クラウス・シュワブ

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クラウス・シュワブ
生誕 (1938-03-30) 1938年3月30日(84歳)
ナチス・ドイツの旗 ドイツ国 ラーベンスブルク
国籍 スイスの旗 スイス
母校 フリブール大学
スイス連邦工科大学
ハーバード大学ケネディ・スクール
学位 経済学博士(フリブール大学)
工学博士(スイス連邦工科大学)
他の指導教員 ヘンリー・キッシンジャー
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クラウス・シュワブクラウス・シュヴァープ: Klaus Schwab1938年3月30日 - )はスイス経済学者ビジネスマン慈善活動家。世界経済フォーラムの主宰で知られ、妻ヒルダがこの事業に参加している。ヘンリー・キッシンジャーの教え子の一人。

経歴[編集]

ドイツラーベンスブルク生まれ。フリブール大学で経済学博士号 (サマ・カム・ロード) を取得したほか、スイス連邦工科大学で工学博士号を、ハーバード大学ケネディ・スクールで行政学修士号を取得。クラウス・シュワブは、60年代後半のハーバード大学で、ヘンリー・キッシンジャーから教えを受け、彼の考え方に最も影響を与えた3-4人の人物の中に彼を含めた。

1971年にヒルダと結婚。1972年ジュネーヴ大学の最年少教授に就任。2004年ダン・デイヴィッド賞受賞。ヒルダとの間に二人の子供をもうけ、二人の孫がいる。

慈善活動[編集]

1971年に、ローマクラブをモデルに、世界経済の改善のために非営利組織として世界経済フォーラムを設立した。今日では組織の目的を経済、政治、知的活動のグローバル化の促進であるとしている。

1998年には社会起業のためのシュワブ財団英語版ジュネーヴに設立した。

2004年には新たな組織「若き世界指導者のフォーラム英語版」を設立し、40歳以下の人材1,000人を集めて世界規模の問題に対する改善策を討議した。

批判[編集]

高い給与水準と財務上の透明性欠如[編集]

シュワブは、過度に高い経営陣の給与水準は「もはや社会的に受け入れられない」と宣言した[1]。それにも関わらず、彼自身が受け取っている約100万スイスフランに上る年俸は、メディアによって繰り返し疑問視されてきた。この給与水準の高さについては、スイス・ラジオテレビ放送局 SRF 番組で取り上げ、WEF に対しての継続的な寄付金と、同フォーラムが連邦税を一切支払っていないという事実の中で指摘した[2]。さらに、元 Frankfurter Allgemeine Zeitung のジャーナリスト、Jürgen Dunsch は、収入と支出の内訳が食い違っているので、WEF の財務報告書にはあまり透明性がないと批判した[3]。シュワブは、非営利的事業とその他の営利的事業の財務が混同されていることについても非難されている。例えば、WEFは1998年、USWeb に数百万ドルの契約を結んだ。しかし、この契約が成立した直後、シュワブはまさに当の会社の取締役に就任し、貴重な株式購入権を得た[4][39][5]


民主的な構造と制度の取り込み[編集]

シュワブは、世界経済フォーラム 2010年の「世界の再設計」という報告書の発行者であり、グローバル化した世界は多国籍企業、(国連組織を含む)政体、および自分達で選んだ市民組織(CSOs)の自主的な同盟によって最も上手く管理されるという前提に立っている[6]。 彼は、政府がもはや「世界舞台における圧倒的な支配者」ではなく、「新しい利害関係者が世界の統治を行うとする規範を実行する時がやって来た」と論じている[7]。WEF の展望には、特定の専門機関が国家と民間の共同統治という形態の下で運営される「官民」の国際連合が含まれている[7]


Transnational Institute(TNI)によると、フォーラムはそれゆえ、これまで受け入れられてきた民主的モデルから、特定の利害関係者が自ら選んだ一団が意思決定を行うモデルへと置き換えることを計画しているという[8]。 このシンクタンクは、ダボス会議のような集まりが政体を獲得するための「静かに進行する世界的なクーデター」へと突入しつつあると総括している[8]


2017年に行われたインタビューにおいて、シュワブはロシアのウラジミル・プーチン大統領が世界的な若手指導者に認定されたと述べた。カナダのジャスティン・トルドー首相についても触れ、「言っておくことがあるんだが、(アンジェラ・)メルケル夫人や、ウラジミル・プーチンなどの名前を挙げたのは、彼らがみんな世界経済フォーラムの世界的な若手指導者であったということだ。しかし、今、私たちが非常に誇りに思っているのは、トルドー首相のような若い世代の人である。私たちフォーラムは彼の内閣に十分浸透しています。だから昨日、私はトルドー首相の歓迎会に出席したら、内閣の半分、あるいは半分以上の閣僚が、実に世界的な若手指導者たちだと分かった。」と述べた[9]


ダボス市庁との係争[編集]

2021年6月、シュワブは WEF 年次総会に関連して、ダボス市が「利益供与」だとか「自己満足」、「コミットメントの欠如」といった批判をしたことを厳しく批判してた。彼は、2021年と2022年にシンガポールで開催予定の COVID 関連の会議の準備を整えた結果、スイスの開催地に代わる候補地が生まれたと言及した。そのため、年次総会がダボスにとどまる可能性は40~70%になるだろうと見ている。

研究生活[編集]

1972年から2002年までジュネーヴ大学の経済学部教授を務めていた。数冊の著作を有している。1979年から現在まで、世界競争力レポートを公表している。

2016年には「第四次産業革命」を出版した。

注釈[編集]

  1. ^ “Klaus Schwab: „Zu hohe Managergehälter sind nicht mehr sozial verträglich“” (ドイツ語). FAZ.NET. ISSN 0174-4909. https://www.faz.net/aktuell/wirtschaft/weltwirtschaftsforum/wef-gruender-schwab-zu-hohe-managergehaelter-sind-nicht-mehr-sozial-vertraeglich-12031146.html 2022年7月22日閲覧。 
  2. ^ Geld für Sicherheit am WEF - Knurrende Zustimmung vom Ständerat zu WEF-Geldern” (ドイツ語). Schweizer Radio und Fernsehen (SRF) (2021年6月11日). 2022年7月22日閲覧。
  3. ^ Busse, Caspar. “Weltwirtschaftsforum ist zu einer Geldmaschine geworden” (ドイツ語). Süddeutsche.de. 2022年7月22日閲覧。
  4. ^ Street Journal, Julia Flynn and Steve StecklowStaff Reporters of The Wall (2000年1月28日). “Davos Chief Dabbles in For-Profit Firms, Raising Questions About Forum's Priorities” (英語). Wall Street Journal. ISSN 0099-9660. https://www.wsj.com/articles/SB948928430620817752 2022年7月22日閲覧。 
  5. ^ Nast, Condé (2022年1月18日). ““He Has an Incredible Knack to Smell the Next Fad”: How Klaus Schwab Built a Billionaire Circus at Davos” (英語). Vanity Fair. 2022年7月22日閲覧。
  6. ^ WEF_GRI_EverybodysBusiness_Report_2010.pdf”. WEF. 2022年7月22日閲覧。
  7. ^ a b Martens, Jens (2020). Kaltenborn, Markus; Krajewski, Markus; Kuhn, Heike. eds. “The Role of Public and Private Actors and Means in Implementing the SDGs: Reclaiming the Public Policy Space for Sustainable Development and Human Rights” (英語). Sustainable Development Goals and Human Rights (Cham: Springer International Publishing): 207–220. doi:10.1007/978-3-030-30469-0_12. ISBN 978-3-030-30469-0. https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-030-30469-0_12. 
  8. ^ a b Davos and its danger to Democracy” (英語). Transnational Institute (2016年1月18日). 2022年7月22日閲覧。
  9. ^ Corcoran, Terence (2022年2月18日). “Terence Corcoran: In Canada, follow the money + the ideas” (英語). Financial Post. https://financialpost.com/opinion/terence-corcoran-in-canada-follow-the-money-the-ideas 2022年7月22日閲覧。 

外部リンク[編集]

関連項目[編集]