 35
2009 9 19 31 31 31
2010 9 19 31 31 31
2011 9 19 31 31 31
2012 9 19 31 31 31
2013 9 19 31 31 31
2014 9 19 31 31 31
2015 9 19 31 31 31
2016 9 19 31 31 31
2017 9 19 31 31 31
2018 9 19 31 31 31
2019 9 19 31 31 31
2020 9 19 31 31 31
2021 9 19 31 31 31
2022 9 19 31 31 31
2023 9 19 31 31 31

結果[編集]

[24]

優勝 (決勝平均) Score 準優勝 (決勝平均) 賞金 スポンサー 会場
総額 優勝 準優勝
2007 イングランドの旗 フィル・テイラー (101.75) 18–11 イングランドの旗 アンディ・ハミルトン (100.97) £300,000 £80,000 £35,000 PartyBets.com シヴィックホール, Wolverhampton
2008 イングランドの旗 フィル・テイラー (106.25) 18–9 イングランドの旗 テリー・ジェンキンス (100.92) £356,000 £100,000 £40,000 PartyPoker.com
2009 イングランドの旗 フィル・テイラー (103.94) 16–2 イングランドの旗 スコット・ウェイツ (94.16) £400,000 £50,000
2010 イングランドの旗 スコット・ウェイツ (99.86) 16–12 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド (92.79) デイリー・ミラー
2011 イングランドの旗 フィル・テイラー (109.04) 16–4 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン (98.92) ウィリアムヒル
2012 オランダの旗 レイモンド・ファン・バルネフェルト (95.79) 16–14 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン (98.55)
2013 イングランドの旗 フィル・テイラー (98.14) 16–6 スコットランドの旗 ロバート・ソーントン (97.02)
2014 イングランドの旗 フィル・テイラー (102.45) 16–13 イングランドの旗 デイブ・チズナル (98.02) Singha Beer
2015 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン (100.94) 16–13 イングランドの旗 フィル・テイラー (102.53)
2016 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン (98.74) 16–8 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド (90.73)
2017 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン (102.18) 16–12 スコットランドの旗 ピーター・ライト (97.71) £450,000 £110,000 £55,000 Bwin
2018 ウェールズの旗 ガーウィン・プライス (96.70) 16–13 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン (97.25) Aldersley Leisure Village, Wolverhampton
2019 ウェールズの旗 ガーウィン・プライス (107.86) 16–6 スコットランドの旗 ピーター・ライト (96.28) £550,000 £125,000 £65,000 BoyleSports
2020 ポルトガルの旗 ホセ・デ・ソーサ (99.95) 16–12 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド (94.26) Ricoh Arena, Coventry
2021 ウェールズの旗 ガーウィン・プライス (103.90) 16–8 スコットランドの旗 ピーター・ライト (91.51) Cazoo Aldersley Leisure Village, Wolverhampton
2022 イングランドの旗 マイケル・スミス (96.84) 16–5 イングランドの旗 ネーザン・アスピナル (90.94) £650,000 £150,000 £70,000
2023 イングランドの旗 ルーク・ハンフリーズ (104.69) 16–8 イングランドの旗 ロブ・クロス (103.61) Mr Vegas

ナイン=ダート・フィニッシュ[編集]

グランド・スラム・オヴ・ダーツで達成されたナイン・ダート・フィニッシュは、以下の通りである[25]

選手 ラウンド 方法 相手 結果
イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド 2008 ラスト16 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン 敗北
ベルギーの旗 キム・ハイブレクト 2014 準々決勝 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン 勝利
イングランドの旗 デイブ・チズナル 2015 グループ戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12 スコットランドの旗 ピーター・ライト 勝利
ベルギーの旗 ディミトリ・バン・デン・バーグ 2018 ラスト16 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12 イングランドの旗 スティーブン・バンティング 勝利
北アイルランドの旗 ジョシュ・ロック 2022 ラスト16 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン 敗北
イングランドの旗 ライアン・サール 2023 グループ戦 3 x T20; 3 x T20; T20, T19, D12 イングランドの旗 ネイサン・ラファティ 勝利

ハイエスト・チェクアウト[編集]

2023年までで、延べ25人がハイエスト・チェックアウトを達成している。

プレイヤー 数字
2007 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド 170
2008 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン 170
2009 イングランドの旗 ケビン・マクダイン
イングランドの旗 フィル・テイラー
170
2010 イングランドの旗 コリン・ロイド
スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン
170
2011 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド
イングランドの旗 テッド・ハンキー
161
2012 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン x 4
オランダの旗 ウェスリー・ハームズ
170
2013 イングランドの旗 テッド・ハンキー 170
2014 イングランドの旗 ロビー・グリーン
イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド
イングランドの旗 デイブ・チズナル
170
2015 イングランドの旗 ロビー・グリーン
イングランドの旗 デイブ・チズナル
オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン
170
2016 カナダの旗 ジェフ・スミス
オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン
170
2017 イングランドの旗 ロブ・クロス
スコットランドの旗 ピーター・ライト
170
2018 オーストラリアの旗 サイモン・ウィットロック x 2
イングランドの旗 スティーブン・バンティング
ウェールズの旗 ガーウィン・プライス
170
2019 アイルランドの旗 スティーブ・レノン 167
2020 イングランドの旗 ジョー・カレン 164
2021 イングランドの旗 ファロン・シャーロック
オーストリアの旗 ロウビー=ジョン・ロドリゲス
オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン
イングランドの旗 マイケル・スミス
スコットランドの旗 ピーター・ライト
170
2022 イングランドの旗 ルーク・ウッドハウス
イングランドの旗 ジョー・カレン
170
2023 ポーランドの旗 クリストフ・ラタイスキー
イングランドの旗 ルーク・ハンフリーズ
イングランドの旗 ロブ・クロス
170

記録[編集]

回数[編集]

ここでは、回数に関する記録を紹介する。

最多優勝[編集]

最多決勝出場[編集]

出場回数[編集]

グランド・スラムは、主要トーナメントで決勝や準決勝に出場したり、各ランキングで上位に入っているプレイヤーを招待するトーナメントなので、参加できること自体がある程度名誉なことであるが、何度も招待されることは、ことさら名誉なことである。

最多勝利[編集]

不敗記録[編集]

ナイン・ダート・フィニッシュ[編集]

180[編集]

180の記録は、2009年以降のものに限定する。

最多の大会[編集]
1大会中の最多[編集]

100以上の平均値[編集]

全ラウンド[編集]

 過去5人の選手が全ラウンドでの対戦平均値100越えを達成している。なお、括弧内の「GP」はグループ戦を意味する。

回数[編集]

2023年までで、最多は、フィル・テイラーの45回である。

最高対戦平均値[編集]

2023年までで、最高は、マイケル・ヴァン・ガーウェンの115.19である。

記録 プレイヤー 対戦相手 ラウンド
115.19 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン イングランドの旗 ジョー・カレン 2021 グループ戦
114.85 ベルギーの旗 ディミトリ・バン・デン・バーグ イングランドの旗 リッキー・エヴァンス 2020 グループ戦
114.65 イングランドの旗 フィル・テイラー オランダの旗 クリスチャン・キスト 2014 グループ戦
113.86 ベルギーの旗 ヘルト・デ・ヴォス ウェールズの旗 ジョニー・クレイトン 2015 グループ戦
113.62 イングランドの旗 マイケル・スミス イングランドの旗 ネーザン・アスピナル 2019 グループ戦
112.66 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン イングランドの旗 ゲイリー・ロブソン 2018 グループ戦
112.54 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン イングランドの旗 イアン・ホワイト 2018 グループ戦
112.37 イングランドの旗 フィル・テイラー イングランドの旗 ウェズ・ニュートン 2011 ラスト16
112.30 ウェールズの旗 ガーウィン・プライス オランダの旗 ジャン・ヴァン・ヴィーン 2023 グループ戦
112.16 イングランドの旗 フィル・テイラー イングランドの旗 スチュアート・ケレット 2013 グループ戦

最高大会平均値[編集]

2023年までで、最高はマイケル・ヴァン・ガーウェンの105.42 (2015) である。

記録 プレイヤー 結果
105.42 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン 2015 チャンピオン
105.12 オランダの旗 マイケル・ヴァン・ガーウェン 2017 チャンピオン
104.91 イングランドの旗 フィル・テイラー 2014 チャンピオン
104.89 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン 2013 ラスト16
104.20 イングランドの旗 フィル・テイラー 2013 チャンピオン

両者共[編集]

 2011年までで、8回達成されている。

ラウンド 勝者 スコア 敗者
2007 グループ戦 (104.08) レイモンド・ファン・バルネフェルト オランダの旗 5 – 2 イングランドの旗 デニス・プリーストリー (103.53)
2007 ラスト16 (102.14) テリー・ジェンキンス イングランドの旗 10 – 7 オランダの旗 レイモンド・ファン・バルネフェルト (101.01)
2008 準決勝 (102.30) テリー・ジェンキンス イングランドの旗 16 – 14 スコットランドの旗 ゲイリー・アンダーソン (105.65)
2009 グループ戦 (108.90) ジェームズ・ウェイド イングランドの旗 5 – 3 スコットランドの旗 ロバート・ソーントン (100.95)
2009 グループ戦 (103.25) アンディ・ハミルトン イングランドの旗 5 – 3 イングランドの旗 ジェームズ・ウェイド (102.62)
2010 グループ戦 (102.63) トニー・オシェイ イングランドの旗 5 – 1 オランダの旗 ヴィンセント・ファン・デル・フォールト (100.92)
2010 グループ戦 (103.38) スコット・ウェイツ イングランドの旗 5 – 1 ウェールズの旗 マーティン・フィリップス (103.28)
2011 準決勝 (107.76) フィル・テイラー イングランドの旗 16 – 9 イングランドの旗 エイドリアン・ルイス (101.10)



年齢[編集]

ここでは、年齢に関する記録を紹介する。

最年長優勝[編集]

最年少優勝[編集]

最年長出場[編集]

最年少出場[編集]

参照・脚注[編集]

  1. ^ a b Revised PDC ProTour Rules Professional Darts Corporation
  2. ^ a b Grand Slam of Darts Darts Database
  3. ^ a b Grand Slam of Darts Mastercaller
  4. ^ 実際に支払われた賞金の合計。ただし、不明の項目を£0としている。
  5. ^ PDC Launch Grand Slam of Darts (2007) Professional Darts Corporation
  6. ^ Increased Prize Fund For Grand Slam of Darts (2007) PDC (導入の発表後、スポンサーがついたため、賞金額が増加した。)
  7. ^ ITV Commits To Grand Slam of Darts (2008) Professional Darts Corporation
  8. ^ a b Grand Slam of Darts NetZone (2009) Professional Darts Corporation
  9. ^ Daily Mirror GSOD Day One Professional Darts Corporation
  10. ^ William Hill GSoD NetZone (2011) Professional Darts Corporation
  11. ^ 男女各部門で実際に払われた合計額と、達成されたら支払われ、達成されなければ積み立てられることなく消失するナイン・ダート・フィニッシュの賞金の合計額。
  12. ^ Lakeside World Professional Darts Championships (Men's) Darts Database
  13. ^ Lakeside World Professional Darts Championships (Women's) Darts Database
  14. ^ PDCが2011年に開催するトーナメントにおけるハイエスト・チェクアウトの賞金額は不明なため、それ以外の実際に支払われた額の合計。
  15. ^ a b Sky Sports Snap Up Grand Slam (2011) Professional Darts Corporation
  16. ^ Weekly Top 10 Programmes Broadcasters' Audience Research Board
  17. ^ ちなみに10位の番組タイトルは、"PHIL TAYLOR: THE POWER AND THE GLORY"であり、ダーツ関連の番組がトップ10を占めた。
  18. ^ 2009年大会以前は、2008年大会にも、招待されている。
  19. ^ Grand Slam Qualification Criteria Professional Darts Corporation
  20. ^ 同年のみ。
  21. ^ a b Daily Mirror GSOD NetZone (2010) Professional Darts Corporation
  22. ^ PartyBets.com Grand Slam of Darts NetZone (2007) Professional Darts Corporation
  23. ^ PartyPoker.com Grand Slam of Darts NetZone (2008) Professional Darts Corporation
  24. ^ Grand Slam Of Darts Winners”. Darts Database. 2014年11月5日閲覧。
  25. ^ 9 DART CLUB PDPA

外部リンク[編集]