クワッドローター

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クワッドローター機の例
DJI社のPHANTOMシリーズ)

クワッドローター、または、クワドローター: quadrotor)、クワッドコプター: quadcopter)は、離陸・推進に4つの回転翼を用いる、航空機の一種である。

名称[編集]

「4」を意味する"quad-"または"quadro-"、「回転翼」を意味する"rotor"、そしてヘリコプターという言葉を組み合わせた名称となっており、幾通りかある。

日本語 英語
クワ(ッ)ドローター quadrotor
クワ(ッ)ドローター・ヘリコプター quadrotor helicopter
クワ(ッ)ドコプター quadcopter
クワ(ッ)ドロコプター quadrocopter

概要[編集]

クワッドローターは4つの回転翼揚力を生み出すため、マルチローター機、回転翼機に分類される。 回転翼を用いるという意味ではヘリコプターに分類されることもある。

有人機タイプは実用化された例が無く、クワッドローターといえば基本的に無線操縦する無人機タイプを表す。

固定ピッチの回転翼の回転数を変えて、発生する推力トルクを変更することにより制御するものが多いが、可変ピッチ回転翼によって推力を変更して制御するタイプもある[1]​。

自立飛行できる無人機は「ドローン」に分類される[2]

有人機タイプの現状

4発ティルトローター輸送機が研究された事はあった[3]。 クワッドローターに良く似た外観を持つ、ローター8つの有人機が発表された事もある[4]

ドローンの安全性について[編集]

ローター4つの内、一系統でトラブルが発生しただけで墜落に繋がる[5]。安全性が要求される空撮分野では、ローター数を6つや8つに増やしたマルチコプターを利用するのが望ましい[6][7]

しかし、どんなにローター数を増やしても、ラジコンである以上、ECMのような妨害電波を受けると墜落は確定する[8][9]。 そうなると事前に設定したフェイルセーフの機能や、事前の機体の軽量化などで被害を抑えるくらいしか対抗手段は無い[8]

主な用途と製品例[編集]

競技向け機体の例
  • 空撮向け
    DJI: PHANTOMシリーズ、INSPIREシリーズ
    Parrot: Bebopシリーズ、AR.Droneシリーズ
    Walkera: Aerial Drones(Voyager 3、Scout X4、QR X350)
  • 競技向け(クワッドレーサー)
    Walkera: Racing Drones(Rodeo 150、F210、Furious 320、Runner 250)
    ジーフォース: Racer Drone[10]

法規制[編集]

条例等[編集]

法律の他にも地方公共団体の定める条例により、飛行が禁止される場合もある。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ スティングレイ500 フルセット”. CJ Youngblood Enterprises. 2016年5月17日閲覧。
  2. ^ マルチコプターとドローンの違いについて”. DIY-RC.jp. 2016年5月17日閲覧。
  3. ^ 4発ティルトローター輸送機”. 航空の現代 / 西川 渉. 2016年5月18日閲覧。
  4. ^ 全自動飛行可能でパイロット不要の1人乗りマルチコプター「EHANG184」を中国のドローンメーカーが発表”. GIGAZINE. 2016年5月18日閲覧。
  5. ^ 4モーターが危険な理由”. 株式会社 0. 2016年5月17日閲覧。
  6. ^ 8モーターが安全な理由”. 株式会社 0. 2016年5月17日閲覧。
  7. ^ 6モーターは危険?安全?”. 株式会社 0. 2016年5月17日閲覧。
  8. ^ a b マルチコプタージャマーについて”. 株式会社 0. 2016年5月17日閲覧。
  9. ^ GPS Jammer の脅威”. PAUI 株式会社. 2016年5月17日閲覧。
  10. ^ プレスリリース:レーサードローン製品発売のお知らせ(Adobe PDF) (PDF)”. 株式会社ジーフォース. 2016年5月16日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]