クロノ・クロス

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クロノ・クロス
Chrono Cross
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 PlayStation
ゲームアーカイブスPSP/PS3
開発元 スクウェア
発売元 スクウェア
U版/G版:スクウェア・エニックス
人数 1人
メディア CD-ROM2枚
G版:ダウンロード配信
発売日 1999年11月18日
M版:2000年11月30日
P版:2002年2月21日
U版:2006年7月20日
G版:2011年7月6日
対象年齢 U版/G版:CEROB(12才以上対象)
売上本数 世界 186万本[1]
日本の旗 69万本[1]
その他 ※記号注釈
M版=ミレニアムコレクション
P版=PS one Books
U版=アルティメットヒッツ
G版=ゲームアーカイブス
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クロノ・クロス』(: Chrono Cross)は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)によって1999年11月18日に発売された日本PlayStationロールプレイングゲーム。『クロノ・トリガー』の続編にあたる。キャッチコピーは『殺された未来が、復讐に来る』。監督を加藤正人、プロデューサーは田中弘道、キャラクターデザインは結城信輝がつとめている。

概要[編集]

この作品は、1996年スーパーファミコンサテラビューで配信されたテキストベースのアドベンチャーゲームラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』の中のマルチストーリーの1つ、「Kid 盗めない宝石編」(『クロノ・トリガー』の流れを汲むストーリー)を雛形としている。ただし、設定やストーリーの内容は一部共通する所があるものの、大幅な変更が加えられている。

発売から1年後の2000年11月30日には「スクウェアミレニアムコレクション」の第3弾として数量限定の特別版が発売され、2002年2月21日には廉価版PS one Books クロノ・クロス』として再発売された。2006年7月20日には同じく廉価版「アルティメットヒッツ」シリーズの一つとして再び登場となった。2011年7月6日にはゲームアーカイブスでもPlayStation 3PlayStation Portable向けに配信が開始された。

本作はドリーム・プロジェクトによる企画ではないものの、前作でメインシナリオを手がけた加藤正人、音楽を担当した光田康典、グラフィックの本根康之など、多くの前作のスタッフが制作に携わっている。また、バトルプランニングは、プロデューサー田中弘道がおこなっている。

田中弘道は「鳥山明の世界を表現するゲーム」をスクウェア社内で最初に企画した人物であり、元来はその企画に「クロノ・トリガー」のタイトルが与えられていた。しかし、「諸々の事情」でその企画は「クロノ・トリガー」ではなくなり、形を変えて1993年に発売された『聖剣伝説2』となった。その後、1995年に実際に発売された「鳥山明の世界を表現したゲーム」である『クロノ・トリガー』の開発には田中が直接関わることはなかった。後に田中は、加藤正人が『クロノ・トリガー』の続編を作りたいとして立ち上げた企画(後述)にも参加している。

システム[編集]

ファイナルファンタジーVII』や『VIII』と同様、一枚絵のフィールドを3Dポリゴンのキャラクターが動くスタイルを採用している。グラフィックスは原色を多用したカラフルなものが多い。ただし、本作では従来では見られなかったような技術が試みられている。

グラフィック[編集]

PlayStationを始めとしたゲームハード及びコンピューターによるCG表現では仕様上、画面上のポリゴン数に反比例してコマ数は減るのだが、本作では「変動性フレームレート」により、カメラアングルを計算した上で現在画面に必要な最小ポリゴンを割り出し、画面には映っていない不要なポリゴンを省いた状態でフレームレートが算出される[2]。よって、ポリゴン表示数の制約が緩和、常に変動値上で最大限のフレームレートを設定され、同ハードでは従来成し得なかったポリゴン表示出力と、滑らかな動きを兼ね備えたグラフィック能力を得ることとなり、凝った演出が可能となった。また、グラフィックの処理の殆どにC言語ではなく、アセンブリ言語を用いたことで処理速度そのものも大幅に向上している。

これは本作のバトルでカメラモードを「ダイナミック」に設定することでカメラがキャラクターに寄った上で縦横無尽に動き、より一層の効果を引き出す反面、カメラモードが「ノーマル」のままだとカメラが引きがちになり、その効果が充分に発揮されなかったり、最悪ポリゴン数の過多で従来よりも画面が荒くなったりディレイが起こるなどの弊害が引き起こされてしまうというデメリットを持っている。また、カメラモードは初期設定ではノーマルであり、バトル中の敵選択時のみ変更可能な上、電源を切るとノーマルへとリセットされる。セーブデータにも反映されない。

また、残像、環境テクスチャマッピング(ポリゴンに周りの背景が移り込む)、進化したパーティクル技術などによる徹底した作り込みが行われており、バトル画面はもちろん、一枚絵であるはずの2Dマップの随所がリアルタイムで処理され、質感や臨場感を演出しており、窓から入る日差しや水の流れや波紋、はたまた魚や虫などの小動物まで、本作の自然に溢れた世界観を表現している。

セリフ自動生成プログラム[編集]

本作はプレイヤーキャラクターが総勢45名(最終的に44名になる)と非常に多く、重大な目的から興味本位で付いてくる者までいるなど、様々な理由で旅に同行する多くの仲間たちを連れて、ある程度自由にパーティーを組むことができる(前作同様、一度に連れて行けるメンバーは主人公と仲間2名)。このため、どのイベントでどのキャラクターがパーティーにいても違和感なくシナリオが進行するように、キャラクターを自由編成可能なイベントの多くでは、それぞれ特徴を持った一人称や語尾などを組み合わせて、各キャラクター用のセリフが自動生成されるシステムを持っている[3]。ただし完全というわけにはいかず、そのキャラクターとは異なる口調になることもある。

バトルシステム[編集]

前作同様、エンカウント方式はシンボルエンカウント(フィールド上の敵シンボルに接触すると戦闘に突入)だが、本作はシームレスバトルではなく、敵に接触すると敵味方が対峙した戦闘画面に切り替わる。バトルシステムは前作とは全く異なる「クロス・シーケンス・バトル」というシステムを採用している。

クロス・シーケンス・バトル
各キャラクターに「スタミナ」が残っている限り、いつでも誰からでもコマンド入力が可能という点が本作のバトルシステム最大の特徴である。母体プロジェクトを同じくする作品『ゼノギアス』を踏襲した弱、中、強の組み合わせによるコンボ攻撃や、それによって得られる一時的なエネルギー「パワーレベル」を消費して6属性の「エレメント」を使用する、戦略的で奥の深いものとなっている。バトルシステムのデザインを担当した田中弘道によると、『ファイナルファンタジーIII』の進化系とのこと[4]
属性
前作同様キャラクターにそれぞれ固有の属性が備わっているが、本作では通常攻撃からエレメント、固有技、敵モンスター、さらにバトルフィールドにまで例外無く備わっており、強敵に挑む際は属性の組み合わせを意識する必要がある。
属性は白・黒・青・赤・緑・黄の6色で示され、青なら水系、赤なら炎系といったように、それぞれの色に合わせた特徴を持っており、白と黒、青と赤、緑と黄でそれぞれ相反している。敵味方を含むキャラクター全員に「先天属性」という1色の属性が設定されており、自分と同じ属性の攻撃を使用すると効果が上がり、逆に相反する属性の攻撃が弱点となる。
戦闘画面左上には、3つの枠で示された「フィールドエフェクト」が表示される。戦闘開始時にはその地形に合わせた属性色が配置されているが、敵味方がエレメントを使用する度に、使用された属性色が最新3個分までそこへ記録されていき、古い属性色は押し出されて消えていく。フィールドを同色に染めていくほどその属性が強化、逆に反属性が弱体化されていく。
エレメント
技や魔法にあたる。個々のキャラクターに備わったエレメントグリッドにあらかじめ配置しておくことで、戦闘中にその効果を使用できる。誰にでも配置・取り外しができる「共有エレメント」と、特定キャラクター専用の「固有エレメント」があり、攻撃系、回復系、補助系の3系統にまとめられる。さらに、共有エレメントは通常、消費、トラップ、召喚の4種類に分けられる。
全てのエレメントには固有レベルとレベル幅が設定されており、あらかじめメニュー画面でそのレベルに応じたグリッドへ配置しておく必要がある。戦闘中はそのグリッドがセットされたレベル分の「パワーレベル」を消費して使用し、一度使ったエレメントはその戦闘中は再度使えなくなる(例えば、通常エレメントの「ヒール」を同一の戦闘において2回使用したい場合、「ヒール」を2カ所に配置しておく必要がある)が、戦闘が終了すれば補充不能な消費エレメントを除いて配置されたエレメント全てが再度使用可能になる。なお、戦闘中に使用したエレメントを復活させ、再度使用可能にする効果を持ったエレメントも存在する。
戦闘終了後、味方のパワーレベルとそのキャラクターが装備している回復系通常エレメントが余っていれば、そのエレメントを使用して自動回復を行える。
通常エレメント
基本的な共有エレメント。攻撃系、回復系、補助系と多岐にわたる効果を発揮する。レベル幅が設定されたエレメントは、本来のレベルのグリッドより低い位置や高い位置にも配置でき、その「+」「-」により威力が上下する。一部の強力なエレメントは「先天属性限定」に設定されており、その属性と同じ先天属性のキャラクターでなければグリッドに配置できない。
消費エレメント
消費型の回復系共有エレメント。メニュー画面でも使用でき、一度使うと無くなる。消費エレメントは装備すると1グリッドに最大5個同時にセットされ、同一の戦闘において1つのグリッドで5回まで使用できる。使用すると消費されてしまうため、戦闘後には数量の回復はしないものの、手持ちのストックから最大5個までグリッドへ自動補充される。
トラップエレメント
フィールドにトラップ()を張り、敵の使ったエレメントを奪い取る能力を持った、消費型の補助系共有エレメント。消費エレメントと同じく1グリッドに最大5個までセットされ、発動すると成否に関わらず1つ消費される。トラップエレメントは、「↓ヒート」のように対応した通常エレメントの名前を持っており、トラップを張った状態で敵が同名のエレメントを使用すると、そのエレメントを無効化した上で奪い取ることができる。トラップは敵が使用してくることもあり、この場合はどのエレメントに対応したものかは伏せられ、味方がそのエレメントを使った場合はグリッドから直接奪い取られ無くなってしまう。
召喚エレメント
先天属性限定の攻撃系共有エレメント。フィールドエフェクトが全て同じ色の場合のみ発動でき、レベルスター(後述)を1つ消費して強力な召喚獣による攻撃を行える。召喚エレメントは特定イベントで入手できるほか、対応したトラップエレメントを張ることで特定の敵から奪い取ることができるが、敵味方合わせて1種類につき1つだけしか存在できない。たとえば、「ゴーレム」を味方が手に入れると、それ以降は敵にトラップで再び奪われるまでゴーレムを使う敵が一切いなくなる。
召喚エレメントで敵を倒すと、強力な装備の材料となる輝く素材が手に入る(ボスモンスターを除く)。
固有エレメント
キャラクター固有のエレメントで、それぞれ個性的な効果を持つ。味方キャラクターの固有エレメントはレベル3、5、7のものがそれぞれ1つずつ存在しており、グリッドからの着脱はできない。最初から配置、またはレベルスター獲得時に自動習得するものがほとんどだが、一部のキャラクターはレベル7の固有エレメントをイベントで入手する者もおり、この場合は自分でグリッドに配置することになる。戦闘中、特定のキャラクターの固有エレメント同士が使用可能な状態では「連携技」が発動可能になる(ただし、組み合わせはごく一部に限られている)。固有エレメントの内容はかなり多種多様で、キャラクターの個性を出しているものが多い[5]
逃走
本作は原則的に、強制されるものを含む全ての戦闘から100%の確率で逃走可能である。戦闘中にエレメントを付け替えることはできないものの、戦闘離脱時に使用可能だったエレメントにより自動回復を行えるため、立て直しは容易である。ただし、その戦闘中にアイテムを盗んでいた場合は逃走時に必ず落としてしまう。また、ボス戦では逃げても行動範囲が制限される場合が多く(ボス部屋から移動できない)、中には逃げた後メニュー画面が開けないうちに強制的に戦闘が再開してしまうものもある。逃走した際にボスキャラクターの台詞が発せられることがある。
レベルスター
多くのロールプレイングゲームにみられる経験値によるレベルアップのシステムを廃し、ボス戦に勝利すると入手できる「レベルスター」をキャラクター全員が共有し、能力値が上昇するようになっている。また、通常のバトルに勝利した時にもステータスが少しずつ上昇するが、これはバトルに参加したキャラクターのみである。どちらの場合も、バトル終了時に戦闘不能だったキャラクターは成長しない。いわゆるレベル上げをしなくてもある程度の強さを持ってゲームを進められるため、エレメントを駆使してバトルを有利に進めることで戦闘を極力回避しながら最後まで進めることも可能である。
レベルスターは召喚エレメントを使用すると現在値が減少するが、キャラクターの強さ自体には関係せず、宿屋などに泊まれば最大値まで回復する(いわゆる召喚エレメント限定のマジックポイント扱い)。
武器・防具の鍛造
本作では装備品を店で直接購入することはできず、手持ちの素材をもとに、「鍛冶屋」で料金を払って装備品を鍛造してもらうという、同年に発売された『ファイナルファンタジーVIII』の武器改造に近いシステムとなっている。このため、素材がない場合は装備を作ってもらうことはできない。装備品の材料となる素材は、宝箱やイベント、戦利品などで手に入るほか、店でアイテムを売却する代わりに素材へ分解してもらったり、不要なエレメントをトレードして手に入れることができる。

2周目の特典[編集]

本作では、ゲームをクリアしてセーブするとそのデータは「コンプリートデータ」に変化し、そのデータをロードした場合は強制的に「強くてニューゲーム」か「強くてコンティニュー」からの選択となる(そのデータでクリア直前のプレイの続きはできなくなる)。2つのうち、「強くてニューゲーム」は前作にもあった要素だが、以下のような違いがある。

強くてニューゲーム
そのコンプリートデータのレベルスターと一部を除いたアイテムおよびエレメントを引き継いだ状態で、最初からゲームをスタートできる。コンプリートデータから直接引き継ぐ方式のため、前作のように任意のセーブデータの内容を引き継いでの「強くてニューゲーム」はできなくなった。
強くてコンティニュー
コンプリートデータとは別個に、プレイ途中の「1周目のデータ(通常のニューゲームから開始したデータ)」を用意しなければ実行できない。指定した「1周目のデータ」のシナリオ進行状態を保ったまま、最初に選んだコンプリートデータのレベルスターを1周目のデータへ反映させ、アイテムとエレメントを追加できる(2つのデータが合体する)。なお、一度でもどちらかの「強くて〜」を行ってセーブしている2周目以降のデータ、およびコンプリートデータは「強くてコンティニュー」で読み込むことができない。
事前に、クリア直前の1周目のデータを上書きせず、コンプリートデータとは別に残しておくことにより、「強くてコンティニュー」とゲームクリアを繰り返すことで手軽にアイテムとエレメントを増殖させることが可能である。

また、上記どちらかを行った2周目以降のデータでは、以下の特典が追加される。

試作時間変速器
2周目以降は始めから「試作時間変速器」というアイテムを所持しており、R2ボタンを押している間は4倍速(バトル中は2倍速)、L2ボタンを押している間は1/2倍速に、すべてのバトル、移動、イベントの画面スピード、およびゲームの進行速度をリアルタイムでコントロールできるようになる。ただし、ムービー、ロード時間、およびエンディングの演出の一部分の速度は変更できない。
身代わりの護符
本作ではストーリー全編を通じて、主人公(セルジュ・ヤマネコ)をパーティーからはずすことが一切できないが、2周目以降は始めから「身代わりの護符」というアイテムを所持し、戦闘中のみ主人公の代わりに別のキャラクターを代理としてバトルに参加させることができる。
いつでも最終ボスへ挑戦可能
2周目以降は、最終ボスへの道筋とそれを開くためのキーアイテムが最初から存在しており、ゲーム開始直後から最終ボスを倒してエンディングを見ることが可能である。最終ボスを倒した時点でのストーリー進行の時期や選択したルートによって、後述の「マルチエンディング」へと分岐する。
過去に仲間にしたキャラクターの召喚
ストーリー終盤であるキーアイテムを手に入れると、過去の周回で仲間にしたキャラクター(キッド以外)を呼び寄せるイベントを起こせるようになる。全ての仲間キャラクター44名を同時に揃えるには最低3周以上プレイする必要があり、さらにツクヨミを呼び出せるようにするためには、ツクヨミが仲間にいる状態で一度ゲームをクリアしなければならない。
デメリット
敵の体力が二倍になる。最終ボスのHPは20000になる上に、マルチエンディングの中にはセルジュ一人で倒さないと見られないものもある。

マルチエンディング[編集]

前作と同じくマルチエンディングが採用されており、1周目でも普通に最終ボスを倒すだけではスタッフロールとエンディングテーマしか流れないバッドエンディングになる。真のエンディングを見るためのヒントはゲーム中でさり気なく示される。

また、前作同様2周目以降ではいつでもゲームクリアが可能になり、ストーリー途中のままクリアした場合、その後の展開が描かれるものからオマケ的なコミカルな内容のものまで、多数のエンディングが用意されている。

世界設定[編集]

クロノ・トリガー』における"現代"から20年後にあたるA.D.1,020年、前作の舞台となったゼナン大陸の辺境にある海域エルニドで物語は幕をあける(なお、この「エルニド」は設定上、前作の舞台には登場しない地域である)。前作はタイムトラベルがテーマだったのに対し、今作はパラレルワールドをメインテーマに置いている。今作の舞台となる世界も前作の歴史変革後に生まれた無数の未来のひとつであるため、「クロノ・トリガー2」ではなく、「クロス」(「トリガー」とクロスする、別の「クロノ」)と銘打たれている。2つの世界ホームワールドHOME WORLD)とアナザーワールドANOTHER WORLD)を行き来しながら物語が進む。以下、それぞれ「ホーム」および「アナザー」と表記する。

話が進むと、2つのパラレルワールドは、主人公セルジュが関係した事件をきっかけに誕生したことが明らかになる。今作の舞台となる世界自体が未来のタイム・クラッシュの影響によってできたパラレルワールドであり、前作主人公クロノの世界から見るとセルジュの存在する世界はイレギュラーとなる。さらに別の現象から分岐した複数の時間軸が存在し、それらを絡めながらのシナリオ展開となっているため、作中に登場するすべての時間軸を正確に把握しないとストーリーの理解が難しい。

シナリオ、世界設定は複雑で、またゲーム内で提示される情報も限られているので、前作をプレイしたかどうかによらず、すぐに理解するのは難しい。前作をプレイしたものにしかわからない単語が後半になるほど増えていき、伏線が明かされるクライマックスで前作と交差することとなる。

地名[編集]

詳細設定は設定資料や『アルティマニア』から表記。

エルニド諸島
本作の舞台。多くの人間と少数の亜人が生活しており、各地には龍族(龍の民)が遺したとされる遺跡や遺物が見られる。人々は海に近い地域に住んでいることもあり泳ぎに秀でているのが特徴。最初の入植者は1万年前、「神の庭」からやってきた人々と言われている。
まだ龍族がいた頃、エルニドには「龍神信仰」なるものが存在しており、各属性を司る6匹の「龍神」が自然界のバランスを保っていると伝えられてきた。そのため龍神を崇拝するのは、ごく自然な行為となっていた。しかし龍族はいつしか姿を消し、その龍神信仰も現在では廃れ、ガルドーブの民が信仰を続けるのみとなっている。
実はこのエルニド諸島とは、元々は龍族と亜人たちが住まう地域だった。各地に龍族の施設や痕跡が見られるのはそのため。当時はエルニド諸島全体が「神の庭」と呼ばれていたが、後述のフェイトが龍神たちを封じたため、フェイトが住まう海域が新たに「神の庭」と呼ばれるようになった。作中で呼ばれる「神の庭」は後者を指す。歴史が変わることを恐れたフェイトは、クロノポリスの研究者たちの記憶を抹消し、エルニドに住まわせた。このため龍神からすれば、エルニドの人々は自分たちの居場所を奪い取った簒奪者(の子孫)に当たる。マルチエンディングでは龍神率いる亜人によってエルニドの人々が駆逐されるというものも存在する。
アルニ村
辺境の漁村。主人公セルジュの故郷。ゲーム的には最初の村であり、プレイヤーの冒険はここから始まることになる。
南国情緒が溢れる漁村であり、人々は木と藁で造った高床式住居で暮らしている。
ホームのセルジュは生存しているが、逆にアナザーのセルジュは海で溺れたため死亡している。終盤のアナザーでは、ダークセルジュの破壊活動に対し村人たちは村を閉鎖してしまう。そのため(レナがいても)中に入ることはできなくなる。
オパーサの浜
10年前、セルジュの生死を分けた場所。アナザーのセルジュはここで溺れ死んだが、ホームのセルジュは時を駆けたキッドに救われ生存している。
ゲーム的には並行世界を移動するための要となる場所。また最終ボス「時を喰らうもの」がいる時の闇の彼方にはここからしか行けない。
風鳴きの岬
アル二村の近郊にある岬。セルジュとキッドが「再会」した場所となる。アナザーではここにセルジュの墓が建てられており、序盤でここにキッドを連れて行くと隠しイベントが起こる。
トカゲ岩
最初に訪れるダンジョン。オパーサの浜の近くにある。オトナ大トカゲ、コドモ大トカゲという珍しいモンスターがうろついている。
ヒドラ沼
アル二村の近郊にある、ヒドラという珍しいモンスターが住まう沼地。ホームとアナザーで様相が大きく異なっている。
ホームでは、まれにヒドラの姿が見られ、妖精ドワッフたちもここで暮らしている。しかし密猟者の存在によりヒドラの個体数が減少し、ドワッフたちは人間を敵視している。
アナザーでは、度重なる密漁によりヒドラが絶滅し、主を失ったことで汚染が進んだ結果、沼から毒素を含んだガスが吹き出すようになった。今や生物の住めない危険地帯と化している。
溺れ谷
アル二村とテルミナの境目にある谷。モンスターの姿が見られる危険な場所となっている。
テルミナ
エルニド最大の港町。首都的な役割を果たしており、エルニドの経済はここを中心に回っている。大陸文化の影響が強く出ており、アルニ村やガルドーブとはまったく異なる町並みが広がる。
近郊には領主が住む「蛇骨館」がある。
蛇骨館
領主である蛇骨大佐とその娘リデルが住む館。内部はアカシア龍騎士団が警護している。アナザーでは現存しているが、逆にホームでは崩落し廃墟と化している。『アルティマニア』によれば、これは「パレポリの内偵か泥棒が起こした事故で焼失した」とのこと。
影切りの森
鬱蒼とした森で、各所にモンスターが徘徊している。森の奥には蛇骨館に入るための隠し通路が存在する。
ガルドーブ
龍を奉る海上の村。人間と亜人が上手く共存している珍しい場所。海の上にある関係上、桟橋には常に数隻の船(ボート)が停泊している光景が見られる。
村には「龍の社」があり、中には龍の巫女が守る秘宝「龍の涙」が安置されている。
マブーレ
人間により住む土地を奪われた亜人たちひっそりと暮らす場所。エルニドでも辺境と言われている。洞窟や岩をくり抜いて作った住居が見られる。
ゼルベス
ホームにある海上移動娯楽都市。船そのものが娯楽施設となっており、人によっては一度乗ったらなかなか降りることができないという。
海賊船・天下無敵号
アナザーにおける「ゼルベス」の姿。こちらは海賊となったファルガがキャプテンを務めており、蛇骨大佐に反旗を翻した者の集まりとなっている。終盤ではアナザーにおけるセルジュたちの拠点となる。
隠者の小屋
小さな孤島にある小屋。かつてラディウスとその親友ガライが修行場所として使用していた。
死炎山
火山。古龍の砦に行くためにはここを通り抜ける必要がある。
古龍の砦
序盤における大規模なダンジョン。龍の民の文明が色濃く残っており、現在でも装置が稼働している珍しい場所。プラズマ生命体を守護者としたモンスターの姿などが見られる。
カオスフィールド
この世界にはないもう一つの世界。死者たちの魂がここにやってくることもあり、住民たちはいずれも生きている者ではない。しかしスプリガンやセルジュのように生者の姿も見られる。
亡者の島
元々は普通の島だったが、ラディウスが海に流した魔剣グランドリオンがここへ流れ着いた結果、その影響によりアンデッドモンスターが闊歩する魔境と化した。ホームでは深部の岬にガライの墓があり、アナザーのダリオはここで命を落としている。
水龍の島
自然が多く残る孤島。妖精ラズリーの故郷がある。
土龍の島
荒廃した大地が広がる島。島内には洞窟があり、主にここの探索がメインとなる。
世界のへそ
世界の中心にあると言われる孤島。断崖絶壁に遮られ、空路でなければ立ち入ることができない。
海月海
三つの大岩が海上から突き出し、トライアングルを形成している不思議な海域。海の底には「光る何かがある」と言われている。実は星の子たちが乗ってきた(墜落した)宇宙船がある。
死海
猛毒を含んだ珊瑚礁に囲まれた危険な海域。内部に入るためには「死の門」を通る必要があるが、ここは魔剣グランドリオンから放たれる瘴気によって封鎖されている。
ホームでは、ここは10年前までは神の庭と呼ばれていた。しかしセルジュが生存したことで死海化してしまった(理由は後述)。内部は海と壊れた建造物くらいしかないが、海面は時間が止まったようになっているためここを歩いて移動することになる。所々にある建造物群は、ラヴォスによって呼び寄せられた未来の建造物(と地域)である。そのためここは「未来の時間」が流れている。
ホームのアカシア龍騎士団は、「凍てついた炎がある」というヤマネコの言葉に従ってここを訪れたが、ほぼ全員が取り込まれ亡霊のような状態となって彷徨っている。
劇中でこの海域へと足を運んだ際は、セルジュが調停者としての権利を所持したまま生存し、かつ時喰いを開放しない可能性が高い状態であるために、遠い未来で時喰いが目覚めてしまう(時が止まり、世界が滅ぶ)ということを暗示した状態になっている。また、死海のコンピュータ端末には地殻調査のレポートがあり、ラヴォスが世界を滅ぼすことを示唆するような内容となっている。
A.D.2400年の廃墟であるため、現実世界よりも遥かに近未来的な建造物の廃墟が広がっており、中心部に辿り着くまでに「ハイウェイ廃墟」と「都市廃墟群」を通過する必要がある。中心部にはタイムクラッシュの爆心地であり、同年代のあらゆる建造物が混ざり合ったような異質な建物「滅びの塔」がある。死海全域は残留思念や暴走したロボット類が徘徊する危険地帯となっている。
死海化した際にホームのフェイトは消滅したため、アナザーのフェイトはこの次元に干渉することができなくなった。そのため新たな管理者としてミゲルを置いた。後にミゲルが倒された後、フェイトによって死海は完全に破壊された。
滅びの塔(タイムクラッシュ爆心地)
死海の中央に鎮座しており、「未来の建造物」がいびつに入り混じった場所。「殺された未来」が集う場所でもある。最深部には前作の舞台の一つ、リーネの広場があり死海の管理者となったミゲルがいる。
神の庭
アナザーにおいてフェイトが住まう海域一帯を指す言葉。中央にはクロノポリスが鎮座している。上述の死海と同様、「未来の時間」が流れている。こちらはセルジュが死亡しているため「滅びの未来」が反映されていないため、施設が現存している。
実は、1万年前まではエルニド諸島全体が神の庭と呼ばれていた。当時は龍神たちが暮らす領域だったが、フェイトによって龍神たちは封印されたため、クロノポリス側に奪われることとなった。そのため現在は、フェイトがいる海域を神の庭と呼んでいる。
時間要塞・クロノポリス
A.D.2400年の平和な時代に中央政権により設立された研究施設。ガッシュが魔法の知識と未来の科学を掛け合わせ、時に関する研究を続けた結果設立された。
クロノ達によりラヴォスが倒され、1999年の「破滅の日」が訪れなかった時間軸に存在し、セルジュ達の時代からは遥か未来の施設であるため、本島は「未来遺跡」とも表示される。正式名は「クロノポリス軍事研究センター」であり、表向きは軍事技術開発を行っているとされているが、実際には時間に関する研究を行っている。初代責任者及び設立者はガッシュ。メーンコンピュータ「フェイト」が管理している。
凍てついた炎を用いた時間制御実験を行った結果タイム・クラッシュが発生し、施設及び職員もろともB.C.10,000へと飛ばされてしまう。人類による崩壊を恐れた星は、クロノポリスに対抗するために別次元から竜人達の未来都市ディノポリスを召喚。激しい戦闘の末にフェイト=クロノポリス・人類側が勝利し、以後フェイトが人類の守護者としてエルニド全体を統括していくことになる(クロノポリスが過去に飛ばされた事に関しては、違う時間軸で自らが滅ぼされる事を知ったラヴォスが自らの運命を切り開くためにクロノポリスを呼び出した事が示唆されている)。
その後、クロノポリスとフェイトはエルニドに人工島を次々と作りだし、捕らえた龍たちと自然エネルギーを利用してエレメントを開発。運命の書の端末をエルニド中にばら撒いた後に研究員達の未来に関する記憶を消去し、エルニドで生活させた。つまり作中に登場するエルニド海の人々はクロノポリスの研究員達の子孫である(蛇骨大佐のように大陸から入植者もいる)。
ホームでは死海化しているため、アナザーにのみ存在し、現在では神の庭と呼ばれている。クロノポリス内に存在する青半透明の職員達はタイムクラッシュが起きた際に施設内で働いていた研究員達の残留思念である。設立理由はサラを解放し時喰いの恐怖から世界を守るため。
天龍の島
六龍神のひとつ、天龍が住むと言われる場所。一見すると島の中央に通じる長い階段があるだけに見えないが、実際は島そのものが龍の民の未来都市(城)となっている。天龍の島と呼ばれているのは、この遺跡の上部である。
星の塔 / ディノポリス
本作における事実上のラストダンジョン。天龍の島の正体。龍神と同じく6つのエレメントを司るプラズマ体(星のエネルギーの集合体)のボスモンスターが内部を守っており、登場するボスの数もこれまでのダンジョンの比ではないくらい多い。一度クリアすると「星の塔・再生」という名称になり二度と入ることができなくなる。
その正体は1万年前、ラヴォスが呼び出したクロノポリスに対抗すべく「星」自らが並行世界のA.D.2400年から召喚した龍族(アザーラの子孫)たちの未来都市(城)。別の時間軸におけるクロノポリスに相当する存在であるが、内部構造は大きく違っている。外観は大地を削って作ったような長方形であり、上部から竜の翼のような突起が伸びており、高度の飛行能力を持つ。このためセルジュたちは内部に侵入するため、星の子の技術を用いてボートを改造した。
なお、内部で巨大な顔が出てくるが、これはゲーム的には科学者の一人という扱い。これは初期段階では特定のキャラクターになるはずだったが、ボツになったという。
時の闇の彼方
ラストバトルの舞台。「時を喰らうもの」の本体が潜む、始まりも終わりもない場所。オパーサの浜から「時のたまご」を使用することで行くことができる。

ストーリー[編集]

前作と同じく、ゲームの進行度に合わせてシナリオタイトルがセーブデータに表示される。

0. 古の砦 夜の幻影にさまよいて
プロローグ。セルジュは見知らぬ仲間と共に謎の砦に乗り込む夢を見る。そこで彼は、自らの手で金髪の少女をナイフで刺すという悪夢染みた光景を目の当たりにする。
通常はセーブが行えないため、このシナリオタイトルのみゲーム中では表示されない。なお、取扱説明書のセーブデータの解説画像にてこのタイトルが使用されている。
1.はじまりは 潮風そよぐアルニ村
平和な漁村、アルニ村で生まれ育ったセルジュは、幼馴染のレナにトカゲの鱗を取ってほしいと頼まれる。
2. オパーサの浜 遥か時の呼び声
トカゲの鱗を約束の数集めたセルジュは、待ち合わせ場所の浜に行く。そこで不思議な声に「セルジュ」と名前を呼ばれる。その時、彼は不思議な光に身を包まれた。
3.アルニ村 懐かしき見知らぬ友よ
忽然と浜から消えたレナ。セルジュが村に戻ると、レナはセルジュのことを昔死んだ友達に似ているという。更には村の人たちも誰もセルジュを知らないという。
4. 風の岬 いとしき思い出の形見に
レナに教えられ、「レナの友達」の墓にやって来たセルジュ。だが、突然背後から現れた男たちに亡霊呼ばわりされてしまう。
彼らはカーシュ、シュガール、ソルトンという3人組だった。あわや連れ去られそうになるセルジュだったが、そこへキッドと名乗る少女が助太刀に入る。
5.港町テルミナ 栄光の竜騎士団
3人組を撃退した後、テルミナに着いたセルジュは事実を知るためべくアカシア竜騎士団の本拠地である蛇骨館へと潜入しようとする。
6.蛇骨館 過去への鍵をもとめて
蛇骨館に待ち受けていたのは、数々の罠。屈強な騎士たち。そして「ヤマネコ」と名乗る謎の男だった。彼はセルジュを知っているようだった。
龍騎士団に追い詰められたセルジュは、キッドの協力で窮地を切り抜ける。しかし彼女は、ヤマネコの投げた剣により負傷してしまう。
7.ガルドーブ さざなみに誘われて
運び屋コルチャの助力で蛇骨館から脱出したセルジュたち。だが、キッドが突然高熱を出し寝込んでしまう。彼女は負傷した際に毒を受けてしまっていた。
キッドを助けるか、諦めるか。選択した後、セルジュはここが自分の知る世界とは違う「並行世界(もう一つの世界)」ということを本格的に知る。
8.隠者の小屋 もうひとりの剣士
ヤマネコと蛇骨たちは古龍の砦へ向かったらしい。コルチャのボートを借りたセルジュだが、そこにグレンが現れる。
グレンの知り合いであるラディウスがいるという隠者の小屋へ向かったセルジュは、ヤマネコの従者を名乗る道化師の少女ツクヨミから襲撃を受ける。
これを撃退したセルジュたちはラディウスの助言をもらい、古龍の砦へとボートを動かす。
9.海の悪夢 亡者のうたう船歌か
深い霧の中、セルジュたちが出会ったのは不気味な幽霊船だった。しかし、それは蛇骨大佐に反乱を起こした海賊たちの船「天下無敵号」だった。
海賊の頭目ファルガにより囚われの身となってしまったセルジュたちだが、今度は本当に幽霊船が現れ海賊たちが襲われてしまう。
幽霊たちの親玉を倒したことでセルジュは感謝され、海賊たちと和解を果たした。
10.水龍の島へ 何処に眠る青の龍
死炎山の赤き力を抑えるため、セルジュたちは水龍の力を借りようする。水龍の島でキッドは自分とヤマネコの因縁の一端を語る。
水龍の力により死炎山の内部へと入ると、アカシア龍騎士団四天王のカーシュ、ゾア、マルチュラが立ち塞がる。
3対3の戦いはセルジュたちが制し、四天王は撤退していった。
11.古龍の砦 古の龍たちが夢の跡
ようやくたどりついた古龍の砦。最上階には過酷な運命がセルジュを待っていた。
ヤマネコは「龍の涙」を用いた儀式を行い、自分とセルジュの精神を交換してしまった。「ヤマネコ」となったセルジュは仲間たちから攻撃を受ける。
「セルジュ」の手でトドメを刺されそうになるが、そこに不審を感じたキッドが詰問する。だがその時、本性を現した「セルジュ(ヤマネコ)」によりキッドはナイフで刺されてしまう。
セルジュが見た夢の光景が現実となってしまった瞬間だった。そしてセルジュはヤマネコに手により葬られる。
12.次元の狭間 さまよえる魂たちよ
ヤマネコによってカオスフィールドに飛ばされたセルジュは、魔族の老婆スプリガンの助けを借り、そこから抜け出そうとする。
そこへ道化師の少女ツクヨミが現れ、セルジュを翻弄しつつも「今はあなたがヤマネコ様だから」ということで仲間に加わった。
13.闇からの帰還 新たなる旅立ち
無事元の世界に戻ったセルジュ。もう一つの世界のヤマネコの動向を知るため、セルジュは次元を超えようとする。
14.失われた扉 孤立する世界と人と
オパーサの浜の次元の揺らぎは消えていた。道を失ったセルジュはアルニ村へ戻ることにする。だが村長ラディウスは、セルジュの姿を見るなり一方的に「敵」と見なし攻撃を始める。
これを押し返したセルジュはラディウスに自分の正体を語り、邪悪さが感じられないということから信用を受ける。
15.テルミナ 竜騎士団の光と影
HOMEの蛇骨館は消失していた。地下室にはパレポリ軍のエリート部隊「黒き風」の隊長イシトがいた。彼は「ヤマネコ」を知っており、セルジュに色々と話を聞かせてくれた。
ヤマネコは「凍てついた炎が神の庭にある」という話をパレポリ軍に話し、協力関係を結んだという。
この世界では神の庭は死海と呼ばれていた。だが周囲は猛毒の珊瑚礁に囲まれ、入り口はないという。死海へ渡る方法をマブーレの亜人に聞くため、セルジュたちは船を入手しにテルミナを訪れる。
16.マブーレ 人外の者たちの村にて
マブーレは廃村と化していた。住んでいた亜人たちは、今は海上歓楽街ゼルベスというところに住んでいるらしい。
マブーレの賢者と接触したセルジュたちだが、彼はとぼけて話すら聞いてくれない。やむを得ず強硬手段に出たセルジュたちは賢者をねじ伏せ、死海に入る方法を聞き出すことに成功した。
17.血塗られた魔剣 グランドリオン
死海の入り口である「死の門」は赤き剣グランドリオンに封印されていた。グランドリオンを退けるため、聖剣イルランザーを回収しなければならない。
イルランザーは亡者の島に安置されていた。そこにはラディウスの親友ガライの墓があった。かつてグランドリオンを手にしたことで狂気に取りつかれたラディウスは、ガライを手にかけてしまっていた。
ガライの亡霊がセルジュたちの前に現れ、イルランザーを手にするための試練として襲い掛かってくる。これを退けたセルジュたちはイルランザーを持ち去ることを認められた。
18.死海 神に見捨てられた地にて
聖剣の力により魔剣は姿を消した。死海へと渡ったセルジュたちを待っていたのは、全てが停止した、滅びの世界だった。
時が止まったようになっている海の上を歩き、セルジュたちは「滅びの塔」へと辿り着く。そこにいたのは、レナの父親であるミゲルだった。
オパーサの浜の次元の揺らぎを復活させるためには、ミゲルを倒さなければならない。苦闘の末、ミゲルを倒したセルジュたちだが、直後ヤマネコの声が聞こえ、死海を消滅させてしまう。
19.復活した扉 世界よ震えて沈め
死海から戻ると、オパーサの浜の次元の揺らぎが復活していた。再びHOMEからANOTHERへと渡るセルジュたち。もう一つの世界ではヤマネコが反乱を起こしていた。
20.蛇骨館ふたたび! 囚われの敵
蛇骨館はパレポリ軍によって占拠されていた。人質にとられたリデルを助けるため、セルジュはかつて敵対したゾア、カーシュと手を組むことになる。
パレポリ軍はリデルを尋問し、姿を消した蛇骨たちのことを白状させようとしていた。間一髪のところでセルジュたちはリデルを救出するが、そこへ人造人間ギャダランが立ち塞がる。
ギャダランを破ったものの、今度は戦闘兵器アディオスがセルジュたちを追撃する。だがセルジュたちの「強さ」に魅せられたギャダランによってアディオスは大破。セルジュたちは蛇骨館を脱出した。
21.急襲!! かなしみの追撃者
リデルたちと隠者の小屋へと逃れるセルジュ。そこには負傷した蛇骨大佐と付き添いのマルチュラがいた。リデルを助けたことで信頼を受けたセルジュは、蛇骨たちと和解を果たす。
その時、何者かが小屋を襲撃する。外で待っていたのは離れ離れになったキッドだった。そして、その隣には「セルジュ」がいた。既に小屋は彼が率いるモンスターたちによって包囲されていた。
キッドはセルジュを「ルッカの仇」として刃を向ける。窮地に立たされたセルジュたちを救ったのはファルガだった。
22.神の庭へ 閉ざされた時を超えて
ファルガの船まで撤退したセルジュは、キッドと冒険した日々に思いを馳せる。そしてツクヨミの言葉に従い、本来の姿を取り戻すべく行動を起こす。
ガルドーブにはもう一つの「龍の涙」が安置されていた。これを使えば元の姿に戻れるかもしれないが、巫女スティーナは龍神たちに認められた証を示さないと持ち出しは許さないという。
龍神たちとの戦いを乗り越え、スティーナの協力を得たセルジュはついに本来の肉体を取り戻す。そしてヤマネコと決着をつけるべく禁じられた海域、神の庭へ踏み込むことを決意する。
23.時の審判 運命の女神のほほえみ
神の庭の中央には不思議な施設「クロノポリス」が鎮座していた。その深部には凍てついた炎が保管されており、そこでヤマネコことフェイトが待ち受けていた。
14年前、神の庭に迷い込んだセルジュは凍てついた炎と接触していた。その際に発動したシステム「プロメテウス」により、炎はセルジュしかアクセスできなくなってしまった。
フェイトの正体はこのクロノポリスのメーンコンピューター。炎を我が物にするべくセルジュの肉体を奪っていた。偽物が本物に勝てるわけがなく、凍てついた炎を巡る戦いはセルジュが制した。
こうしてフェイトは消滅した。その時、両方の世界の龍神たちが次元を超えて合流し、一つに合一。更にはツクヨミによって凍てついた炎が持ち去られてしまう。
24.星の塔へ 時の木霊に縛られて
フェイトが倒れたのを機に人間への復讐を始めた龍神。龍神を止めるため、セルジュは空に浮かぶ要塞、「星の塔」へ向かう。
25.クロノ・クロス 宿命の交わる時
星の塔は真の名を「ディノポリス」といった。その正体は、別の時間軸(並行世界の未来)から飛ばされてきた龍族の未来遺跡だった。龍神とは彼らが生み出した生体マシン(星のエネルギーの集合体)であった。
1万年前、クロノポリスとディノポリスは熾烈な生存競争を繰り広げ、後者は敗北。龍族は絶滅し、龍神たちはフェイトによって封印・分割され、その力を利用されていた。
そしてクロノポリスもまた、鉱物生命体「ラヴォス」によって未来から呼び寄せられたものだった。少年たちに倒される可能性を見たラヴォスは、一縷の望みを託してクロノポリスを引き寄せたのだ。それに対抗するべく「星」そのものが呼び出したのがディノポリスであった。
数々の真実を突きつけられながら、セルジュたちは塔の最上階を目指す。
最上階で待ち受けていたのは、凍てついた炎。そして合一した龍神こと「時を喰らうもの(時喰い)」だった。死闘の末、これを打ち破ったセルジュたちだが、そこへ理の賢者ガッシュが現れる。あの「時を喰らうもの」は分身に過ぎず、本隊は別の場所に潜んでいるという。凍てついた炎はセルジュに最後の言葉を残し、姿を消した。
26.すべての夢みるものたちのために
新生命体「時喰い」、遠い未来で世界の時を止めるもの。すべての夢見るものたちのために、セルジュは星の音をつむいでいく。
時を喰らうものは、前作『クロノ・トリガー』で少年たちに倒された「ラヴォス」が進化したまったく新しい生命体だった。様々な歴史の中で「無念を抱いて倒れて行った生命」を取り込み続け、今の形になったという。
龍神たちも既に取り込まれており、このまま放置しておけばやがて目覚め、時空を喰らい尽くして歴史を滅ぼしてしまう。無念で構成された時を喰らうものを倒す方法はただ一つ。セルジュが「クロノ・クロス」を用いて憎しみと悲しみを浄化させるしかない。セルジュは凍てついた炎と接触したことによりラヴォス(時を喰らうもの)とのリンクが可能となっていた。このことから「調停者(ラヴォスと星の生命体の争いを調停する者)」となったセルジュは、その力とクロノ・クロスを用いて時を喰らうものを倒し得る唯一の存在となっていたのだ。
時を喰らうものには龍神だけではなく、1万年前に繁栄していた王国ジールの王女サラも取り込まれていた。そのサラが分身としてこの時代に遣わせたのがキッドであった。
こうして時を喰らうものはセルジュによって浄化され、HOMEとANOTHERの世界は完全に分離。仲間たちもそれぞれの世界へと帰って行った。
しかし、キッドは別れ際に「おまえがいつの時代、どんな世界で生きていようとも、必ず会いに行くから……」とセルジュに誓いの言葉を残していた。
いつかどこかで、セルジュとキッドが巡り合う時、二人の本当の冒険が始まるのかもしれない。

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凍てついた炎(The Frozen Flame
エルニドに古くから伝わる、あらゆる傷を治し、あらゆる願いを叶えるとされる秘宝。その正体は、原始に飛来したとされる鉱物型地球外生命体ラヴォスの欠片。多くの欠片が存在する中で「凍てついた炎」は強大な力を持つとされる。
前作の原始時代にて、赤い珍しい石「ドリストーン」として重宝されていたものと同種のものであり、太古の昔であるB.C.6500万年、ラヴォスがまだ空高く浮かぶ星であった頃からも存在が確認されていた。人類の祖先もこれに触れることで異常進化(作中では「進化」ではなく「変化」とも表現される)し、異常な速度で脳が三倍まで膨れ上がったとされる。その子孫はラヴォスの力とヒトの叡智を利用して古代魔法王国ジールを建国、繁栄を極めた。魔神器、サラのペンダント、グランドリオンなど、これによる産物は多岐にわたる。これらの中でもサラのペンダントは、次元の渦に飲まれて分身を作ったサラの手から一度離れ他者の手に渡った後、ガルディア王国に代々伝わり前作のマールのものになったとされ、劇中でもこの伝承の一部をカーシュが語っている[6]
劇中の争点となる秘宝「凍て付いた炎」は、A.D.2,300のエルニドにおいて発見された、炎の中でもとりわけ強大な力を秘めた代物で、接触したもののDNAを書き換える力まであるといわれている。クロノポリス軍事研究センターでの時間研究に利用されており、それが作中世界でラヴォスにタイムクラッシュでクロノポリスが引き寄せられる原因となる。
本ストーリーはこれを巡る者たちの闘いを描いており、クロノポリス深部に保管されていた。しかしアクセスできないようにルッカ・アシュティアが仕掛けたプログラム「プロメテウス」により、セルジュ以外のアクセスを受けつけないようになっていた。ヤマネコ(フェイト)はこれを手にするためにセルジュの肉体を奪い、その末に本来の姿を取り戻したセルジュに敗れた。その間隙を突いて今度は龍神(時喰いの分身)が炎を狙って動き出し、人の手に渡すことを危惧したツクヨミが持ち去ってしまう。最終的にラストダンジョンでの戦いで龍神が倒され、炎は姿を消した。
『クロノ・クロス アルティマニア』によれば、ワヅキとミゲルが神の庭を訪れた際に聞いた声は、凍てついた炎の声(炎の思念を言語化したもの)によるものとのこと。また同著では、「ラヴォスは人類にとっての母(人類を進化させた)」という旨を述べている。このため人間は「星とラヴォスの子」と述べており、ツクヨミに関しては「龍と人の子」として人類との懸け橋的存在であったという。
イルランザー
アカシア龍騎士団の猛者たちが受け継いできた、その象徴である白き聖剣。古代の龍族によって鍛えられ、邪気を払う白の聖剣として人々に知られる。ホームではダリオの死後行方知れずとなっているが、アナザーではダリオや歴代のアカシア龍騎士たちの魂が眠る墓標に墓石代わりに突き立てられている。邪気を放つようになったグランドリオンに、唯一対抗出来るアイテムとして登場する。入手後、継承者らに所縁のあるグレンの武器としても使用可能であり、進行によってはホーム・アナザー双方を入手して二刀流にすることも可能。
『ラジカル・ドリーマーズ』に登場した同名の聖剣が由来。大まかな設定も(龍族に関わる部分を除いて)同一である。
運命の書
セーブポイント。エルニドの各地に点在する。
日常のあらゆることを記録し、これからのことを「お告げ」として教えてくれる。「お告げ」は運命であり、逆らうとよくないことが起こると言われている。
その実態はフェイトが人類を監視・管理するために仕掛けた端末のようなもの。フェイトはこの運命の書を通じて「お告げ」を行い、未来が変わらないよう人々が記録された歴史通りに行動するようにさせていた。
エレメント
装備するだけで誰でも魔法のような力が使えるアイテム。このためエルニドでは重宝されている。黒、白、赤、青、黄、緑の六つの属性が存在している。世界各地から掘り起こされており、希少価値のあるものは高値で取引されている。逆に価値の低いものは安値で売られ、日用品として使用されている。この世界に登場する「モンスター」は、廃棄されたエレメントが生物の死骸に影響を与えた結果生まれたものとなっている。エレメント自体がモンスターになるケースもあるが、こちらは「召喚エレメント」と呼ばれており、主人公たちの力となってくれる。
考古学の権威フォン・ド・ヴォー博士は、「エレメントは遥か一万年以上も前、惑星外生命体によって運ばれてきたエネルギー発生チップ」と述べている。間違いではないが正しくもなく、その実態はフェイトが分割・封印した龍神たちの力を利用して創り上げたものである。
グランドリオン(日本版:Grandleon、北米版:Masamune) / グランドリーム
かつて勇者が振るい魔王を打ち倒したと言われる、使い手によってその性質を変化させる剣。前作では聖剣としての面が表に出ていたのに対し、本作では呪われし赤き魔剣としてセルジュたちの前に立ちはだかることとなる。この剣に宿る精霊はグランとリオンの二人のみであるが、後に二人が目覚めた際、長姉ドリーンが加わることで「グランドリーム」と名を改め、セルジュ専用の武器となる。素材を集めることでこれより一段上の威力の武器を入手可能ではあるが、グランドリームはすべてのタイプに特効という特徴を持つため、強攻撃が常にクリティカルになるなどセルジュ専用の最強武器となる。ただし終盤のイベントをこなさないと入手できないため、周回プレイには引き継げない。なお、このグランドリームとは、前作で新生グランドリオンと金の石を装備して繰り出す隠し三人連携技の名称と同じである。またラヴォスの一部と思われる「ドリストーン」を用いられている。時喰いが負の感情や無念で構成された存在であるのと同じく、『クロノ・クロス』でもこのグランドリオンは使い手を負の感情で支配し狂わせるという特性を持つ。
クロノ・クロス(Chrono Cross
失われた第七の属性「虹」である究極のエレメント。アイテム欄では「クロノクロス」と表記される。
その力は星の音である6つのエレメントを束ね、聞く者の憎しみと悲しみを癒す。調停者であるセルジュだけが使える無念を晴らす力であり、時喰いを倒す唯一の方法である。龍神の滝は特殊なパワースポットであり、太古の昔、彼らはこの場を利用してエレメントの精製を行っていたという。凍てついた炎を得たセルジュと龍神たちが遺したエレメント精製技術の組み合わせによって生まれたもの。
龍族が遺したエレメント精製技術と、フェイトが利用していたエレメントの力が合わさることで誕生した。
クロノ・トリガー(Chrono Trigger
作中で何度かセルジュに送られた言葉。時喰いを倒しに行く際はクロノから「新たなるクロノ・トリガー」と呼ばれた。
タイムクラッシュ
A.D.2,400のクロノポリスにおいて行われた、凍てついた炎を用いた時間制御実験の結果引き起こされた現象。これによりA.D.2,400に存在したクロノポリスがB.C.10,000へとワープすることになった。これが本作の時間軸の始まりである。ルッカは計画の一端であると指摘しているが、ガッシュ自身はこれを予期せぬ事態であったと弁明している。『アルティマニア』においてはルッカの意見の方が正解である、と記述されている[7]
調停者(炎に選ばれしもの)
凍てついた炎を通してラヴォス(が進化した時喰い)とリンクし、時を喰らうものと星の生命の争いを調停する者を指す。時喰いへのリンクが可能なため、併用してクロノクロスを用いれば時喰いを構成する負の感情を晴らすことができる。しかし、そうしなかった場合、セルジュ自身が時喰いと同化する危険性を持つ。劇中ではセルジュのみが「調停者」と呼ばれているが、『アルティマニア』によれば魔神器を操り、時喰い本体になったサラもそれに近い存在であったとされると記されている。
時を喰らうもの(時喰い)
本作のラストボス。時喰いとも呼ばれる。
A.D.1,999に倒されたラヴォスが様々な歴史の中で無念を抱いて死んでいった者たちの生命と同化すること誕生した新種の生命体。時の闇の彼方に巣食い、目覚めた暁には時空を喰らい尽くし時を止めてしまうと言われている。この存在(特にサラ)を察知したガッシュが、プロジェクト・キッドを立ち上げることとなった。
時を喰らうものが目覚める方法は二つ。一つは、このまま無念を抱いた生命を取り込み続けること。もう一つは、調停者であるセルジュが同化してしまうこと。セルジュが時を喰らうものを解放しない場合、やがて時喰いに取り込まれる運命にある。ホームに形成された死海は、セルジュが時喰いに取り込まれる可能性が高いため「滅びの未来」が暗示されたもの。逆にアナザーではセルジュが死亡しているため死海は存在しないが、遠い未来にて時喰いが目覚めればすべては無に帰す。セルジュが時喰いを解放しない限り未来はない。
ラストダンジョンにも「時を喰らうもの」がいるが、こちらはこの次元にて活動するための仮初のもの。本体はあらゆる生物の無念が結集された負の塊であるため、通常の手段では倒すことができない。ラストダンジョンに登場する「時を喰らうもの」を倒しても事態の解決にはならず、セルジュたちは時の闇の彼方に巣食う本体に戦いを挑むことになる。
時を喰らうものを倒す方法はただ一つ。時喰いへのリンクが可能な調停者セルジュが究極のエレメント・クロノクロスを用いること。それは星の音である六つのエレメントを一つに束ね、聞く者の憎悪を晴らす。これを用いてサラたちの心を救うことで真エンディングとなる。クロノクロスを用いず倒した場合はイベントが起こらず逃げられてしまい、エンディングだけが流れるバッドENDとなる。
ゲーム上、本体の性別は「♀(女性)」と表示される。
時を喰らうもの(分身)
フェイトが死んだ後、封印から解かれた龍神とツクヨミが合一した姿。ラストダンジョンで闘うことになる実質的なラストボスだが、上述の時喰いの分身体であり、この次元で活動するための仮初めのもの。そのためこれを倒しても事態の解決にはならず、セルジュたちは時の闇に巣食う本体を倒しに行くことになる。自我を持っており人格や言葉遣いなどは天龍に近く、人間に対する憎悪はとりわけ激しい。こちらを倒さず先に時を喰らうものを倒した場合、亜人たちを率いてエルニド諸島の人々を駆逐するバッドエンドとなる。
1万年前のクロノポリスとの戦いで敗れた龍神は、その無念から既に時喰いに取り込まれていた。
ネオ・シルバード
遠い未来にて理の賢者ガッシュが完成させた小型のタイムマシン。彼はこれに乗ってセルジュたちの時代へとやってきた。作中で姿を見ることはできるが、搭乗はできない。
フェイト(FATE
本作の黒幕的存在。"運命の書"を通してエルニドの人々を導く役割を持つ。その正体は、A.D.2,300設計の「マザー・ブレイン」を元に造られたマザーコンピュータで、時間要塞・クロノポリスの全てを管理するメーンコンピュータ。記録された歴史どおりに人々が行動するようアナザーのエルニド諸島のすべての事象を管理していた(歴史が変動するとタイムパラドックスによりフェイト自身が存在できなくなる可能性があるため。元々はホームのエルニド諸島も管理していたが、10年前の死海形成によりフェイトの介入が不可能になり、データ受信が精一杯となっていた。そのため代行者としてミゲルを懐柔し管理させた)。A.D.2,400のエルニド海域において発見された凍てついた炎を用いて、人間と敵対する龍族の生きたプログラム(龍神)を弱体化させて6つに分け(これがエレメントの属性である)、管理していた。
いつしか炎の中に人間への羨望と歪んだ愛憎を抱き、己の目的のために炎を利用せんと考えるようになった。なお、フェイトのベースとなったマザーブレインは、(未来が書き換えられたために同一のものではないが)前作での荒廃した未来世界に登場する中枢コンピュータ「マザーブレーン」に当たる存在。前述のマザーブレーンは「人類を排除し、機械が統べる理想の世界」を実現しようとしていたのに対し、フェイトは「人と機械が融合した新たなる種の誕生」を夢見るようになった。これは「あらゆる願いを叶えると言われる」炎を守護している内に「夢を見るようになった」ことが理由として挙げられている。
劇中より14年前、磁気嵐によりクロノポリスのシステムがダウン。この隙に漂流したワヅキが炎に導かれ、ワヅキが連れていた瀕死のセルジュが炎に接触。セルジュが抱いていた死のイメージ(ヒョウ鬼)がワヅキを変化させ、フェイトは息子の死に怯え精神状態が不安定だったワヅキの精神に入り込んだ。またこの時、調停者としての権利がセルジュに移ると同時に、システム・プロメテウスが起動。これによりフェイトは炎へのアクセス権を失った。それから4年後、フェイトは完全にワヅキの精神を掌握、ヤマネコとなった。プロメテウスのプログラムを停止させるべく、手始めにセルジュを殺害。しかしそれでもプロメテウスが機能していたため、今度は製作者であるルッカを拉致・殺害する。これも失敗に終わり、接触してきたツクヨミと手を組み、主人公セルジュが炎に接触する時まで待つことにした。その後、ヤマネコと名乗りエルニド諸国で暗躍することとなる。またルッカ殺害のため孤児院を焼き払ったため、キッドに怨まれ追われることとなった。
パレポリ軍と手を組む一方で、蛇骨大佐に取り入り地盤を固めつつ、セルジュがアナザーに来た際はカーシュらに命じて身柄を拘束しようとしたがキッドの介入により失敗。そこで今度はまんまとセルジュを古龍の砦までおびき寄せ、
基本的にヤマネコのベースはワヅキであり、フェイトそのものとは異なる(プログラムとしてのフェイトはクロノポリスに存在しており、ヤマネコが指示をして操るシーンがある)。後にセルジュへと憑依することで、フェイトの精神は更に複雑な感情を生み出し、その思想と行動は混迷を極めることとなる。彼は一貫して「生きる意味、理由」といったものをセルジュに対面するたびに問い続けるが、人としてその生を終える最期の時まで、その答えを見出すことは叶わなかった。最終的に本来の姿を取り戻したセルジュに敗北。神が人に負けたことに驚愕しながら消え去った。彼の行動原理は炎を手に入れるためであり、そしてエルニド諸島の人々が違った歴史を歩み、未来が変化することで自分の消滅を恐れたことによるもの。
彼が倒されたことで、人類の守護者たる「運命」が倒れ、ディノポリスの封印が解かれて龍神たち(星)の復讐が始まった。
プロジェクト・キッド(Project-KID
時喰いの覚醒を阻止することを目的として、ガッシュにより計画されたプロジェクト。具体的には、キッドに助けられたセルジュが調停者として覚醒し、時喰いを解放することで未来を救わせることを指すというもの。調停者を生存させ、時喰いを解放させるために、アナザーからホームへの分岐は計画的に行われた。すべてが終わった後、時を超えたキッドが10年前に海で溺れそうになるセルジュを救うことになる。劇中にたびたび挿入される「海岸でキッドが微笑むムービー」は、助けられたことを覚えていたセルジュの記憶である。
未来にいたガッシュはある程度の事象を把握しており、『アルティマニア』によればラヴォスによるタイムクラッシュやクロノポリスとディノポリスの戦争などもすべてプロジェクトのために仕組まれたものであった。
プロメテウス
未来におけるルッカ・アシュティアが密かにフェイトに仕掛けた回路を指す。自我を持つシステムでもあり、人格は前作の登場人物「ロボ」を思わせるが別人である。凍てついた炎に対するアクセスを遮断する役割を持っており、このためフェイトは炎に対するアクセス権を失ってしまった。
龍族 / 龍人 / 龍の民
龍人」あるいは「龍の民」とも呼ばれる。1万年前までエルニドで過ごしていたが、現在は姿を消しており遺物や遺跡が各地に遺されている。
その正体は、前作『クロノ・トリガー』の時間軸(B.C.6500万年)に絶滅したはずの恐竜人が別の次元で生き残り進化した存在。前作の登場人物アザーラの子孫に当たる。1万年前、ラヴォスが呼び寄せた「クロノポリス」に対抗するべく「星」によってこの時代に召喚され、エルニド諸島で暮らしていた。その後、クロノポリスとの戦争に敗れ、龍族は絶滅した。そして龍神はフェイトによって封印され、6つに分割されてエレメントとして利用されることとなった。実は1万年前まで、エルニド諸島全体が「神の庭」と呼ばれており、元々は龍族たちが住んでいた。しかし、フェイトが龍神を封じたことで住まいを奪われ、今ではフェイトがいる海域が「神の庭」と呼ばれるようになった。即ち、龍神からすれば人間は自分たちの領域を奪い取った簒奪者に他ならない。
現在でもまともに稼働しているのは「古龍の砦」と「星の塔」のみである(『アルティマニア』より)。
もう一つ「龍族」と呼ばれる存在がおり、こちらはいわゆる「ドラゴン」あるいは「」のような生命体であり、恐竜が恐竜人への進化を辿らずにそのまま発達した種とされる[8]。物語開始時ではすでにエルニドでさえあまり見られなくなっており、その遺骸が見つかることはあっても、生きたものはほとんど目撃されない。パーティー参加キャラクターの「龍の子」や、その母親がこれに該当する。また、その亜種としてヒドラという生物も登場するが、こちらも両世界のエルニドで絶滅ないし絶滅寸前の状態にあり、目撃されることはほとんどない。アカシア龍騎士団でも飼育している騎乗用の龍が存在するが、これがいわゆる龍族と呼ばれるものと同一であるかは不明。
エルニドにおいては身近であり、畏敬の念を抱く存在。
龍神
エルニドで信仰されている、自然を司る龍の姿をした神々。ゲーム中のエレメントに対応した属性で構成されており、それがそのまま自然界のバランスを取っている。上級召喚エレメントは彼らの所有物であるほか、様々な形でストーリーにかかわることが多く、セルジュらに助言を与えるほか、力を貸してくれる場合も多い。いわゆる観念的な存在ではなく実体を持って生きている。理由は不明だが、ホーム・アナザーともに死滅している龍神も存在する。
その正体は、前述の龍族が築いた一種の生体マシン。星のエネルギーの集合体(プラズマ生命体)であり、本来の役割は自然制御マシンである。龍の姿はこの次元で活動するための仮のものとなっている。
古代にフェイト率いるクロノポリスに敗れ、凍てついた炎により分割・封印されたことで力を失っていた。セルジュらを利用してフェイトを打ち倒した後、次元を超えて合流・合一し、人類に報復するべく上述の「時を喰らうもの(分身)」となる(1万年前にクロノポリスに敗れた際に時喰いに取り込まれていた)。本作の最終ボスに近い存在だが、一概に悪と言える存在でもない。
いずれも自身の司るエレメントのカラーを基本としているほか、とりわけホームに生きる龍神たちはいわゆる「ドラゴン」「龍」という語句からは想像出来ないような、個性的なものが多い。
個体は以下の6種類と、例外的なものとしてさらにもう1種類がいる。()内は生息域を指す。
ホームに生きる龍神
カラフルな青いサンショウウオに似た姿の、のエレメント司る水龍(水龍の島)
両生類にも似た不気味な姿の、のエレメントを司る緑龍(世界のへそ)
ナメクジに近い質感の、のエレメントを司る土龍(土龍の島)
アナザーに生きる龍神
唯一二つの姿を持ち小柄で人間くさい、のエレメントを司る炎龍(死炎山)
街で眠り続けており、人が目に出来る数少ない、のエレメントを司る黒龍(マブーレ)
龍神のリーダーに当たり四枚翼を持つ巨大な、のエレメントを司る天龍(天龍の島)
サラの時間介入により生まれた龍神
人に近い容姿と心を持ち、エレメントを統合する補佐な役割を持つ月龍。アナザーのみ登場。
龍の涙
人間に対し共生の証として龍族が託したと言われる水晶。二つの世界の両方に存在している。ヤマネコはオーチャを唆してガルドーブからこれを盗ませ、古龍の砦にセルジュを誘き出して龍の涙を用いた儀式により肉体を奪い取った。終盤ではもう一つの世界に残された龍の涙を使い、セルジュは本来の肉体を取り戻した。いずれも儀式の際に砕け散ったため存在していない。

登場キャラクター[編集]

仲間になるキャラクターは正式にパーティーに加わった時点で名前を変えられる。ただし、前作の主人公である「クロノ」という名には変えることができない。ここではデフォルト名を記す。

キャラクター名の後ろの括弧内に英語表記を記す。日本版と北米版で名称・綴りが異なるキャラクターは、攻略本『アルティマニア』に掲載されている日本版のラテン文字表記には「日本版:」、北米版での表記に「北米版:」を記す。

主要キャラクター[編集]

セルジュ (Serge
【年齢:17歳 / 性別:男 / 身長:170cm / 体重:58kg / 体格:普通 / 利き腕:右 / 出身:アルニ村 / 使用武器:スワロー / 口癖・名言:特になし】
本作の主人公。前作主人公と同様に無口で基本的には喋らないが、選択肢はある程度、彼の性格を感じさせるものとなっている。ゲーム内での選択肢に登場する一人称は「ボク」。
青髪で頭に赤いバンダナを巻いている。エルニドにあるアルニ村で生まれ育つ。事故からもう一つの分岐した歴史へとワープしてしまい、そこでキッドと出会い、ヤマネコに狙われながらも冒険に身を投じる。
設定資料によれば、厳しくも優しい母親と朗らかなアルニ村の人々に見守られて育ったことで明るく元気な少年へ成長したという。自分が存在する世界と、自分が抹消された世界。二つの世界を行き来する能力に目覚めるが、なぜそんな能力を持っているのかわからず、為すべきこともわからず、だからこそ事態を至極前向きに捕らえ、真実を見極めるべく世界を旅することにした。
『アルティマニア』では「一つのことに思い悩みがちだが、楽天的でもあるのでなんとかなるさと考える」性格だという。
その正体は「凍てついた炎」と接触し、星との調和を行うことができる唯一の存在「調停者」である。14年前に海岸でヒョウ鬼に襲われ致命傷を負い、本島の医者では手の施しようがなかったためマブーレの賢者を頼ることになった。父ワヅキとその友人ミゲルに連れられ、セルジュ一行はマブーレに向かう途中で嵐に遭い、死海へ流れ着く。そこで保管されていた「凍てついた炎」と接触したことで一命を取り留めるが、炎は彼を「調停者」として認識。更にルッカ・アシュティアが秘密裏に開発したシステム「プロメテウス」が起動してしまい、フェイトはアクセスができなくなってしまった。
そこでヤマネコ(フェイト)は自らの願望を叶えるため炎を欲していたため、プロメテウスを停止させるべくセルジュの排除を目論んだ。そのためアナザーのセルジュは事故に見せかけて溺死させられた。ホームのセルジュも同様に死に掛けるが、時をかけたキッドによって救われる。彼がたびたび見るキッドが振り返るシーンは、この時のことを覚えていたセルジュの記憶である。実はセルジュが死んでしまったアナザーこそが本当の時間軸であり、本来ならばセルジュは死ぬ運命であったという。しかしキッドによって助けられたため矛盾が生じ、それが二つのワールドを生み出すきっかけとなった。セルジュが二つの世界を行き来できるのは、二世界分岐の鍵になっているのと、二世界の境界が不確かであるため。序盤でセルジュは誰かの声に呼ばれ、並行世界を移動しているがこれはキッドによるものである。
中盤では古龍の砦にてヤマネコが行った龍の涙を用いた「儀式」により、互いの肉体が入れ替わってしまう。用済みとなったセルジュはヤマネコによって異次元空間カオスフィールドへと送られてしまうが、ツクヨミの協力によって脱出。かくして、セルジュは元の姿を取り戻すべく行動することとなった。しかし、死海に取り込まれたミゲルを通じてフェイトが並行世界への移動を妨害していたため、アナザーへ行くことができなくなっていた。死海にてミゲルを倒し、そして龍神たちの試練を乗り越え、もう一つ世界にある龍の涙を手にし本来の姿を取り戻した。
終盤ではフェイトと決着をつけることとなる。炎を巡る戦いはセルジュが制し、フェイトは消滅。直後、炎はツクヨミによって持ち去られてしまう。また龍神たちが反旗を翻し、人類に対する報復に出る。エルニドに伝わる龍神たちの正体は、並行世界の未来から呼び寄せられた「恐竜人(並行世界の人類)」の自然制御システムであった。フェイトも未来から呼び寄せられた存在であり、両者はこの時代にて争い、戦いはフェイト側が勝利。フェイトは凍てついた炎を用いて龍神たちを六つに分割して封印、エレメントとして利用していた。
セルジュは星の塔を舞台に星の覇権を賭けて龍神と闘い、激闘の末勝利する。しかし、セルジュたちが倒した龍神は「時喰い」と呼ばれる存在の分身でしかなかった(元々は別の存在だったが既に時喰いに取り込まれていた)。それは宇宙から飛来した生命体ラヴォスが数々の歴史の中で無念を抱いて倒れた者たちの怨念を取り込んだことで進化した生命体。時の闇の彼方で巣食い、やがて遠い未来にて目覚める。その暁には時空を喰らい尽くし、すべての歴史、すべての世界の時間を止めて滅ぼしてしまう。
凍てついた炎とはラヴォス(時を喰らうもの)の一部であり、これと接触したセルジュは時を喰らうものとリンクすることが可能となっている。この力を用いて時を喰らうものと星の生命体の争いを調停する者を「調停者」と呼ぶ。負の感情で構成された時を喰らうものは、通常の手段では倒すことができない。時を喰らうものにリンクし、その肉体を構成する無念をクロノクロスの力によって癒す必要がある。これはセルジュにしかできないことだった。セルジュの為すべきこととは、この時を喰らうものを浄化することであった。そうなるように理の賢者ガッシュによって導かれていた。
セルジュはラストバトルにてクロノクロスを用いて時喰い本体を浄化。これによって二つに分かれた世界は個別の事象となり、歴史は修正され、セルジュや仲間たちはこれまでのことを忘れ、それぞれ元の世界へと返された。そしてセルジュは物語の始まりである、レナとの約束を果たすところまで戻されてしまった(ただし断片的にだがこれまでのことをいくらか覚えている)。
こうしてセルジュはガッシュの「計画」が関与しない人生を歩むこととなった。再びキッドと再会したその時、二人だけの物語が始まると『アルティマニア』に語られている。
『ラジカル・ドリーマーズ』の主人公と同名だが、職業や髪の色などの容姿が異なっている(『ラジカル』では旅の楽師で金髪)。
キッド (Kid
セルジュがアナザーで出会った、16歳の勝気な少女(ただし誕生したのは14年前)。金髪のポニーテールで快活な格好をしている。一人称が「オレ」だったりと言葉遣いはまるで男の子。気が強く姉御肌で男勝り。大嘘吐きで小利口に立ち回り、自分はそういう風に生きるしかないと口にしている。しかし、根は困っている人は見捨てられないお人よしでもある。序盤から登場しセルジュをぐいぐいと引っ張っていき、時には蹴りを入れたりするなど容赦がない。しかしカーシュに拉致されそうになったセルジュを救ったり、ヤマネコが放ったリデルを巻き添えにする攻撃から彼女を庇ったりと、根幹では強い正義感と犠牲神を持つ。一方で時折、生への望みを否定するような暗い影が覗くが、これはキッドも知らないもう一つの人格(サラ)を宿しているからである。
世間的には盗賊ラジカル・ドリーマーズ」として恐れられているが、実は団員はキッド一人。これは単なる盗賊団ではなく、自分と同じく夢見る者たちをラジカル(革命的な)と捉え、その総称として名乗っているため。幼い頃ルッカ孤児院で育ち、彼女を姉のように慕っていた。そのため、孤児院を襲撃しルッカを連れ去ったヤマネコを憎んでいる(この際、彼女は「未来の」セルジュによって救出される)。大切な人と居場所を理不尽に失い、ずっと孤独の中で生きてきたことから上記のような性格になったことが示唆されている。
物語中では語られないが、実はキッドも知らない「もうひとりの人格」を持っている。「生への執着が強い」キッドとは対照に、こちらは「生への望みが薄く献身的」な性格。理由については、キッドがこのような側面を抱えていたのか、それとも「もうひとりの人格」が自分とは別の人生を歩みたいと願ってキッドを生んだのか、どちらが主人格かは不明となっている(『アルティマニア』より)。
ヤマネコを追うと同時に、伝説の宝である「凍てついた炎」を捜し求めている。これは、ヤマネコがルッカと接触した際、脅し文句の中に登場した「凍てついた炎」の存在を聞き、人の手に渡ってはならないものだということを察知していたためでもある。またこのことからヤマネコには絶対に炎をわたしてはならないと考えるようになった[9])。リデルを庇った際にヤマネコの攻撃を受け、猛毒によって命を蝕まれることとなってしまい一時離脱してしまう。ここで助けた場合は復帰するが、助けない選択肢を選び、以後も後述のイベントを起こさなければパーティーに戻ることは無くなる。猛毒から助けなかった場合、イシトが助けたことが設定資料で語られている。
セルジュとヤマネコが入れ替わった際にはヤマネコ(ダークセルジュ)と共に行動し、ヤマネコとなったセルジュに刃を向け敵となってしまう。この時のキッドは「もうひとりの人格」に乗っ取られていることが示唆されている(ツクヨミを連れていると聞ける)。フェイトが倒れた後、タイムクラッシュについて語るのもこの人格の方である。その後、凍てついた炎に接触しようとしたところ意識を失ってしまう。キッドの心は精神を悪夢(自身の過去)に囚われ、目覚めなくなっていた。キッドの側で「クロノクロス」を使用すると前述のようにキッドの過去へとセルジュが向かい、焼け崩れる孤児院からキッドを助けるイベントが発生するのでクリアすればパーティーに復帰する。また隠しボスを倒してグランドリームを手に入れた状態でイベントを起こせば、ドリーンたちがキッドの意識を取り戻させてくれる手伝いをしてくれる。その場合、キッドが見る悪夢は過去に遭った本当の出来事であることが判明する。『アルティマニア』によれば、キッドはセルジュに助けられたことを覚えていることが示唆されている。物語の中盤~ラストダンジョン出現までとかなりの期間パーティーから外れてしまうが、前述のイベントを起こさず仲間に加えないままクリアすることも可能。キッドを仲間に加えなければレナやグレンなどが加入する。
なお、エンディング後に彼女が名乗るフルネームは「サラ・キッド・ジール (日本版:Sarah Kid Zeal、北米版:Schala "Kid" Zeal)」であり、前作に登場した魔法王国ジールの王女サラの分身である(本人はみなし子と思っていたが、最終決戦直前にキッドを加えて砂浜のルッカに話しかけると自身の正体を知り、「オレはオレだ。そのサラってやつとは違うッ!」と否定する)。サラが身につけていたものと同じペンダントを所有しており、彼女の身が危機に瀕した時には時を巻き戻す力が作用する(この力によって彼女はヤマネコに刺されたことを全く記憶していなかった。ただし「気がついたら知らない場所にいる」など自覚はある)。なお、『アルティマニア』のインタビューによれば、「ホームのキッドも大陸で暴れ回っているかもしれない」とコメントされている。
エンディングのルートによってはヤマネコを倒して見事仇討ちをなしとげ、蛇骨に代わってアカシア騎士団の長となるパターンもある。
グッドエンドでは自分の存在理由と目的を知り、時喰いを浄化したことで歴史が修復されてしまうが必ずセルジュに会いに行くと約束。エンディングでは、彼を求めて世界を旅する姿が描かれ、綺麗な女の子として成長した彼女が、セルジュと初めて出会った海岸に立つところでこの物語は終わる。
『ラジカル・ドリーマーズ』のヒロインと同名で、大まかな設定や容姿もほぼ共通している。ヤマネコとは宿敵同士。
ヤマネコ(フェイト) (日本版:Yamaneco、北米版:Lynx
猫の顔をした謎の亜人。アナザーに迷い込んだセルジュの旅の行く手をあちこちでさえぎる。ホーム・アナザーの両ワールドで名が知れ渡り、各地で悪行を働いている悪党でもあるが、その言動には謎が多い。
後にセルジュと精神が入れ替わり、セルジュの身体を操るヤマネコは「ダークセルジュ」として行動する。代わりにヤマネコの身体となったセルジュは、戸惑いつつもそのまま「ヤマネコ」としてしばらく行動することになる(ゲーム中の名前表示も「ヤマネコ」)。ヤマネコに姿を変えたセルジュの元からは、セルジュ時代の仲間全員が別離してしまう。ヤマネコの姿のまま仲間たちのもとを訪れても、けんもほろろに追い返されてしまう。例外としてヤマネコ変貌時に戦闘メンバーに加わっていた仲間だけはセルジュのことを知っているが「今は力になれそうもない」と断ってしまう。
ヤマネコの正体はフェイト(神)に精神を乗っ取られたセルジュの父ワヅキであり、凍てついた炎と接触したことで肉体が変質し、精神をも乗っ取られてしまった。姿が変異してしまったのは、息子を襲ったヒョウ鬼に対するワヅキの憎しみと、息子の死を恐れる恐怖によるもの。10年前のアナザーにてセルジュを殺害したのもこの人物である。ホームでは、蛇骨大佐が死海へ遠征した3年前より消息不明となっていた。
フェイトそのものではなくヤマネコ自身はあくまで分身である。
炎を守護する内に「人と機械が融合した新生命体」の存在を夢見るようになり、野望を叶えるべく凍てついた炎を利用しようとする。凍てついた炎へのアクセスを妨害するシステム「プロメテウス」を排除するべく、10年前にアナザーのセルジュを殺害し、炎の保護システムである「プロメテウス」の製作者ルッカを拉致した。しかしいずれも炎と接触できなかったため、最終的にホームにてセルジュの肉体を奪った。
マルチエンディングでは、セルジュが冒険を放棄したので古龍の砦で肉体を奪えず、いつまでも待ち続けたり、ダークセルジュの状態でアカシア龍騎士団が運営するぼったくりバー(暴力バー)に入ってしまい、酷い目に遭うなどコメディリリーフも担っている。
『ラジカル・ドリーマーズ』の悪役のヤマネコ大君と同名で姿も同じくネコ顔の獣人だが、容姿や設定は異なっている。
ダークセルジュ(フェイト)
古龍の砦にて龍の涙を用いてセルジュの肉体を奪った状態の姿。見た目はセルジュだが顔立ちや服装が邪悪なものになり、言動もヤマネコのものになっている。一度は正体に勘づいたキッドを不意打ちで刺したが、キッドが復活してからは気にした様子もなく行動を共にしている。この姿になった彼は各地で破壊活動を行ったため、セルジュは世界の敵として認識されてしまう。後にセルジュが元の姿に戻るべく古龍の砦に現れた時は、妨害するべくこの姿のまま一戦交えた。その後、決着をつける際はフェイトとして男性の上半身を持つ漆黒の巨人となり闘うが、偽物が本物に勝てるはずがなく敗北。神が人に負けたことを悔やみながら消滅した。
『アルティマニア』によればワヅキに続き、セルジュの肉体を得たことで精神構造は本来のフェイトからかけ離れ混迷を極めたとのこと。彼がダークセルジュとして行った破壊活動は、人間に対する羨望・憎しみが入り混じった複雑な心理の表れである。
ツクヨミ (日本版:Tukuyomi、北米版:Harle
道化師(ピエロ)のような姿をした謎の少女。自称18歳。最初はアナザーでヤマネコの従者としてセルジュたちと敵対するが、後にセルジュ(ヤマネコの肉体)に同行するようになる。セルジュに好意を抱きキッドを敵視するが、「月までぶっとばす」等彼女と似通った台詞を言うこともある。冒険途中にセルジュの元からいなくなり、その後帰ってこない唯一の仲間キャラクターである(ただしカオスフィールドでクロノクロスを使うことで再度仲間にすることもできる。その場合はツクヨミを仲間にした状態で何かしらのエンディングを迎える必要がある)。離脱前に星の子を仲間にしておくとイベントが追加される。
正体は、14年前に誕生した「7番目の龍神」である「月龍」。サラが分身であるキッドをこの時代に生み出した際のひずみの影響で、龍神の封印が弱まったのをきっかけに誕生した。本来はヤマネコやセルジュとは対立する立場に属しており、凍てついた炎を手にいれるという使命のために行動している。過去、ヤマネコと共に孤児院を襲撃しルッカを拉致するのに協力した。最終的にフェイトが倒れたことで龍族と共に人類への復讐を開始。7つに分かれた龍たちと結合し「時喰い」となった。
ヤマネコの正体を知りながら協力した理由については、「凍てついた炎」を手に入れるためであると推測できる。結局、龍神たちの謀略は成功し「神」はセルジュたちに倒され、漁夫の利を得た形になった。
謀略や非道を働く一方で、セルジュたちと関わってからは人間に対する愛情や罪悪感などを垣間見せるようになる。特に龍神がエルニドを占拠するマルチエンディグでは、悲願を果たしてもまったく喜んでおらず、むしろ罪悪感を抱いたままセルジュの墓に花を添えていた。またエンデイングによってヤマネコ(セルジュ)と一緒にマブーレの復興に尽力したり、戦いから離れて二人で幸せに暮らすことを喜ぶものもある。
『アルティマニア』によれば、彼女が道化師のメイクを施しているのは本心を悟られないためだが、すべてを隠すことはできずつい本音を口にしてしまうという

仲間になるキャラクター[編集]

上記のキャラクター以外にも計41名のキャラクターが仲間になり、仲間にしたかどうかでシナリオに多少の分岐が発生する場合もある。また選択されたストーリーや時期、特定の条件などにより仲間にならない場合もある。どちらの世界で仲間になるかはキャラクターごとに決まっており、もう片方の世界の同一人物は仲間にはならない。全員を仲間にするためには最低でも周回プレイを3回行う必要がある。

パーティーメンバーの入れ替えは、キッドから貰えるアイテム「試作テレシフター」によって行える。前作とは違い、パーティーから外れたキャラクターは一ヶ所に集まるわけではなく、それぞれが元にいた場所に戻ることになる(一部、進行に合わせて居場所が変わるキャラクターもいる)。

レナ (日本版:Rena、北米版:Leena
セルジュの幼馴染で、明るく快活な16歳の少女。ホームではセルジュと平穏な日々を送っていた。仲間にできるのは、幼い頃にセルジュと死に別れたアナザーの方である。セルジュに想いを寄せているが、アナザーでの占いによれば少なくとも当分はその恋は実らないらしい。弟のウーナと母、祖母がいるが、父親のミゲルは14年前から行方不明。
風鳴きの岬でキッドを仲間にしなかった場合のみ仲間にできる。
ポシュル (Poshul
大型犬に似たレナのペット(設定資料によれば親友とのこと)。メス。人語を話すことができ、語尾に「でしゅる」とつける。全仲間キャラクターの中で唯一、ホーム・アナザーの両ワールドで仲間にできる可能性がある。ただし、仲間になるのはどちらか一方のみ。また、どちらの世界のポシュルを仲間にしたかで台詞が異なる場面もある。首輪の鍵を外すと巨大化するため、首輪は厳重に封印されている。
ラッキーダン (日本版:Luckydan、北米版:Mojo
アナザーのアルニ村で、元漁師の男が幸運の使者として崇めていた藁人形が突然動き出したもの。語尾に「わらし」がつく。あるイベントで名前が「ハッピーダン」 (日本版:Happydan、北米版:Mojoy) へと変わる。ホームには登場しないが、どこかに兄がいるらしい。
アルフ (日本版:Alf、北米版:Guile
26歳の流浪の魔術師。空中を滑るようにして華麗に振る舞い、仮面にその素顔を隠す。アナザーで仲間にできる。ホームには登場しないが、スネフからは「マヂックギルドのホープ」と呼ばれている。
スラッシュ (日本版:Slash、北米版:Nikki
ヴィジュアル系吟遊詩人団「マジカル・ドリーマーズ」のリーダーを務める19歳の青年。ホーム・アナザーの両ワールド共に、行く先々で人だかりができるほどの人気者。アナザーでのみ仲間にできる。マルチェラの実の兄。昔は売れず、辞めてしまおうと思っていたがある女性の言葉に勇気づけられてヤル気をとりもどし、その影響で「マジカル・ドリーマーズ」というバンド名にしたらしい。ホームでは彼のツアーがあるイベントに関わる。アナザーの方は若干ナルシストな性格をしている。
ピエール(Pierre
23歳の“自称”勇者で、自分の力に過剰な自信を持っている。派手好きで見た目のみに金をつぎ込むため貧乏しており、アナザーのザッパの家のカーシュの部屋に居候している。ホームには登場しない。カーシュに毛嫌いされており、互いに嫌味を言い合う。
設定資料によれば、独特の服装のセンスを持ち、勇者バッジを持つことで自分は本当の勇者だと思い込んでいるという。当初は蛇骨に謁見してアカシア龍騎士団に入ろうと考えていた。
能力値自体は大したキャラクターではないが、勇者シリーズ装備をすべてそろえると、見違えるほどの強さを発揮する。ラストバトルに連れて行くと自らを「真の勇者になった」と語る。
アルフ・スラッシュ・ピエールの3名は、三択で誰か1名のみが仲間になる。
コルチャ (Korcha
ガルドーブに住む16歳の少年。自作のボートで運び屋をやっている。釣り好きだが、腕はよくないらしい。キッドに好意を抱いており、協力する代わりに嫁になるように条件を出してくる(キッド本人は好意に寒気を感じている)。また、やせ型ながらもテルミナからガルドーブまで海を泳いで(平泳ぎ)帰るタフネスを誇る。両ワールドで同じように暮らしているが、アナザーでのみ仲間にできる。キッドに対する思いは本物であり、彼女を助けないルートを選択すると「お前にそのお守りを持つ資格はない」と激怒し、キッドのお守りを取り上げてしまう。
設定資料によれば、ガルドーブ生まれでありながら釣りは絶望的に下手だったため、運び屋家業に手を出すようになったという。またガルドーブでは子供たちのヒーロー的な存在。
釣り道具を武器として装備できる唯一のキャラクター。
ラズリー (日本版:Lazzuly、北米版:Razzly
ホームのヒドラ沼でオクトガルに捕まっていたボク少女妖精。水龍の島で暮らしていたが、風に流されてしまった。自然破壊や争いをする人間を嫌っているが、そうじゃない人間もいると信じている。彼女を仲間にしたかどうか、彼女をパーティーに加えてヒドラを倒したか、水龍の島に立ち寄ったかどうかなどで、姉・ロゼッタの生死、およびドワッフ一族の行末が変化する。なお、アナザーでは風に流されたまま行方不明となっており、登場しない。
メル (日本版:Mell、北米版:Mel
いたずら盛りな10歳の少女。絵を書くのが大好き。コルチャの義理の妹(妹分)で、コルチャに淡い恋心を抱いている。そのためキッドに嫉妬してエレメントを盗み出すといういたずらをした。アナザーで仲間にできる。ホームではどこかへ出かけており、会うことができない。
設定資料によれば、コルチャに対する恋愛感情を抱いているが、それがどういう感情なのかわからないという。
コルチャ・ラズリー・メルの3名はキッドを助けるルートで仲間にできる。
ママチャ (日本版:Mamacha、北米版:Macha
38歳の陽気なおばさん。コルチャの母で、メルの義理の母。息子と同様、テルミナからガルドーブまで海を泳いで(背泳ぎ)帰るタフネスを誇っている。両ワールドで同じように暮らしているが、アナザーでのみ仲間にできる。グレンが仲間になるルートでは、セルジュの正体と素性に疑問を抱く彼を一喝し、その場を取りなした。またコルチャに船を貸すとロクなことに使わないので、セルジュたちに快く貸し与えた。
グレン (日本版:Grenn、北米版:Glenn
アカシア龍騎士団所属の剣士。20歳。兄ダリオの許嫁リデルに恋心を抱いているが、そのことに罪悪感を抱いている。父、兄ともにアカシア龍騎士団四天王筆頭であったためやや劣等感も抱いており、短気なところもある。またその繋がりから子供の頃、ダリオと共にラディウスに世話になっている。アナザーで仲間にできる。ヤマネコにいいように操られる龍騎士団に疑問を抱き、古龍の砦に向かった蛇骨大佐たちを追うべくママチャに船を借りようとする。その際にセルジュと遭遇し、行き先が同じことから同行する。四天王であるカーシュともごく自然に敬語を使わず接しており、闘う際は専用のやり取りが見られる。
「グレン」という名は、前作に登場した歴史に名を残す伝説の勇者の名にあやかって父から名付けられたものだが、血縁上などの直接的な関連はない。睡眠と蛇骨まんじゅうが好き。ホームでは3年前から行方不明。
物理戦士系のキャラクターの中でも非常に強力な戦士であるが、多くのキャラクターが登場する本作でも特別な扱いが多数みられるキャラクター。ストーリー面ではパーティーに参加していると、いくつかのイベントに固有の会話が発生するほか、パーティーメンバーで唯一長剣二刀流を扱える人物となる。更に、聖剣イルランザーを装備できる(展開によっては2本手に入れて二刀流にできる)唯一のパーティーメンバーでもあり、主人公であるセルジュ以外でこういったストーリー進行に関わるレアアイテムを専用装備とされているのは彼だけである。また、彼とセルジュの合体技「エックス斬り」は、前作の主人公勇者の合体技と同じもの。
ドク (Doc
27歳でガルドーブの医師。過去に患者を死なせてしまったことがあるため、自分に自信がない。アナザーでのみ仲間にできる。ホームではオルハの妹・ティアを治療している。
ママチャ・グレン・ドクの3名はキッドを見捨てるルートで仲間にできる。
ジルベルト (日本版:Jillbert、北米版:Greco
アナザーのテルミナで墓守をしている33歳の元プロレスラー。欲望のままに戦っていたが、親友のゲッツが命をかけて助けてくれたことで改心、ゲッツの妹アストラッドを養いながら自分の罪をつぐなう生活をしている。ホームには登場しない。セルジュが持つ「闇」の深さに気づき、その手伝いをするべく仲間になる。
設定資料によれば、プロレスは大陸では人気のあるスポーツだが、エルニドでは野蛮なことから敬遠されているという。
スカール (日本版:Skarll、北米版:Skelly
サーカスピエロ。アナザーで仲間にできるが、肉体はすでに死んでおり、骨だけのアンデッドになっている。骨だけの体だが、生前は太っていたらしく、食事もとれるらしい。ゾウイカスミのパスタが大好物。テルミナに年老いた祖母がおり、スカールを溺愛していた。なお、ホームでは徴兵されたまま消息不明となっている。
設定資料によれば、生前は太ったピエロで人を笑わせるのが好きな人間だったという。
彼を仲間にするには、各地に散らばった骨をすべて集めるという長いイベントをこなさなければならない。
ルチアナ (日本版:Lutianna、北米版:Luccia
28歳の女性科学者。元はパレポリで研究していたのだが、ある実験の際に兄が死亡。その後、蛇骨館へと移り生物の研究をしている。マッドサイエンティストなところがあり、前作のメインキャラクターであるルッカとは知り合いだった。アナザーで仲間にできる。ホームでは3年前から行方不明。
設定資料によれば、もとはパレポリの研究施設で軍事兵器の開発に携わっていたが、科学者の兄が事故で犠牲になってからは手を引き、以降は軍事兵器の開発から完全に外れたという。またマルチュラを蛇骨館に連れてきた張本人でもある。
改良種フィオ (日本版:Fio、北米版:NeoFio
アナザーの蛇骨館でルチアナが作り出した、二足歩行が可能な植物「フィオ」の改良種。年齢は5歳。カブ夫と仲が良い。ホームには登場しない。
ツマル (日本版:Tumalu、北米版:Pip
アナザーの蛇骨館でルチアナが作り出した新種の生物。何かに詰まりたがるために「ツマル」と名づけられた。進化の可能性を秘めており、使用したエレメントによって初期形態も含め全6種類の姿に変化する(第2形態:悪魔形態と天使形態、最終形態が魔獣形態、聖獣形態、神獣形態)が、成長に一部不具合がある。通常セルジュの時の仲間はヤマネコに変化したときは離脱して仲間にできないが、ツマルのみ再度仲間にすることができる。ホームには登場しない。
最終形態ではレベル7の固有技が変動する。魔獣形態の「地獄乱舞」と聖獣形態の「ツマル砲」は物理攻撃に対し、神獣形態の「昇天」は魔法攻撃である。
スプリガン (日本版:Sprigun、北米版:Sprigg
魔族の老婆で、年齢は224歳と、仲間にできるキャラクターの中では最年長。どちらの世界にも属さない異空間「カオスフィールド」に暮らしており、脱出を目的とするセルジュと意気投合し仲間になる。エレメントグリッドが特殊でほとんど配置ができない代わりに、モンスターの姿に変身する特殊能力「スタイルコピー」を持っており、様々なモンスターに変身してそれぞれの固有能力で戦える。特定のモンスターをスプリガンもしくは専用のアイテムを装備した仲間が倒すことで、新たなモンスターを覚えていく。
ラディウス (Radius
ホームのアルニ村の村長。62歳と純粋な人間に限れば最年長。若い頃はアカシア龍騎士団の四天王で、ガライの親友だった。アナザーの方は、その繋がりからダリオ、グレンの二人が子供の頃から世話をしていた。ホームでセルジュがヤマネコに変化している時に誤解して襲い掛かり、その後説得に応じ仲間になる。アナザーのラディウスはアルニ村の村長ではなく、小島に隠居していて、助言したり意識を失ったキッドを保護するなどセルジュたちの旅を助ける。ホームの方はヤマネコと面識があり、悪人と見抜き警戒している。また魔剣グランドリオンを手にしたことで狂気に魅入られ、親友ガライを殺害(ガライがいなければ自分が四天王最強という欲望を引き出された)。ヤマネコが死海に設置した魔剣を浄化するべく、聖剣イルランザーの在り処を教える。
ザッパ (Zappa
テルミナにて夫婦で鍛冶屋をやっている、元アカシア龍騎士団四天王の一人。カーシュの父で年齢は52歳。ホームではパレポリ軍進行により、鍛冶屋を閉めているが、アナザーでは営業が続いている。ホームでのみ仲間にできる。ホームの方は少し優しい性格になっている。
バンクリフ (日本版:Bancliff、北米版:Van
テルミナに住む14歳の少年。売れない画家の父をもち、貧乏ゆえに母を死なせてしまった過去を持つ。ホームではそのまま貧乏生活が続き、その反動で極度の守銭奴になってしまった。アナザーでは母親の死後に父親が絵を捨て商売を選んだため、メイド付きの豪邸で暮らす裕福な生活を送っているが、本人は満たされていない。仲間にできるのは、貧しい生活を送るホームの方である。
イシト (日本版:Ishito、北米版:Norris
パレポリ軍の特殊部隊“黒き風”の隊長。26歳で機工学の知識を持っている。凍てついた炎の情報を探っており、蛇骨館で調査をしている。アナザーでは任務に忠実だが、ホームでは軍に対して疑問を抱いている。ホームでのみ仲間になる。
ストーリー序盤から、彼と分かるわけではないがある場所で目にする機会がある。マルチエンディングではヒドラの毒からキッドを救い、彼女を(勝手に)スパイにして共に蛇骨館の厨房で下働きをしていた。キッドも彼には恩を感じている様子。
設定資料によれば、当初は何の疑問もなくパレポリに所属していたが、セルジュたちと行動する内に軍を裏切れないとわかっていながらも信念を貫き通す覚悟を持つようになったという。
キノコ (日本版:Mash、北米版:Funguy
キノコ好きの男が得体の知れないキノコを食べたため、キノコ人間になってしまった。リサの父親で、人間だった頃はテルミナでエレメントショップを経営していた。ホームでのみ仲間にできる。アナザーでは人間の姿のままだが、ホームでの変化を反映し寝込んでしまう。またマルチエンディングでは、アナザーの彼はセルジュとリサの仲を認めるような発言をしており、セルジュに対しても好意を持っている様子。
龍の子 (日本版:Dragon child、北米版:Draggy
古代の龍族の卵からかえったの子供。このため、年齢は0歳と最年少。肉親が生きていると信じており、探し出そうとする。はアナザーで拾うことになるが、ホームのどこかにある孵化器で卵を孵して仲間にできる。このため、出自はアナザーではあるものの、パーティーにいない間はホームに居ついている。アナザーの溺れ谷には母龍の骨が巨大な化石となって横たわっているほか、ホームの孵化器には兄弟と思しき卵が孵った跡がある。
「龍」という語句がよく出てくるゲームであるが、作中、純粋かつ本当の意味で龍族と呼べる生物はこのキャラクターとその母親(霊ではあるが)のみである。
星の子 (日本版:Star child、北米版:Starky
何万年も前に他の惑星からやってきた宇宙人。乗ってきた宇宙船が海月海に墜落し、その際バラバラに壊れてしまう。その欠片である「星のかけら」を集めて修理しようとしている。ホームで仲間になる。アナザーには登場しない。マルチエンディングでは、彼と同族と思しき二人組(容姿はまったく同じ)が登場しており、この星の支配を企んでいることが語られている。そのためのスパイとして送り込まれたのが星の子であることが示唆されている。
設定資料によれば、海月海に墜落した際に同族たちは全員死亡し、生き残ったのは休眠から目覚めた彼のみだという。その後、前向きに元の世界へ戻るべく行動する。
スネフ (Sneff
ギャンブル好きの魔術師。53歳。ホームのファルガに多額の借金をしているため、海上歓楽街ゼルベスの舞台で働かされている。得意な魔術は対象を猫に変える「ドッペルヘンゲー」。アナザーにスネフは登場しないが、逆にアナザーにのみ登場するアルフとはお互いに知り合いらしい。
ジャネス (日本版:Jyaness、北米版:Janice
22歳のウサギ亜人。ホームの海上歓楽街ゼルベスの中にあるモンスター格闘場「グランド・スラム」の名トレーナー。人参が好物である。グランド・スラムで3回勝ち抜くと仲間にできる。アナザーには登場しない。
イレーネス (Irenes
亜人が暮らす島「マブーレ」出身の人魚で、年齢は16歳。ファルガの妻だった人魚ゼルベスの妹にあたり、スラッシュとマルチェラの叔母である。ホームで仲間にできる。アナザーには登場しない。
オーチャ (Orcha
ガルドーブ出身の料理人。44歳。料理の腕は天下一品。アナザーでは蛇骨館で料理長をしている。パレポリ軍に蛇骨館が占拠された後は、飲んだ者の心の闇の部分を増幅させる作用があるボルクルスの実を飲まされており、特定の鈴の音を聞くと闇の人格が浮き上がり地獄オーチャに変貌する。その際に「ひゃぼぼぼぼ」と奇声を発する。拷問係としてパレポリ軍に利用されていたが、セルジュたちに助けられ仲間になる。ホームでは故郷で酒場を経営している。ママチャの実の兄(コルチャの伯父)であり、義理の弟(パパチャ)がホームのアルニ村にいる。
設定資料によれば、三人兄妹であり、オーチャは長男、ママチャは長女、次男はアル二村で働いており名前は特にない。ホームでは義理の弟パパチャに唆され、龍の涙を盗みガルドーブを出たところ、嵐に遭い流れ着いた先で蛇骨に拾われた。逆にアナザーの方では誘いには乗らなかったため、龍の涙はガルドーブに安置されていた。
ギャダラン (日本版:Gyadrun、北米版:Grobyc
ルチアナとその兄に作られた人造人間。年齢は26歳。自分より強い者の命令しかうけない。アナザーの蛇骨館でセルジュたちに倒された後、彼らの強さを認め蛇骨館からの脱出に協力、それからは仲間として共に行動する。ホームには登場しない。
設定資料によれば、自分のことに関しては何も知らず、ただ敵を倒した時に得る充足感を求めて戦っているという。
ファルガ (日本版:Farga、北米版:Fargo
屈強な船長。40歳。恋人の人魚ゼルベスが死に、ホームでは海上歓楽街ゼルベスを作り現実逃避し、アナザーでは妻の死は蛇骨大佐一味の仕業だと思い込み、海賊船「天下無敵号」の船長となり蛇骨大佐に復讐の機会をうかがっている。アナザーでのみ仲間になる。なお、スラッシュとマルチェラはファルガの子供である。アナザーでは怪鳥らっしゅまるをペットにしている。アナザーとホームの両者を引き合わせると仲間のファルガが叱咤し、ホームのファルガを改心させる。
設定資料によれば、元々は蛇骨のもとで亜人さらいをして働いていたが、亜人ゼルベスに惚れ駆け落ち。その後、蛇骨を死したゼルベスの仇と見て反乱を起こしていた。
蛇骨大佐 (日本版:Jyakotu、北米版:General Viper
エルニド地方の領主。57歳。領民からの評判は非常に良い。昔、大陸で活躍した勇士で、当時の階級が呼び名に残る。アナザーで仲間になる。
彼を含め、アカシア龍騎士団や蛇骨大佐に関係する者たちは、ホームでは3年前に死海へ遠征した際に全員が行方不明となっている(これについてはヤマネコ、ツクヨミも例外ではない)。
設定資料によれば、元々はパレポリの軍人であり、ヤマネコは当時から友人だという。蛇骨が凍てついた炎を求めたのは、「自分たちはなんのために生き、なんのために死ぬか」という疑問を晴らすため。軍を退役した後はテルミナの領主となり、10年以上に渡って統治してきた。蛇骨の祖先はエルニドに入植した者たちの一人で、戦争では先住民たちを駆逐し活躍した。その後、代々の当主が蛇骨の名を継いできた。
ダリオ戦後、孤児院として復興を始めた蛇骨館に連れていくと子供たちから「園長先生」と呼ばれる。マルチエンディングではすっかり園長先生になっているものもある。またヤマネコに暗殺されたというエピソードも存在する。
リデル (日本版:Riddle、北米版:Riddel
蛇骨大佐の娘。24歳。控えめな性格(設定資料では気の強い性格と表記)をしている反面、パレポリ軍の詰問に屈しない強い芯の持ち主。婚約者のダリオと、カーシュ、グレンとは幼い頃からの友人。アナザーで仲間になる。ホームでは3年前から行方不明。『ラジカル・ドリーマーズ』のリデルとは異なり、金髪ではなく竜胆色の髪である。
キャラクターの中でも最もエレメントグリッド数が多い。また、参加することで一部イベントに専用の会話が発生するほか、ダリオ戦では外せない存在である。
カーシュ (Karsh
アカシア龍騎士団四天王の一人である27歳の青年。鍛冶師ザッパの息子であり、シュガールとソルトンを部下にもつ斧の達人。父親譲りの短気さと母親譲りのルックスを兼ね備えている。猪突猛進かつ豪快な性格、良く言えば一本気。自分の名前に「様」を付けることが多い。序盤でヤマネコの命令によりセルジュを拉致しようと襲い掛かるが、キッドの助太刀により阻まれる。リデルのことが好きだったが、その気持ちを伝えることはなかった。親友のダリオが死亡したある事件に関わっている。アナザーで仲間になる。ホームでは3年前から行方不明。
設定資料によれば、ダリオ亡き後、騎士団を率いる立場であることが語られた。自分はダリオよりも数段劣ると自覚しているが、それでも彼の後を継ぐという決意は揺らいでいない。
ゾア (Zoah
アカシア龍騎士団四天王の一人である、仮面で顔を隠した28歳の屈強な男性。過去の戦いで傷を負い、それを隠すため仮面をつけている。非常に寝つきが良く、滅多なことでは起きない。アナザーで仲間になる。ホームでは3年前から行方不明。初期には「亡国の皇子であり、セルジュらを陰ながらバックアップする」などの設定が存在した。
設定資料によれば、13年前の闘いで傷を負い、半死半生のところを蛇骨に助けられたという。
マルチェラ (日本版:Marcella、北米版:Marcy
僅か9歳でアカシア龍騎士団四天王になった少女。9歳の年齢は純粋な人間に限れば最年少である。母ゼルベスはマルチェラを産んですぐに亡くなった。その後ルチアナに引き取られ、蛇骨館で育てられた。スラッシュの実の妹。外見は可愛らしいが、性格は無邪気で極めて残忍。敵対していた頃はなぜかセルジュを大変嫌っており、その仲間まで大嫌いと言い放っていた。仲間になった後はセルジュに心を許し「セル兄ちゃん」と呼ぶようになり、これまでのことを謝っている。また負傷した蛇骨大佐の看病をするなど優しい一面も持つ。アナザーで仲間になる。ホームでは3年前から行方不明。
設定資料によれば、彼女は母親の顔も知らず、剣を手にして育ったという。また卓越した身体能力は亜人の血によるものであることが語られている。
ミキ (Miki
スラッシュの吟遊詩人団「マジカル・ドリーマーズ」の一員。19歳。踊り子で、男性から人気がある。「ナオン(女)」「ワンフー(ファン)」などの業界用語をよく使う。ホームでのみ仲間にできるが、仲間になる方のスラッシュとミキはそれぞれ別世界同士となる。
リーア (日本版:Leea、北米版:Leah
約6,500万年前から大地の怒りによって、A.D.1,020年の地球のへそにタイムスリップしてきた6歳の少女。原始人なだけあり、幼いながらも物凄い怪力の持ち主。亡くなった父親が空の上にいると信じている。ホームで仲間になる。アナザーには登場しない。
将来生む子の名前を考えており、帰る際に原始語でつよい、おおきい名前「エイラ」に決める。後に、前作に登場するエイラの母親となる。
スティーナ (Steena
ガルドーブの龍の社の巫女。24歳。アナザーでは現在の長である巫女ディレアの傍らで後継者として仕えるが、ホームではディレアは亡くなっているため、彼女が跡を継いでガルドーブの長になっている。ホームでのみ仲間になる。
設定資料によれば、生まれついて巫女になる宿命にあったという。巫女はガルドーブで最も魔力の高い未婚の女性が継ぐ立場にあり、代々の巫女と血縁関係はない。
オルハ (Orlha) 
アナザーのガルドーブで酒屋を営んでいる女性。23歳。ガルドーブに来たパレポリ兵を一人で倒すなど格闘技の腕はなかなかのもの。ヤマネコの姿の時に会うと信用してもらえないが、このイベントを起こした後、セルジュが元の姿を取り戻してから再び会いに行くとアナザーで仲間にできる。双子の妹ティアがいたが、エルニドには双子を忌み嫌う風習があったため幼い頃に生き別れた。ホームでは、あべこべにティアの方がガルドーブに残ったため、登場しない。
カブ夫 (日本版:Kabu、北米版:Turnip
謎のカブ人間。前世は騎士だったという。セルジュに戻った後、ホームで仲間にできる。同じ植物仲間である改良種フィオとは仲が良い。年齢は3歳であり、その誕生は3年前に蛇骨大佐たちが死海へ遠征して行方不明になった時期と一致する。アナザーの蛇骨館には彼の前世らしき騎士が眠っている。

その他のキャラクター[編集]

マージ (Marge
アルニ村で暮らしているセルジュの母。ホームでのみ登場。セルジュの姿がヤマネコとなったあとも変わらぬ態度で接する、広い心の持ち主。アナザーではセルジュの死後すぐに亡くなっている(設定資料では行方不明と表記)。ヤマネコの姿で会いに行くと、セルジュとワヅキが神の庭から帰還した当時のことを話してくれる。神の庭から戻ったワヅキは人の姿をしていなかったことが語られた。
ワヅキ (Wazuki
セルジュの父。額にバンダナを撒いた青い髪を持つ精悍な男性。ヒョウ鬼に襲われ瀕死の重傷を負った3歳のセルジュを助けるため、亜人の賢者がいるマブーレに向かったが、嵐により「神の庭」と呼ばれる領域に足を踏み入れ、後にセルジュと共に帰還。しかし精神に異常をきたしており既に人ではなく、消息を絶つ。
前述の通り精神をフェイトに乗っ取られてしまっており、息子を失う恐怖心から精神状態が不安定だったため侵蝕されていった。姿が変わったのは、セルジュが抱いていた恐怖心(ヒョウ鬼)が凍てついた炎によって反映されたため。これによってワヅキは「ヤマネコ」の姿となった。以後はヤマネコとして活動している。
ミゲル (日本版:Migel、北米版:Miguel
レナの父であり、ワヅキの友人。ワヅキとセルジュ共々マブーレに向かい、消息不明となる。ワヅキとセルジュが死海から戻った後も彼だけは帰ってこなかった。時空の狭間に囚われた男。後に死海にてセルジュたちと対峙することになる。アナザーには登場しない(『アルティマニア』の記述では、フェイトに消された可能性があると表記)。
実はワヅキがフェイトに乗っ取られた後、「老いのない時間(フェイトの力)」を餌に同士として引きずり込まれていた。情報の海(クロノポリス)と一体化してしまい、同じようにセルジュたちも仲間にすべく誘うが拒否され、戦いとなる。フェイトは直接アナザーに干渉できないため、その監視者として死海に置かれたことが語られている。言い換えれば死海における「フェイト」であり、彼がセルジュたちに倒されたことで死海は消滅。そして二つの世界を行き来するゲートも解放された。最後は崩壊する時間の中でクロノたちに見守られつつ一人娘のことを思い、消え去った。
優男じみた外見とは裏腹に高い実力の持ち主で、白属性の攻撃を主体とする。特に必殺技「聖龍剣」の威力は高く、この時点でセルジュの属性は黒であるためほぼ確実に即死する。更にHPが減少すると上位の白エレメントを連発してくる。
設定資料によれば、自らの運命に絶望したことが語られている。
レナの祖母
アル二村で暮らしている老婆。レナを仲間にした状態で話しかけると「若い頃はブイブイ言わせていた」という必殺技を伝授してくれる。
またレナの家にいるネコに話しかけると、14年前にセルジュが遭った災難について語ってくれる。
ダリオ (Dario
アカシア龍騎士団四天王筆頭で、リデルの婚約者、グレンの兄。26歳。ある事件で死亡したとされている。
実は亡者の島の調査の際、そこにあったグランドリオンを手にしたことで狂気に支配され、同行していたカーシュを殺そうとしたことで返り討ちに遭い、崖から落ちてしまっていた。アナザーでは消息不明だったが、ホームでは記憶をなくした状態で小島に暮らしていた。終盤のイベントではリデルを連れて行くことで記憶を取り戻し、呼び出されたグランドリオンを手にしてヤマネコ(セルジュ)たちに襲い掛かる。ダリオこそ今代におけるグランドリオンの持ち主であり、ヤマネコはダリオが不在の間、魔剣を利用していたに過ぎなかった。セルジュたちに敗れた後はグランとリオンが目覚め、更にドリーンが加わったことで狂気が祓われ、セルジュ専用の武器となった。
正気を取り戻した後は蛇骨館の復興に尽力し、孤児院に改装する。4年のブランクがあったため戦線に加わるのは不可能として、仲間には入らず蛇骨館に復興に力を注いだ。
いわゆる隠しボスであり、作中でも屈指の実力を誇る。使用する技は弟グレンと同一。
ガライ (Garai
ダリオとグレンの父で、ラディウスの親友でありライバルだった。元アカシア龍騎士団四天王筆頭。二刀流。ある事件が原因で既に亡くなっている。
実は魔剣グランドリオンを手にし、狂気に捉われたラディウスによって殺害されていた。その怨念は根強く残り、イルランザーを求めてきたセルジュたちに亡霊として襲い掛かる。ラディウスのことは裏切り者と呼んでおり怒りを見せていたが、敗北後はイルランザーを持ち去ることを認め消え去った。ダリオとのイベントでは再び亡霊として現れ、グランドリオンに宿る怨念として登場した。
シュガール&ソルトン (日本版:Sugarl and Solton、北米版:Peppor and Solt
カーシュの部下。背が低くて太っているのがシュガール、痩せていて背が高いのがソルトン。シュガールの方が「隊長」なので上司に当たるが、ソルトンの方が頭が良い。アナザーではカーシュと共に、セルジュたちと何度か対峙する。ホームでは記憶をなくした状態で漫才師コンビとして暮らしていた。カーシュを連れて行くと記憶は取り戻さないが専用の会話が発生する。ホームの騎士団は多くが行方不明になっており貴重な生き残りとなっている。
アナザーでは、実は結婚式を間近に控えたダリオの死を訝しんでおり、カーシュが殺したのではないかと疑っていたことがマルチイベントで明らかになる。そのため、真実を知るためカーシュを連れて来るように要求するが、その後闘いを通じてカーシュを信じるようになる。
トマ14世 (Toma XIV
前作に登場したトマの子孫で、冒険家。ホームに登場し、各地を探検して回っている。あるイベントを行うと、極度の恥ずかしがり屋の人魚と結婚する。なお、前作ではA.D.600(中世)にトマ・レバインが、A.D.1,000(現代)にトマ13世が登場していた。
リサ (Lisa
レナの幼馴染で、テルミナのエレメントショップの看板娘。顔グラフィックが存在し、彼女がメインで登場するエンディングもあるが仲間にはならず、ストーリーにも絡まない。キノコ好きの女の娘でもある。また、友人であろうと商売上の内容には一切おまけをつけないなど、徹底した商売人根性も持っている。
セルジュに関しては好意を持っており、マルチエンディングではバイトに雇ったセルジュをレナ&キッドと取り合い、失言の応酬を交わすものがある。また蛇骨感謝祭美人コンテストで優勝するなど器量もよい(キッドは予選落ち)。
ティア (Tia
オルハの双子の妹。ガルドーブでは双子は忌み嫌われる風習であったため、幼い頃に里子に出された。ホームでは生き別れたオルハの代わりにガルドーブで暮らしていたが、重病に罹りドクの治療を受けている。
フェイト (FATE
本作における黒幕的存在。ラヴォスによって遠い未来から時間要塞クロノ・ポリスごと現代に呼び出された。人々が記録された歴史通りに行動するように、アナザーでエルニドの人々を操り予定調和の世界を作り上げていた。その正体はクロノポリスの管理コンピュータ。ホームではセルジュが生き残り、滅びの未来の可能性が強まっているので未来から来たフェイトの存在が消滅しており、死海となっているため介入が不可能となっている。そのためミゲルを仲間に引き入れ、彼を死海におけるフェイトとした。ヤマネコになったセルジュがアナザーへ渡れないように妨害していたが、ミゲルが死んだことで介入は不可となった。ベースとなっているのはマザーブレイン(未来が変わっているために同じ物ではないが、前作のA.D.2,300に登場したマザーブレーンに当たる存在)。なお、マザーは女性人格だったが、フェイトは男性人格である。
プロメテウス (Prometheus
ルッカが発案したコンピュータの暴走防止用セーフティ・プログラム。ラヴォスを倒す旅の仲間だったロボに思いを馳せてのものであり、その名称も彼の本名「プロメテス」に由来する。発明当時は特定の目的のために作られたわけではなかったが、未来においてガッシュによりクロノポリスのフェイトに実装された。ただし『アルティマニア』において、この回路はロボに使用されていたシステムそのものではないと解説されている[8]。セルジュの肉体を乗っ取ったフェイトにより消滅させられ、最期に未来を本物のセルジュに託した。
ガッシュ (日本版:Gash、北米版:Belthasar
古代の魔法王国ジールの3賢者のひとり「理の賢者」。クロノたちがラヴォスを倒したことにより、前作の滅びの未来とは別の時間軸にある平和な未来に漂流し、時間要塞クロノポリスの前身を築く。アナザーの蛇骨館で登場し、「時の預言者」と名乗る。シルバードの改良版とも言うべきネオ・シルバードを作った(本編での使用は不可)。
ルッカ・アシュティアLucca Ashtear
前作のメインキャラクターのひとり。天才発明家の女性で、パラレルワールドの存在にいち早く気付いた人物。孤児院ルッカハウスを経営しており、キッドを拾った育ての姉でもある。その後、襲撃してきたヤマネコに誘拐され消息不明となる。
後に彼女はクロノ・マールらと共に子供の姿の幻影で登場し、「(彼女たち自身は)この時間軸には存在しない」と発言している。『アルティマニア』では、これらは既に彼らが故人であることの暗示とされる[10]
なお、前作の移植版のエンディングムービーにて彼女が赤ちゃんを拾うシーンがある[11]が、『アルティマニア』によれば、ルッカがキッドを拾ったのはガルディア王国崩壊より2年後、A.D.1,007年頃とされる[12]
クロノ (日本版:Chrono、北米版:Crono
前作の主人公。マールと結婚した後、ガルディア王国の王になる。幼い子供の姿をとった幻影が登場する。本作の時間軸においては死亡している可能性が高いが、何時頃どのようにして亡くなったかは定かではない。前作では全く喋らなかったが、本作では子供の口調ながらセリフが存在する。
マール (日本版:Marl、北米版:Marle
ガルディア王国の王妃マールディア。他の2人と同様、子供の姿の幻影が登場する。彼ら3人により、全ての真相と想いはセルジュたちへと伝えられた。
サラ (日本版:Sarah、北米版:Schala
古代の魔法王国ジールの王女。魔法王国崩壊の際に消息不明となる。14年前セルジュが死に瀕した際に、時空の狭間を彷徨っている時に、セルジュの泣き声に惹かれ、その時間軸に接触し自らの分身を生み出す。その後、自身は時喰いに飲まれ、一縷の希望となる半身はキッドとなる。なお、前作では青色の髪だったが、本作では髪の色が金髪に変化している。
グラン (日本版:Gran、北米版:Masa
古代魔法王国ジールより存在する精霊三姉弟の長男。かつての聖剣グランドリオンに宿ったまま、眠りについていた。
リオン (日本版:Leon、北米版:Mune
精霊三姉弟の次男で末っ子。風が好き。グランと共にグランドリオンに眠る。前作では兄のことを「グラン兄ちゃん」と慕い、一人称もグランと同じ「ボク」だったが、本作では「グラン」と呼び捨てで呼び、一人称も時々「俺」に変わることがある激しい性格に変わっている。
ドリーン (Doreen
精霊三姉弟の長女で、グランとリオンの姉。夢が好きで、前作でも夢の研究がされていたエンハーサを彷徨っていた。前作では兄弟が力を合わせて「グランドリオン」となったが、今作ではドリーンも加わり「グランドリーム」となる。
ギル (日本版:Gil、北米版:Magil
クロノポリスに記録された手記にて、別世界のセルジュ、キッドと共に名前が記されている人物。本作中に姿は登場せず、同名の人物もいない。実は本作の前身である『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』に登場していたキャラクターであり、手記の内容も同作に準じたものになっている。初めて手記を見る前にキッドを連れて行くと専用の会話が見れる。
ラヴォスLavos
原始に宇宙より飛来した鉱物生命体。名前は原始語で「ラ=大きい」「ヴォス=火」となっており、「大きい火」の意味。前作の最終ボス。地下深くで星のエネルギーを喰らい、地上に誕生した生命の遺伝子を収集して自己を進化させ、星を滅ぼしてから子を産んだのち、新たな星を求めて宇宙へ旅立つとされる。A.D.1,999年においてクロノたちにより倒されたことで、本作の世界を含めた無数の未来が生まれることとなる。
本作のラストボスである「時喰い」は、クロノたちに倒された時間軸のラヴォスが時の闇の彼方でサラを始めに、幾多の無念・負の感情を抱いて倒れた生命体を取り込んだことで進化したものである。
スペッキオ (Spekkio
次元の狭間に登場する戦の神。見る者によって姿を変えると言われる。前作にも登場したキャラクターだが、本作ではストーリー本編には直接関係しない。いわゆる隠しボス。
三魔騎士(ビネガー&ソイソー&マヨネー) (日本版:Vinegar, Soysau, and Mayonnai、北米版:Ozzie, Slash, and Flea
前作に登場した魔王配下の3人組。2周目以降の次元の狭間で戦える隠しボス。前作から姿は多少変化しているが、個性的な技の数々は今作でも健在。彼らと戦って習得することで、スプリガンが三魔騎士の姿に変身し、その能力を使用できるようになる。

バグ[編集]

今作品では以下のようなバグによる不具合や現象が発生する。

  • 土龍の島のアンダロブを爆破する手順によっては、爆破できずすり抜けるようになってしまう不具合が存在する。この現象が発生するとその後のシナリオを進行させることが不可能になり、この状態のままセーブすると不具合が継続してしまうため、こうなった場合の復帰方法は「強くてコンティニュー」等でその時点でのマルチエンディングを見た上で再びゲームを最初からプレーするしか無い。

開発[編集]

経緯[編集]

もともと、『ゼノギアス』が『クロノ・トリガー2』という企画から発足しており、『ゼノギアス』制作後にチームが再編成して、改めて『クロノ・トリガー』の続編を作るべく発足したのが『クロノ・クロス』の制作チームである[4]。そのため本作には『ゼノギアス』との類似点が多々存在し、戦闘システムなども『ゼノギアス』のものを発展させた形となっている[4]

また、『ゼノギアス』のデモムービーで使われていた、「さあ、愛に血を流させてやろう!地獄の海のように、紅く……深く……!」という台詞も、『ゼノギアス』本編ではなく、『クロノ・クロス』本編で使われている。

仲間キャラクターについて[編集]

当初の企画では短いシナリオを予定していたため、町の住人全員を誰でも仲間にできるというシステムが予定されていたが、さすがに多すぎたためメンバーを絞り込むことになり、最終的に製品版での45名に減らされることになった[13]。開発中は、仲間になるキャラクター全員にそれぞれ独自のエピソードを盛り込むことが予定されていたが、メインシナリオが長くなったため開発期間が足りず、製品版に入らなかったイベントもいくつか存在したとされている[14]

ストーリーの変更[編集]

当初は前作に登場したサラとジャキ(魔王)のアフター・ストーリーとして本編シナリオが展開されることになっていたが、パーティーメンバーが総勢45人という仕様になった時点でこれを諦め、結果としてゲーム中で描かれることはなかった[15]。終盤のイベントで、ルッカが遺した手紙をキッドが受け取るイベントがあり、その文中の一節に、パーティメンバー中の誰かの正体がジャキであるという推測を示唆しているものがあるが、これはジャキがパーティにいるという設定の元で開発初期に書かれたものであり、パーティに必ずしもジャキがいると断言するものではないため、あえてそのまま残されたもの[15]

なお、『クロノ・クロス』の雛形である『ラジカル・ドリーマーズ』では、ギルと名乗る人物がセルジュ、キッドと行動を共にしている。このギルは、メインストーリーの「Kid 盗めない宝石編」においては、正体は『クロノ・トリガー』の魔王ジャキそのものである。『クロノ・クロス』にギル本人は登場しないが、ゲーム内で見られる手記に名前のみ登場する他、どこかにその面影が存在するとされる[16]

体験版からの大幅な仕様変更[編集]

初回版の『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』には『クロノ・クロス』の体験版が付随していたが、本作とは処理速度などの基本性能から、ロード時間、キャラクターの移動およびバトル時のポリゴンモデルからモーション、はたまたエレメントのエフェクトまで大きく異なっている。特に、後に製品版では見直したとされるプログラムによるロード時間は比較にならないほど遅く、敵キャラクターが行動する毎にロードが発生していた。のちに公式サイトのトピックで急遽「体験版を出すのが早過ぎた。あの後すべてがパワーアップした。こんなことなら体験版を出さなければ良かった。」というメッセージが載せられた。

また、敵の回避率が異様に高かったが、これも敵側の基本回避率の撤廃などを通して改善されることとなった。ただし、製品版にもごく一部ではあるが、例外的に回避率を有する敵が存在する。

なお、体験版ではキッドの顔グラフィックが異なる他、バトルのチュートリアルや体験版限定の特殊イベントなど、製品版にはない要素も存在した。また、体験版をクリアした際の予告ムービーデモに登場する演出や台詞は、製品版の本編とは一部内容が異なるものとなっていた。本編には採用されなかった演出の一部は、製品版のオープニングデモやマルチエンディングなどで登場している。

主なスタッフ[編集]

職制 担当
監督・脚本・演出 加藤正人
プロデュース 田中弘道
キャラクターデザイン 結城信輝
モンスターデザイン 相場良祐
音楽 光田康典
エンディングテーマ みとせのりこ(歌・作詞)
光田康典(作曲・編曲)
吉良知彦(ギター)
メインプログラム 吉井清史
バトルプログラム 樋口勝久
イベントプラン 千葉広樹
美術監督・アートコンセプト 本根康之
フィールドマップデザイン 新井考
キャラクターモデリング 内山博
モンスターモデリング 佐藤範一
ムービーディレション 高見典宏
開発協力 北瀬佳範
河津秋敏
高井慎太郎

評価[編集]

開発者自身が10ではなく9と評価されるゲームと語ったように[要出典]、国内ではそれなりに高い評価を受け全部門にノミネートされるがすべて受賞には至らず、巨匠クリエイターによる企画と大々的に宣伝された前作の国内200万本以上に比べて、本作は60万本以上と売上を大幅に減らす結果となった。海外ではミリオンには至らなかったものの、高い評価を受け複数の賞を受賞するなどし、大手ゲームサイト「Gamesport」では10.0と非常に高いスコアを誇っている[17]

移植版『クロノ・トリガー』[編集]

本作発売の2週間前である1999年11月2日に、『クロノ・トリガー』のPlayStation移植版が発売された。特定の条件を満たすと『クロノ・クロス』に繋がる時間軸への分岐を描いたアニメーションムービーが流れるようになっている。ただし、後に発売された『クロノ・クロス』本編とは一部食い違う描写がある。なお、両作間でセーブデータの互換性やゲーム上の連動特典などは一切無い。

その後、2008年11月20日にはニンテンドーDS移植版『クロノ・トリガー』も発売された。前述のPS版にあったアニメーションムービーの他、『クロノ・クロス』本編との関連を思わせる新イベント、新エンディングが追加されている。これらの追加イベントは後のフィーチャーフォン・スマートフォン移植版にも収録されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b Chrono Cross (PlayStation) - Sales, Wiki, Cheats, Walkthrough, Release Date, Gameplay, ROM on VGChartz
  2. ^ 現在では、ハード自体が同様の処理と算出を行っている形式が主流。
  3. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』76頁。
  4. ^ a b c 『クロノ・クロス アルティマニア』482頁。
  5. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』101頁。
  6. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』464頁。
  7. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』480頁。
  8. ^ a b 『クロノ・クロス アルティマニア』467頁。
  9. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』478頁。
  10. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』466頁。
  11. ^ 『クロノ・トリガー アルティマニア』581頁。
  12. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』463頁。
  13. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』470頁。
  14. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』471頁。
  15. ^ a b 『クロノ・クロス アルティマニア』481頁。
  16. ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』465頁。
  17. ^ http://www.gamespot.com/ps/rpg/chronocross/index.html?tag=result%3Btitle%3B0

関連商品[編集]

書籍
サウンドトラック
  • 『クロノ・クロス オリジナルサウンドトラック』 デジキューブ、1999年12月18日 - スクウェア・エニックスより、2005年6月29日に再発売

外部リンク[編集]