クリサリス・ミュージック

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クリサリス・ミュージック (Chrysalis Music) は、BMGライツ・マネジメント英語版傘下のイギリス音楽出版会社[1]

この会社の起源は、1967年ロンドン西部でクリス・ライト英語版と、テリー・エリス英語版が創設したエリス=ライト・エージェンシー (Ellis-Wright Agency) まで遡る。この会社は、テン・イヤーズ・アフタークラウズ、その他のブルース・グループのマネジメントやブッキングを担当するために設立された。テン・イヤーズ・アフターはライトによって、クラウズはエリスによって、マネジメントされていた。彼らは1968年アイランド・レコードと契約を結び、程なくして、ライトの名とエリスの姓から名付けられたクリサリス・レコードが創設された[2]。クリサリス・ミュージックの設立は、1968年9月18日とされている[1]。なお、英語の「chrysalis」には「」という意味がある[3]

1970年代はじめ、このレーベルは、ジェスロ・タル、テン・イヤーズ・アフター、プロコル・ハルムなどのロック・グループによるヒット作をいくつも出した。その後は、レオ・セイヤーやロリー・ギャラガー等のSSWやジェネレーションXやブロンディなど、ニュー・ウェイヴパンク・ロックのアーティストたちとも契約した。1980年代には、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースなど、既に成功を収めていたバンドとも契約した。

1985年にテリー・エリスの持分を買収したクリス・ライトは、1991年クリサリス・レコードEMIに売却した[2]。ライトは、音楽出版事業をクリサリス・ミュージック (Chrysalis Music Ltd) として手元に残し、保持していたが、2010年にこれをBMGライツ・マネジメントに売却した[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b Chrysalis Music Ltd.のディスコグラフィ - Discogs
  2. ^ a b Chrysalisのディスコグラフィ - Discogs
  3. ^ 【AD・KINDER サイエンス】Pupa Chrysalis Cocoon って?【Science】”. プレイグループ木場校 (2009年6月5日). 2017年10月22日閲覧。
  4. ^ Goh, Brenda (2010年11月26日). “Music firm Chrysalis agrees £107 million sale”. Reuters. 2017年10月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]