ギリアン・フリン

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ギリアン・フリン
(Gillian Flynn)
2014年撮影
誕生 (1971-02-24) 1971年2月24日(53歳)
アメリカ合衆国の旗 ミズーリ州カンザスシティ
職業 作家、批評家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
最終学歴 カンザス大学
主な受賞歴 ジョン・クリーシー・ダガー賞(2007年)
デビュー作 KIZU―傷―
公式サイト http://gillian-flynn.com
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ギリアン・フリンGillian Flynn、1971年2月24日- )は、アメリカ合衆国小説家脚本家

概要[編集]

2006年に『KIZU―傷―』でデビューして以来、4冊の著書を刊行。『ゴーン・ガール』映画化の際は自ら脚本を担当した。数々の賞を受賞するなど高い評価を受けている[1]

ミズーリ州カンザスシティで育ち[2]イリノイ州シカゴに住んでいる。カンザス大学を卒業し、ノースウェスタン大学でジャーナリズムの修士号を取得した[3]。雑誌『エンターテインメント・ウィークリー』でテレビ評論をしていた[4]

作家デビュー作『KIZU―傷―』は、家庭崩壊や暴力、自傷行為などがテーマとなっている。2018年にHBOで『シャープ・オブジェクツ』としてドラマ化され、フリンも製作・脚本として参加。第2作『冥闇』は、かつて母と姉を殺された女性が過去の犯罪の真相を探る物語で、2015年に『ダーク・プレイス』として映画化された。 第3作『ゴーン・ガール』は、妻が失踪し殺人の疑いをかけられた夫の物語で、2014年に映画化された際は自ら脚本を手がている。本作が高い評価を得た後は、主な活動を映画やドラマの脚本執筆に移している。2020年には『ユートピア‐~悪のウィルス~』で脚本とプロデュースを担当。

作品リスト[編集]

# 邦題 原題 刊行年
アメリカ合衆国の旗
刊行年月
日本の旗
訳者 出版社 補足
1 KIZU―傷― Sharp Objects 2006年9月 2007年10月 北野寿美枝 早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉 2018年にHBOでドラマ化『シャープ・オブジェクツ』。
2 冥闇(めいあん) Dark Places 2009年5月 2012年10月 中谷友紀子 小学館〈小学館文庫〉 2015年に『ダーク・プレイス』で映画化[5]
3 ゴーン・ガール Gone Girl 2012年6月 2013年6月 中谷友紀子 小学館〈小学館文庫〉 2014年に映画化。
4 カーターフック屋敷へようこそ The Grownup 2015年11月 2016年3月 中谷友紀子 小学館電子書籍 短編

映像作品[編集]

映画[編集]

ドラマ[編集]

受賞・ノミネート、ランキング[編集]

タイトル 結果
KIZU―傷― 2007年 イアン・フレミング・スチール・ダガー賞 受賞
バリー賞 新人賞 ノミネート
ジョン・クリーシー・ダガー賞 受賞
ゴールド・ダガー賞 ノミネート
エドガー賞 処女長編賞 ノミネート
冥闇 2009年 イアン・フレミング・スチール・ダガー賞 ノミネート
ゴーン・ガール 2013年 エドガー賞 長編賞 ノミネート
マカヴィティ賞 長編賞 ノミネート
バリー賞 長編賞 ノミネート
アンソニー賞 長編賞 ノミネート
翻訳ミステリー大賞 ノミネート
文庫翻訳ミステリー・ベスト10 6位
このミステリーがすごい! 9位
2014年 ハリウッド・フィルム・アワード 脚本賞 受賞[6]

脚注・出典[編集]

  1. ^ Amazon.com”. 2007年7月29日閲覧。
  2. ^ McClurg, Jocelyn (2006年9月27日). “New voices: Gillian Flynn makes thriller debut”. USA Today. 2008年1月23日閲覧。
  3. ^ Gillian Flynn wins with Sharp Objects”. The CWA. 2008年1月23日閲覧。
  4. ^ Author Gillian Flynn finds 'Dark Places' in KC”. 2009年6月1日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ 映画情報>ダーク・プレイス”. シネマトゥデイ. 2016年6月22日閲覧。
  6. ^ “賞レース幕開け!デヴィッド・フィンチャー『ゴーン・ガール』がハリウッド・フィルム・アワード受賞”. シネマトゥデイ. (2014年11月17日). https://www.cinematoday.jp/news/N0068222 2014年11月18日閲覧。 

外部リンク[編集]