ギ酸エチル
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ギ酸エチル ethyl formate / ethyl methanoate | |
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Ethyl formate | |
Ethyl methanoate | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 109-94-4 |
ChemSpider | 7734 |
UNII | 0K3E2L5553 |
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特性 | |
化学式 | C3H6O2 |
モル質量 | 74.08 g mol−1 |
示性式 | HCOOC2H5 |
外観 | 無色液体 |
匂い | 甘いエーテル様果実香 |
嗅覚閾値 | 2.7ppm[1] |
密度 | 0.917 g/cm3 |
融点 |
-80.5℃ |
沸点 |
54.3℃ |
水への溶解度 | 88.4g/l |
溶解度 | グリセリン、プロピレングリコール、アルコール、エステル類に可溶 |
屈折率 (nD) | 1.359-1.363 |
危険性 | |
引火点 | -20℃ |
発火点 | 440℃ |
半数致死量 LD50 | 1.85g/kg(ラット、経口) |
関連する物質 | |
関連するギ酸エステル | ギ酸メチル ギ酸イソブチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ギ酸エチル(英: ethyl formateまたはethyl methanoate)は、有機化合物。天然にはパイナップルやラズベリー、キャベツ、酢、バター、ブランデーに存在する[2]。甘い果実臭を持ち、主に香料として利用される。
用途
[編集]香料としての用途は幅広く、パイナップルや桃などのフルーツ系フレーバーや、バターや洋酒などのフレーバーとして用いられる[2]。
安全性
[編集]引火性があり、日本の消防法では危険物第4類・第1石油類に分類される[3]。ギ酸エチル蒸気と空気との混合により爆発性の気体を生じる。強酸や強塩基、強酸化剤との反応により火災の危険が生じる[4]。 半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で1,850mg/kg、ウサギへの経皮投与で5,000mg/kg以上[3]。人体に対しては眼・皮膚への刺激性や中枢神経への影響が生じることがある[4]。水生環境への影響は比較的低い[3]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 岩崎好陽『新版 臭気の嗅覚測定法』においかおり環境協会、2005年。ISBN 4-915952-15-0。 (1988年、日本環境衛生センター調べ)
- ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ a b c 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ a b 国際化学物質安全性カード