クリュティエー
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クリュティエー(古希: Κλυτίη [ˈklaɪtiiː], Klytiē, 英: Clytie)は、ギリシア神話のオーケアノスとテーテュースの娘である水のニュンペー[1]。彼女はヘーリオスに実らない愛を注いだ[2]。その愛は彼女の一方的な慕情[3]とも、ヘーリオスを恨んだアプロディーテーの謀略に歪められた悲恋[4]とも物語られ、結果、クリュティエーはやつれ死にし一輪の花となる。その花はヘーリオトロピオンと伝えられる。神話の詳細についてはヘーリオスを参照されたい。
なお、いわゆる大航海時代以降、北アメリカ大陸よりヨーロッパに持ち帰られ、食用や観賞用に大規模に栽培されたヒマワリの「太陽に向かい花を移動させる」習性が知られたことから、絵画や文学に描写されるクリュティエーの花は、しばしばヒマワリにとって代わられる例が増えることとなった。
ギャラリー
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ルイ・ヴェルデン・ホーキンス『クリュティエ』
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イーヴリン・ド・モーガン『クリュティエ』