キャンパーダウン (戦艦)

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戦艦ヴィクトリアとの衝突により損傷した艦首部(1893年)
艦歴
起工 1882年12月18日(ポーツマス造船所)
進水 1885年11月24日
竣工 1889年7月
その後 1911年6月11日解体
性能諸元
排水量 常備:10,600トン
全長 330 ft( m)
全幅 68.5 ft( m)
吃水 27.25 ft( m、最大)
機関 円缶12基
レシプロ2基2軸
7,500 馬力(通常通風)
11,500馬力(強制通風)
速力 17.1ノット
燃料搭載量 石炭1,200トン
航続力 10ノットで6,400海里
乗員 530名
兵装 13.5インチ(343 mm)連装砲 2基
6インチ(153 mm)砲 4門
6ポンド砲 12門
3ポンド速射砲 10門
水上魚雷発射管 5門
装甲 舷側装甲帯 18インチ(水線上)・8インチ(水線下)
バーベット 14 - 12インチ
司令塔 12 - 2インチ
主砲防盾 6インチ
上甲板 3インチ
下甲板 2.5インチ

HMS キャンパーダウン (HMS Camperdown)はヴィクトリア朝時代のイギリス海軍アドミラル級戦艦。艦名はアダム・ダンカン提督(初代ダンカン・オブ・キャンパーダウン子爵)に拠る。

概要[編集]

キャンパーダウンは戦艦アンソンの姉妹艦で、先行する戦艦ハウおよびロドニーの改良型である。変更点としては、砲座(バーベット)の装甲の増厚と装甲帯の延長が挙げられる。装甲の強化によって排水量は350トン増加したが、喫水の増加を防ぐために全長が5フィート(1.5 m)、全幅が6インチ(0.15 m)拡大された。

主砲は13.5インチ(343 mm)砲4門を2門2組とし、上部構造の前後の中心線上の砲座(バーベット)上に配置した。砲座は満載時の喫水線の20フィート(6 m)上に置かれ、約270°の射界を持っていた。砲弾の重量は1,250ポンドで、1,000ヤード(910 m)の距離で27インチ(690 mm)の鉄板を打ち抜くことができた。

艦歴[編集]

6ポンドノルデンフェルド速射砲の訓練

キャンパーダウンは1889年7月18日ポーツマスで就役し、初めは予備部隊に所属した。1889年12月には地中海艦隊の旗艦となり、1890年5月に海峡艦隊旗艦に任じられるまでその座にとどまった。1892年5月には予備艦隊に移り、1892年7月に地中海艦隊に復帰した。1893年6月22日、訓練中に戦艦ヴィクトリアに衝突し、これを沈めた。1899年9月にはカテゴリーBの予備となり、1900年5月には造船所予備となった。1900年7月から1903年5月まで、ラフ・スウィリー(Lough Swilly)において沿岸防備の任務についた。その後1908年までチャタムで予備艦として過したあと、ハリッジの潜水艦係留船となり、1911年に売却された。

参考資料[編集]