クロノツキー自然保護区
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クロノツキー自然保護区(クロノツキーしぜんほごく、ロシア語: Кроноцкий заповедник)は、ロシア連邦・カムチャツカ半島東山脈の風光明媚なクロノツキー山近くにあり、ロシア極東の自然科学の研究のために保護されている国立の「ザポヴェドニク」(厳格な自然保護区)である[1]。
この保護区は1934年に設立され、現在の境界内には10,990平方キロメートルの面積が含まれている。域内で最大の湖はクロノツコエ湖で、面積は246平方キロメートル。また、ロシアで唯一の間欠泉の谷と、活火山と休火山が数多くある山脈がいくつか存在する。しばしば厳しい気候と火山、温泉、間欠泉が混在するため、「火と氷の国」(Land of Fire and Ice)と呼ばれることが多い。一帯の植生は標高により異なり、ツンドラや温帯広葉樹林などがある[2]。
クロノツキー自然保護区にアクセスできるのは主に科学者であるが、年間約3,000人の観光客が、1日で700米ドル相当の料金を払ってヘリコプターで移動する。ユネスコの世界遺産に登録されている「カムチャツカの火山群」の一部となっており、1984年にユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。
脚注
[編集]- ^ クロノツキー自然保護区(読み)クロノツキーしぜんほごく(英語表記)Kronotsky Nature Reserve(コトバンク)
- ^ a b “Kronotskiy Biosphere Reserve, Russian Federation” (英語). UNESCO (2019年5月). 2023年2月20日閲覧。