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グランドスラム・アブダビ2017

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

グランドスラム・アブダビ2017は2017年10月26日から10月28日の3日間にわたって、アラブ首長国連邦アブダビで開催された柔道の国際大会[1]。 

大会結果

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男子

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階級
60kg以下級 ロシアの旗 ロベルト・ムシビドバゼ ブラジルの旗 フェリペ・キタダイ スペインの旗 フランシスコ・ガリゴス
ウズベキスタンの旗 シャラフディン・ルトフィラエフ
66kg以下級 IJF タル・フリッカー アゼルバイジャンの旗 ニジャット・シハリザダ ジョージア (国)の旗 バジャ・マルグベラシビリ
ロシアの旗 アブドゥラ・アブドゥルジャリロフ
73kg以下級 モンゴルの旗 ガンバータル・オドバヤル ロシアの旗 ムサ・モグシコフ アゼルバイジャンの旗 ルスタム・オルジョフ
IJF トハル・ブトブル
81kg以下級 オランダの旗 フランク・デ・ウィット モンゴルの旗 オトゴンバータル・ウーガンバータル ロシアの旗 アラン・フベツォフ
イランの旗 サイード・モラエイ
90kg以下級 スペインの旗 ニコロス・シェラザディシビリ ジョージア (国)の旗 ベカ・グビニアシビリ カナダの旗 ザカリー・バート
アゼルバイジャンの旗 ママダリ・メフディエフ
100kg以下級 ロシアの旗 ニラズ・ビラロフ ベルギーの旗 トマ・ニキフォロフ ロシアの旗 キリル・デニソフ
IJF ピーター・パルチック
100kg超級 フランスの旗 シリル・マレ ポーランドの旗 マシエイ・サルナツキ IJF オル・サッソン
ロシアの旗 アントン・クリボボコフ

女子

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階級
48kg以下級 ロシアの旗 イリーナ・ドルゴワ セルビアの旗 ミリカ・ニコリッチ カザフスタンの旗 オトゴンツェツェグ・ガルバドラフ
アルゼンチンの旗 パウラ・パレト
52kg以下級 ベルギーの旗 シャルリーヌ・ファンスニック ブラジルの旗 エリカ・ミランダ ルーマニアの旗 アレクサンドラ=ラリサ・フロリアン
IJF ギリ・コーヘン
57kg以下級 モンゴルの旗 ドルジスレン・スミヤ ブラジルの旗 ラファエラ・シルバ イギリスの旗 ネコダ・スミス=デイビス
ロシアの旗 アナスタシア・コンキナ
63kg以下級 イタリアの旗 エドウィゲ・グウェンド イギリスの旗 ルーシー・レンシャル オーストリアの旗 カトリン・ウンターヴルツァッハー
ポーランドの旗 アガタ・オズドバ
70kg以下級 スウェーデンの旗 アンナ・ベルンホルム オランダの旗 キム・ポリング ブラジルの旗 マリア・ポルテラ
ハンガリーの旗 ゲルチャーク・サビナ
78kg以下級 イギリスの旗 ナタリー・パウエル オランダの旗 マリンド・フェルケルク オランダの旗 フーシェ・ステーンハイス
ブラジルの旗 マイラ・アギアル
78kg超級 オランダの旗 テシー・サフェルカウルス アゼルバイジャンの旗 イリーナ・キンゼルスカ ブラジルの旗 マリア・アルテマン
ブラジルの旗 ベアトリス・ソウザ

各国メダル数

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国・地域
1 ロシアの旗 ロシア 3 1 5 9
2 オランダの旗 オランダ 2 2 1 5
3 モンゴルの旗 モンゴル 2 1 0 3
4 イギリスの旗 イギリス 1 1 1 3
5 ベルギーの旗 ベルギー 1 1 0 2
6 IJF 1 0 4 5
7 スペインの旗 スペイン 1 0 1 2
8 フランスの旗 フランス 1 0 0 1
イタリアの旗 イタリア 1 0 0 1
 スウェーデン 1 0 0 1
11 ブラジルの旗 ブラジル 0 3 4 7
12 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 0 2 2 4
13 ジョージア (国)の旗 ジョージア 0 1 1 2
ポーランドの旗 ポーランド 0 1 1 2
15 セルビアの旗 セルビア 0 1 0 1
16 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 0 0 1 1
 オーストリア 0 0 1 1
カナダの旗 カナダ 0 0 1 1
イランの旗 イラン 0 0 1 1
ドイツの旗 ドイツ 0 0 1 1
カザフスタンの旗 カザフスタン 0 0 1 1
 ルーマニア 0 0 1 1
 ウクライナ 0 0 1 1

トラブル

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2015年大会の時と同じく、今大会でもイスラエル選手団はIJFの名の下での参加を余儀なくされた(2016年大会には出場しなかった)。世界ユダヤ人会議からの要請を受けたIJF会長のマリウス・ビゼールは、今大会を主催するUAEの柔道連盟に対して他の国同様にイスラエルも平等に扱うように要求したものの、イスラエルと国交のない同国の連盟は安全保障上の理由から受け入れることはなかった。なお、66kg級で優勝したイスラエルのタル・フリッカーの表彰式ではIJFの旗が掲揚されてIJFの歌が流されたが、フリッカーはイスラエルの国歌ハティクヴァを口にした。フリッカーは「スポーツは政治に屈してはならない」と語った。一方、イスラエル柔道連盟会長のモシェ・ポンテはUAEの歓待に感謝の意を示した。また、UAEの柔道連盟会長とアブダビスポーツ協議会の事務局長は、73kg級の初戦でUAEのラシャド・アルマシュジャリがイスラエルのトハル・ブトブルとの握手を拒否したことを詫びるとともに、今大会でのイスラエルの健闘ぶりを称えた。ビゼールは、イスラエル選手団が今大会においてイスラエルを表象できなかったものの、非常によい取り扱いを受けたとの認識を示すとともに、今後はさらに事態が改善されることを期待すると述べた[2][3][4][5][6][7]

脚注

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外部サイト

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