ギャラクシーレーサーヴィーナスGP
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ギャラクシーレーサーヴィーナスGP | |
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過去名はスパイラル彗星ヴィーナス | |
所在地 | スペースワールド |
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座標 | 北緯33度52分24.58秒 東経130度48分41.74秒 / 北緯33.8734944度 東経130.8115944度座標: 北緯33度52分24.58秒 東経130度48分41.74秒 / 北緯33.8734944度 東経130.8115944度 |
状態 | 解体 |
開業 | 1996年2月13日 |
閉鎖 | 2017年12月31日 |
種別 | 鉄製 |
製作 | マウラゾーネ |
デザイナー | アントン・シュワルツコフ |
最高部高度 | 40 m (130 ft) |
コース全長 | 1,040 m (3,410 ft) |
最高速度 | 83 km/h (52 mph) |
回転 | 1 |
所要時間 | 2.15 |
最大傾斜角 | 65° |
最大加速度 | 5.2 |
身長制限 | 120 cm (3 ft 11 in) |
ギャラクシーレーサーヴィーナスGP - RCDB | |
ギャラクシーレーサーヴィーナスGPの画像 - RCDB |
ギャラクシーレーサーヴィーナスGP(グランプリ)は、かつて北九州市八幡東区に存在したテーマパーク、スペースワールドに存在したジェットコースターである。本記事ではギャラクシーレーサーヴィーナスGPの前身である「スパイラル彗星ヴィーナス」についても記述する。
概要[編集]
スペースワールドに存在したループコースターである。「ジェットコースターの神様」とも呼ばれたアントン・シュワルツコフの遺作。同園においてはマグナムブースターザターン、タイタンMAXとともに三大コースターと呼ばれていた。冬季夜間営業時には車両及びコースターにライトアップが施され、「ルミナス」と呼ばれていた。
スペック[編集]
設計 | アントン・シュワルツコフ |
施工 | マウラゾーネ |
最大時速 | 83 km/h |
コース全長 | 1040 m |
最高部 | 40 m |
最大傾斜角 | 65° |
最大バンク | 95° |
最大G | 5.2 G |
定員 | 24名(2人乗り12両編成、2台運行可能) |
乗車制限 | 身長120 cm以上 |
セーフティー装置 | 垂直肩ハーネスおよび逆U字型安全バー |
歴史[編集]
1996年、北九州市八幡東区のテーマパーク、スペースワールドに「スパイラル彗星ヴィーナス」の名でオープンした。設計は「コースターの神様」とも呼ばれるドイツのコースター設計者、アントン・シュワルツコフが行った。ヴィーナスはシュワルツコフ社の従来の代表商品である「ルーピングスター」を発展させたもので、狭い敷地に多くのレールを敷き詰め、かなり入り組んだコースとなっているのが特徴的である。コースの色はオープン当初は黄緑色であった。2006年12月21日、「ギャラクシーレーサーヴィーナスGP(グランプリ)」としてリニューアルオープンし、コースの色が従来の黄緑色から淡い緑色へチェンジされた。2017年12月31日のスペースワールド閉園後には解体工事が行われており、ルスツリゾートへの移転が決まっている[1]。
コース概要[編集]
スタート後は最高部40 mまでの巻き上げが行われる。その後ファーストドロップ。ファーストドロップは中途半端な位置までしか行われず、その最下部はエア・ポケットと呼ばれる。最下部に到着後はぐさま再上昇し、今度はひねりながらのドロップ(シュワルツコフ・ドロップ)を行い、垂直ループへ(ループ・ザ・ループ)突入する(この時、最大G5.2へ達する。また、この垂直ループは国内最大級である。)。その後はUスパイラル、バーチカルバンクなどと呼ばれる旋回コースを繰り返し。ゴールに至る。
演出[編集]
ギャラクシーレーサーヴィーナスGPへのリニューアル後には様々な演出が行われた。 プラットフォームにはこのコースターのコンセプトである「ギャラクシーレースの地球代表選考会」を連想させる効果音が流れる。プラットフォームのゲートオープン時には「Next team, please ride on」とう音声が流れ、スタート時には「Set, GO!」という音声が流れた。 コースター走行中にもプラットフォームにおいてレースを連想させるようなBGMが流れていた。 また、このコースターは「宇宙にやさしい駆動システム(NORIDES)を採用している」という設定があり、このNORIDESはパイロット(乗客)のエンジョイヒューマンパワー(ノリ)を原動力としているという物である。実際の演出としては、コースタースタート前に操作室のクルーが「エネルギーチャージ、ヴィー?」と乗客に問いかけ、それに対して乗客は「ナース!」と返答を行い、その声(ノリ)の大きさによってコースターの速度が変動するというものがあった。声(ノリ)の大きさは「エネルギーチャージ率」という数字で表され、最高で120%である。また、夜間ライトアップ時には「エネルギーチャージ、ヴィー?」の掛け声が「ルミナスチャージ、ヴィー?」に変更されていた。なお、ヴィーナスGPにおける最高タイムは2017年12月31日におけるラストランでのエネルギーチャージ率120%によるもので、走行タイムは測定不能とのスピールがあった。
コンセプト(ヴィーナスGP改修後)[編集]
『4年に一度開催される銀河系最大のレース「ギャラクシーレース」が来年ヴィーナス(金星)で開催される。地球ギャラクシーレース委員会では、宇宙環境保護の観点から環境保護機関ラブジアースとスペースワールド社が共同開発した宇宙にやさしい駆動システム(NORIDES)を採用した。これはパイロットのエンジョイヒューマンパワーを原動力とした画期的なエコロジカル推進システムである。このシステムではパイロットの「ノリ」が好記録の重要な要素となるため、地球全土を対象に「ノリ」の良い人材を求めてこのスペースワールドにおいて選考会を開催している。』というものであった。また、NORIDESは「Nori Driving Energy System」の略である。
脚注[編集]
- ^ “スペワの絶叫マシン「ヴィーナス」北海道へ シャトルの模型は売却先見つからず”. 西日本新聞. (2018年6月9日) 2018年12月29日閲覧。