キンバイソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キンバイソウ
キンバイソウ(伊吹山・2010年7月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: キンバイソウ属 Trollius
: キンバイソウ T. hondoensis
学名
Trollius hondoensis Nakai
和名
キンバイソウ

キンバイソウ(金梅草、Trollius hondoensis)は、キンポウゲ科キンバイソウ属に属する多年草の一種。

生育環境[編集]

中部地方近畿地方の山地から亜高山帯のやや湿った草地や林縁に生える[1]

特徴[編集]

草丈は40-100 cmで、茎は節ごとに2つにわかれて直立する。葉は節部分から葉柄なしに掌状脈風に出ている。鮮やかな黄色から山吹色で、直径3-4 cmの花をつけるが、花弁のように見えるものはで、真ん中の芯のうち外側の太いものが花弁であり、細いものがおしべである。花がウメのように咲き、黄色であることが金梅草と名付けられた[2]。7月中旬から8月中旬頃に開花する[2]。花は高山植物として知られているシナノキンバイやレブンキンバイソウ(Trollius ledebourii var. polysepalus[3]に似ている。栽培種が宿根草として販売されている。

種の保全状況評価[編集]

日本の以下の都道府県により、レッドリストの指定を受けている[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b 伊吹山案内 (2009)、27頁
  2. ^ a b 花の山旅 (2001)、30頁
  3. ^ レブンキンバイソウ”. 礼文町. 2012年8月11日閲覧。
  4. ^ 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示されます。日本のレッドデータ検索システム(キンバイソウ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年8月11日閲覧。
  5. ^ キンバイソウ” (PDF). 石川県. pp. 86. 2012年8月11日閲覧。
  6. ^ 琵琶湖国定公園”. 滋賀県. 2012年8月11日閲覧。

参考文献[編集]

  • 金丸勝実『鈴鹿・伊吹山』山と溪谷社〈花の山旅〉、2001年6月10日。ISBN 4635014134 
  • 草川啓三『伊吹山案内』ナカニシヤ出版、2009年6月。ISBN 9784779503580 
  • 冨成忠夫『野草ハンドブック2 夏の花』山と溪谷社、1974年(1983年15版)、130ページ

関連項目[編集]