クライストチャーチ国際空港

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クライストチャーチ国際空港
Christchurch International Airport
空港全体の鳥瞰図
IATA: CHC - ICAO: NZCH
概要
国・地域 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
所在地 クライストチャーチヘアウッド
所有者 クライストチャーチ市議会[1]
運営者 クライストチャーチ国際空港会社 (CIAL)
拠点航空会社 ニュージーランド航空
標高 37 m (123 ft)
座標 南緯43度29分22秒 東経172度31分56秒 / 南緯43.48944度 東経172.53222度 / -43.48944; 172.53222座標: 南緯43度29分22秒 東経172度31分56秒 / 南緯43.48944度 東経172.53222度 / -43.48944; 172.53222
公式サイト www.christchurchairport.co.nz
地図
空港の位置
空港の位置
CHC
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
02/20 3,288×45 アスファルト
11/29 1,741×45 アスファルト
01/19 515×123 芝生
ヘリパッド
番号 長さ (m) 表面
- 12 ?
統計(2018年)
旅客数 6,930,000人
発着回数 94,955回
リスト
空港の一覧
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クライストチャーチ国際空港 (クライストチャーチこくさいくうこう、: Christchurch International Airport) は、ニュージーランド南島を担当する国際空港

年間利用者数は約693万人。オークランド国際空港に続き2番目の乗客数を持つ国際空港である。夏季に強烈な北西風(フェーン現象)の影響を受ける為、滑走路は十字型に配置されている。

歴史[編集]

1935年にクライストチャーチ市議会がヘアウッドに新空港建設を決定。1940年にヘアウッド空港として開港した。1940年から1945年まで、ニュージーランド空軍の拠点基地となる。1950年に国内初となる国際空港の認可を取得し開港。空港名をヘアウッド空港からクライストチャーチ国際空港に改称する。1955年からアメリカ空軍南極中継拠点となる。1990年に隣接する敷地に「国際南極センター」が設立され一般公開されている。

王立ニュージーランド空挺団とアメリカ合衆国南極プログラム(USAP)の南極観測拠点空港となっている。南極への観測飛行が行われる8月から2月の間は、駐機中のC-130(ハーキュリーズ)、LC-130C-17(グローブマスター)などの大型輸送機を見かけることがある。

空港に隣接する国際南極センター(International Antarctic Centre)は、南極調査の展示・体感施設を兼ねた施設として一般公開されている。 国際南極センターは南極観測隊の専用施設として、ニュージーランド・アメリカイタリア南極観測隊の活動拠点地としての業務を担当している。

空港内に設置されているアメリカ合衆国南極プログラム(USAP)専用ハンガー

ターミナルビル[編集]

ターミナルの鳥瞰図
  • 駐機場
    • 合計45スポット(工事により一部閉鎖中の物を含む)
    • 国内線旅客 Domestic Terminal
      • ボーディングブリッジ有 2, 3, 6, 7, 8, 9
      • ボーディングブリッジ無 1A, 1B, 1C, 1D, 1E, 1F, 4, 5, 8S, 10
    • 国際線旅客 International Terminal
      • ボーディングブリッジ有 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 35
      • ボーディングブリッジ無 23, 32, 33, 34
    • 郵便・貨物 NZ Post / Cargo
      • P10, P11, P12, P14, P15, P16, P17
    • 南極観測(米空軍) Antarctic Programme
      • Z1, Z2, Z3, Z4, Z5, Z6, Z7A, Z7B, Z8
  • 運用時間:24時間
  • ターミナル利用時間:5:00 - 1:00

就航路線[編集]

国内線[編集]

航空会社 就航地
ニュージーランドの旗 ニュージーランド航空 オークランドハミルトンウェリントンダニーデンクイーンズタウンインバーカーギルホキティカ英語版ネルソン英語版パーマストンノースネーピア英語版ニュープリマス英語版ロトルア英語版タウランガ英語版
ニュージーランドの旗 エア・チャタム チャタム諸島英語版
ニュージーランドの旗 サウンズ・エア英語版 ブレナムワナカ英語版
オーストラリアの旗 ジェットスター オークランド、ウェリントン

国際線[編集]

航空会社 就航地
ニュージーランドの旗 ニュージーランド航空 (NZ)

シドニーメルボルンブリスベンゴールドコースト

オーストラリアの旗 カンタス航空 シドニー、メルボルン、ブリスベン
オーストラリアの旗 ジェットスター航空 (JQ) メルボルン、ゴールドコースト
フィジーの旗 フィジー・エアウェイズ (FJ) ナンディ
シンガポールの旗 シンガポール航空 (SQ) シンガポール
中華人民共和国の旗 中国南方航空 (CZ) [季節運航] 広州[2]
香港の旗 キャセイパシフィック航空 (CX) [季節運航] 香港
アラブ首長国連邦の旗 エミレーツ航空 (EK) ドバイ、シドニー
アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド航空 (UA) [季節運航] サンフランシスコ

貨物便[編集]

航空会社 就航地
ニュージーランドの旗 エアフライトNZ英語版 オークランド、パーマストンノース
ニュージーランドの旗 エア・ポスト英語版 オークランド、ダニーデン、パーマストンノース
オーストラリアの旗 カンタス・フライト英語版 シドニー

旅客便就航都市一覧[編集]

ニュージーランドの旗 ニュージーランド国内

かつてはニュージーランド航空によって、成田国際空港関西国際空港にも直行便が飛んでいた。しかし、2009年3月より関西線は廃止され、成田線も夏期のみ運航されるようになった。その後、2015年3月28日をもって成田線も運休となった[3]

航空学校・遊覧飛行[編集]

以下の航空会社はこの空港を拠点に飛行学校・遊覧飛行を運営している。

  • カンタベリーエアロクラブ (空港敷地内 滑走路を挟んだターミナルの反対側)
  • インターナショナル エィビエーション アカデミー オブ ニュージーランド
    • 小型機貸し出し
    • PPL プライベート パイロット ライセンス (日本にて自家用に書き換え可能)
    • CPL コマーシャル パイロット ライセンス
    • ATPL エアライン トランスポート パイロット ライセンス
  • ヘリセンター (空港敷地内 滑走路を挟んだターミナルの反対側)
    • PPL
    • CPL など
  • ガーデンシティ ヘリコプター (空港敷地外 ターミナル側)
    • 遊覧飛行 など

空港アクセス[編集]

空港は市中心部より西北西、約5NM(9km)に位置しており、空港の目の前には南北に国道1号線、空港と市中心部を直結する、空港通(Memorial Avenue, Fendalton Road 道路名称は変わるが一直線)が東西方向に走っている。

空港通は高速道路ではなく、60km/hの大通りである。 国道1号線の空港周辺の制限速度は80km/hである。 ちなみに、ニュージーランドの公道の制限速度は速度標識が無い限り50km/h。

自動車[編集]

市中心部より車で約20分で到着できる。 市中心部を挟んだ、南東側の地域からも約40 - 50分で到着できる。

タクシー[編集]

約20分で市中心部に到着できる。料金は通常約NZ$25 - 30ほど。(内訳は$5空港使用料、$2.00/kmの合計である。)

最新・詳細なページはBlue Star Taxis Faresを参照のこと。

リムジンバス[編集]

市バス(red bus)が市中心部より、超低床で車体が長く(52席)、荷物置場が豊富な空港特別仕様車が乗り入れている。中心部-空港間は通常約30 - 40分(red bus ウェブページ上では30分)で結ばれる。

  • 停留所
    • 空港
    • バーンサイド高校
    • フェンダルトンモール
    • モナベール庭園
    • 大聖堂広場
    • バスターミナル
    • モナベール庭園
    • フェンダルトンモール
    • バーンサイド高校
    • 空港
  • 運賃 どの区間を乗っても一律
    • 大人 片道$7.00 往復$12.00
    • 小人 片道$4.00 往復$7.00

NZでの小人運賃とは学生のことである(高校生まで小人運賃適用)

  • 運行
    • 月曜から金曜
      • 1時間に3本
      • 始発6:00
      • 最終23:05
    • 土日
      • 1時間に2本。
      • 始発7:30
      • 最終22:30

路線ルート情報は市バスセンター ルートマップ、 最新・詳細な情報は市バスセンター時刻表Airportのページを参照のこと。

脚注[編集]

  1. ^ CHRISTCHURCH INTERNATIONAL AIRPORT LIMITED SHAREHOLDINGS”. 2010年10月21日閲覧。
  2. ^ 中国南方航空、広州発着ローマ、ドバイ、クライストチャーチ線を開設
  3. ^ ニュージーランド航空 成田-オークランド線2015年12月よりB787-9で週10便運航

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空港関連[編集]

航空学校[編集]

航空関連[編集]