クロスバイク

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クロスバイクの例、SpecializedのSirrus

クロスバイクとは、自転車の形態のひとつで和製英語である。欧米では英語圏ではオンロード、オフロード兼用という意味で「ハイブリッドバイク」、または「トレッキングバイク」などと呼ばれる。元々はオフロード用のマウンテンバイクのフレームとコンポーネントをベースに、路外向けのブロックタイヤから路上向けのスリックタイヤに変更したものを指していた。古い石畳の多いヨーロッパではMTBのようにフロントサスペンションをもつタイプが多いが、日本の場合、サスペンション無しの路上走行メインのクロスバイクが多数派となっており、海外ではサスペンション付きのモデルが、日本向け専用にサスペンション無しとして発売されていることがある(例・CENTURION CROSS LINE 50R)。</ref>。

「クロスバイク」という名称は、英語圏では「cross bike」「シクロクロスと混同されるので注意を要する。実際にもシクロクロス競技で使われる自転車(シクロクロスバイク)と類似していいるために区別なく使われていることがある。

明確な定義がないこともあり、「クロスバイク」にはトレッキングバイクフィットネスバイクスピードバイクアーバンバイクコンフォートクロスなど、メーカーによって様々な呼び名がある。また品質も廉価なシティサイクルベースのものからロードバイクやマウンテンバイクをベースにしたものまで、幅広いモデルがある。

概要[編集]

基本的に、不整地でも走行可能なフレームと、前傾姿勢が弱いフラットバーハンドルを使用、タイヤの太さは25mm~38mm程度の、路面からの衝撃を十分に吸収でき、耐パンク性能を確保した(但し砂利道やダートはロードレーサー同様に不得手)幾分太目のタイヤを装備したモデルが多い。また、フロントフォークにサスペンション機構が組み込まれているものもある。狭義には、MTBの駆動系(ブレーキ、変速機、クランク、スプロケット等)に26インチか700Cサイズのタイヤを組み合わせて、より整地走行に適応させた車種であったが、最近はよりロードモデルに近くなっている。国際ルールに基づく競技が無いので明確な車両規定はない(メーカー・モデルのコンセプトによって異なる)。

使用用途は幅広く、ポタリング・ファンライド指向のサイクリストなどに人気があるカテゴリである。また、ワイドレシオのツーリングコンポーネントを搭載した車種は、非力な者でも軽いギア比を使用して峠道などの舗装された坂道を走行できる。この点は、峠道などの山間部を走ることを余儀無くされる日本の地形では強みとなり、一日に峠道を含む100~200kmを走るようなロングライドにクロスバイクを使用している者もいる。初心者が、自転車の楽しさを体感することに最も適した車種と考えられる。

本来はスポーツバイクであるが、日本ではダイヤモンドフレームに変速機を付けたシティサイクル(軽快車)のコンポーネント[1]に荷台やカゴが付けた自転車まで「クロスバイク」と称して販売されている。これは欧米でいうトレッキングバイクに近いが、より廉価な部品で構成されている。

クロスバイクに類似した車種として、ロードバイクのドロップハンドルをフラットバーハンドルに変更したフラットバーロードと呼ばれるカテゴリもあり、最初からフラットバーハンドルを組み込むことを前提とした専用設計のフレームのモデルも存在する。スピードバイク、メッセンジャーバイクなどと呼称されることもあり、これらも広義にはクロスバイクの一種と見なされることもある。

登場の経緯[編集]

クロスバイクは1980年代半ば、マウンテンバイクの感覚を残しつつ舗装道路での快適性を向上させる目的で登場し、CATと命名された。登場から数年はクロスオーバーバイクとも呼ばれており、この名称に当時のクロスバイクの定義をみることができる[2]。当時は、クロスバイクのラインナップは各社ともに僅かであったが、1990年代MTBが斜陽化し不況となった為、1990年代半ばより各自転車販売会社はクロスバイクの販売に力を入れるようになり、現在[いつ?]では各社から多くの製品が発売され、人気となっている。

脚注[編集]

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  1. ^ Vブレーキではなく、シングルピボットキャリパーブレーキ+バンドブレーキという、ママチャリのような部品構成の「自称クロスバイク」(例・アメリカンイーグル 耐パンク LCR 27型)も、ホームセンターやディスカウントショップ向け商品として販売されている。
  2. ^ 日本製としては初の量産型マウンテンバイクであるアラヤ・マディフォックスシリーズをベースに、専用設計フレームに700Cホイールを装備した「クロスオーバーバイク」ことMF700-CX-Fが発売されたことが、同社の1988年度版カタログで確認できる。これはホリゾンタル型とスローピング型の二種類のフレームで発売され、変速系はサンツアー、ブレーキ系はダイアコンペ、クランクセットはスギノを用いていた。まだ開発されていないVブレーキの代わりにカンチブレーキであること以外は、現在の典型的なクロスバイクの形状が完成されたものであった。

関連項目[編集]