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クリュティエー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『クリュティエ』ニコラ・コロンベル

クリュティエー古希: Κλυτίη [ˈklti], Klytiē, : Clytie)は、ギリシア神話オーケアノステーテュースの娘である水のニュンペー[1]。彼女はヘーリオスに実らない愛を注いだ[2]。その愛は彼女の一方的な慕情[3]とも、ヘーリオスを恨んだアプロディーテーの謀略に歪められた悲恋[4]とも物語られ、結果、クリュティエーはやつれ死にし一輪の花となる。その花はヘーリオトロピオンと伝えられる。神話の詳細についてはヘーリオスを参照されたい。

なお、いわゆる大航海時代以降、北アメリカ大陸よりヨーロッパに持ち帰られ、食用や観賞用に大規模に栽培されたヒマワリの「太陽に向かい花を移動させる」習性が知られたことから、絵画や文学に描写されるクリュティエーの花は、しばしばヒマワリにとって代わられる例が増えることとなった。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ Her name appears in the long list of Oceanids in Hesiod, Theogony 346ff.
  2. ^ Two other minor personages name Clytie are noted: see Theoi Project: Clytie.
  3. ^ トマス・ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話』角川文庫、193頁。
  4. ^ オウィディウス『変身物語』岩波文庫、146頁。