クサヨシ属

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クサヨシ属
Phalaris aquatica.jpg
Phalaris aquatica
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : イチゴツナギ亜科 Pooideae
: カラスムギ連 Aveneae
: クサヨシ属 Phalaris
学名
Phalaris
L.
タイプ種
Phalaris canariensis

15-22種

クサヨシ属(学名:Phalaris)はイネ科被子植物である。クサヨシ属のさまざまな種は南極大陸を除くすべての大陸に自生している。海抜下から数千メートルまであるいは湿地帯から乾燥地帯へと広い範囲を生息地とする。

アルカノイド[編集]

クサヨシ属の一部の種にはヒツジ、あるいはまれにウシなどの家畜にとって有害なグラミンが含まれている。グラミンは、脳、中枢神経系、その他の臓器への障害や死を引き起こす可能性がある[1][2]

クサヨシPhalaris arundinacea)、オニクサヨシPhalaris aquatica)、Phalaris brachystachys は、ジメチルトリプタミン(N,N-DMT)、5-MeO-DMTブフォテニン(5-OH-DMT)のアルカロイドが含まれていることが知られている。いくつかの研究で、クサヨシ属のアルカロイドは個体間などで含有量にばらつきがあることが分かった。アルカロイドを高濃度に含む系統は、潜在的に毒性が高いため、それらが生える場所は、牛や羊の放牧地としては避けられている。それらの系統には、Phalaris aquatica AQ-1P. brachystachysが含まれている。季節や天候パターンも、アルカロイド濃度に影響を与えると思われ、秋あるいは干ばつの時では最も毒性が高まる。放牧や草刈りを行った後に、再成長する際も、アルカロイドがかなり増加することが示されている。

クサヨシ属の種間のアルカノイド量
総アルカロイド量 (乾燥時)
DMT
5-MeO-DMT
5-OH-DMT
Phalaris aquatica
0.0007-0.18%[3]
0.100%[4]
0.022%[4]
0.005%[4]
Phalaris arundinacea
0.0004-0.121%[3]
Phalaris brachystachys
Aerial parts up to 3%
x

P. californica, カナリークサヨシP. canariensis), ヒメカナリークサヨシP. minor)、P. arundinaceaP. aquaticaとの雑種には、上記のアルカロイドが発見されたとの報告はない[3]

利用[編集]

いくつかの種は、乾燥させてフラワーアレンジメントに使用されている。カナリークサヨシは一般的に鳥の餌に利用されている。

アイルランドでは、クサヨシは、潜在的なバイオエネルギー源として試されている[5]

[編集]

  • Phalaris amethystina Trin.
  • Phalaris angusta - timothy canarygrass
  • Phalaris aquatica - オニクサヨシ
  • Phalaris arundinacea - クサヨシ
  • Phalaris brachystachys - shortspike canarygrass
  • Phalaris californica - California canarygrass
  • Phalaris canariensis - カナリークサヨシ
  • Phalaris caroliniana - Carolina canarygrass, maygrass
  • Phalaris coerulescens - sunolgrass
  • Phalaris commutata
  • Phalaris elongata Braun-Blanq.
  • Phalaris lemmonii - Lemmon's canarygrass
  • Phalaris minor - ヒメカナリークサヨシ
  • Phalaris paradoxa - セトガヤモドキ
  • Phalaris platensis Henrard ex Wacht.
  • Phalaris truncata Guss. ex Bertol.

脚注[編集]

外部リンク[編集]