キティホーク級航空母艦

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キティホーク級航空母艦
US Navy 051115-N-8492C-376 Flying the First Navy Jack, the conventionally powered aircraft carrier USS Kitty Hawk (CV 63) prepares to conduct flight operations following a formation sail with ships From the Japan Maritime Self.jpg
艦級概観
艦種 航空母艦正規空母
艦名
建造期間 1956年 - 1967年
就役期間 1960年 - 2009年
前級 フォレスタル級航空母艦
次級 エンタープライズ級航空母艦
性能諸元
排水量 基準:60,728 t - 61,174 t
満載:82,538 t - 83,573 t
全長 319.4 m - 326.9 m
全幅 39.6 m/76.8 m(飛行甲板
吃水 11.4 m
機関 蒸気タービン方式,(280,000hp
ボイラー2基+タービン1基 4組
スクリュープロペラ 4軸
速力 最大32ノット
航続距離 20ノットで2万2,000km
乗員 個艦要員: 2,480名
航空要員: 3,150名
兵装 ファランクスCIWS 2~
3基
シースパロー短SAM8連装発射機 2~
3基
RAM近SAM21連装発射機
※CV-63/67のみ
2基
搭載機 CTOL機56機 + ヘリコプター15機
最大90機搭載可能
F-4F-14F/A-18A-D/E/FA-1A-4A-5A-6A-7E-2EA-3BEA-6BS-3C-1C-2SH-3SH-60
レーダー AN/SPS-39 3次元式
※後日、AN/SPS-48に換装
1基
AN/SPS-43 対空捜索用
※後日、AN/SPS-49に換装
1基
AN/SPS-67 対水上捜索用 1基
AN/SPS-64 航海用 1基
AN/SPN-46 精測進入用 1基
Mk.95 短SAM射撃指揮用 4基

キティホーク級航空母艦(キティホークきゅうこうくうぼかん、Kitty Hawk class aircraft carrier)は、アメリカ海軍航空母艦の艦級。フォレスタル級を改良して建造され、同海軍で最後の通常動力推進空母。

概要[編集]

フォレスタル級との大きな相違は艦載機用エレベーターの位置とアイランドの変化である。フォレスタル級の斜め飛行甲板(アングルド・デッキ)の前端にあったエレベーターは、発着艦作業時に使えなくなるため、本級では後方の艦尾寄りに移されている。そうなると格納庫前部にアクセスするエレベーターは1基だけとなるため、アイランドを後方にずらして、その前方に2基、後方の左右に各1基を配置している。この新しい配置方式は大きな成功をおさめ、以後の空母(「エンタープライズ」、ニミッツ級)も同じ配置を採用している。

ジョン・F・ケネディ級[編集]

最終艦「ジョン・F・ケネディ」は発展改修型で、他の3隻と比べいくつもの相違点がある。

  • 全長が5.2m短くなっている。
  • アングルド・デッキの角度が他の艦は11度であるが、「ケネディ」は11度20分。
  • 飛行甲板への影響を考慮して、煙突を小型化し外側へ傾斜させた[1]
  • 左舷アングルド・デッキの先端は直角に切り落とされたように角張っているが、「ケネディ」では前部飛行甲板と斜めに滑らかに連続しており、上方から見ると右舷とほぼ左右対称になっている。

これらの相違点からキティホーク級に数えられるが、ジョン・F・ケネディ級として区別される場合もある。

退役[編集]

それぞれの艦は異なる造船所で建造され、「キティホーク」と「コンステレーション」は後にSLEPプログラムで改修された。しかし「アメリカ」の改修は数年後の予定にされ、後の予算カットにより1996年に退役。

「キティホーク」も「ジョージ・ワシントン」と交代、2008年5月28日に日本での最後の任務終了を経て横須賀基地を出港。本国に向けて出港をしたのち同年8月には本土配備され、翌2009年1月に退役した。

同型艦[編集]

艦番号 艦名 建造 発注 起工 進水 就役 退役
キティホーク級
CVA-63
CV-63
キティホーク
USS Kitty Hawk
ニューヨーク 1955年
10月1日
1956年
12月27日
1960年
5月21日
1961年
4月1日
2009年
1月31日
CVA-64
CV-64
コンステレーション
USS Constellation
1956年
7月1日
1957年
9月14日
1960年
10月8日
1961年
10月27日
2003年
8月7日
CVA-66
CV-66
アメリカ
USS America
ニューポート・ニューズ 1960年
11月25日
1961年
1月9日
1964年
2月1日
1965年
1月23日
1996年
8月9日
ジョン・F・ケネディ級
CVA-67
CV-67
ジョン・F・ケネディ
USS John F. Kennedy
ニューポート・ニューズ 1964年
4月30日
1964年
10月22日
1967年
5月27日
1968年
9月7日
2007年
8月1日

登場作品[編集]

映画[編集]

2012
巨大津波にのみこまれた「ジョン・F・ケネディ」が、ワシントンD.C.ホワイトハウスを破壊する。

漫画[編集]

続・戦国自衛隊
「キティホーク」が第7艦隊所属の他艦や自衛隊とともに、朝鮮半島へ向け航行する。
沈黙の艦隊
「ジョン・F・ケネディ」が大西洋艦隊所属艦として活躍。劇中、ニューヨーク湾に入る原子力潜水艦やまと」と衝突する。「やまと」は潜航不能になったが、「ジョン・F・ケネディ」も錨鎖庫浸水や格納庫火災等の損害を受けた。 また、「やまと」が北極海沖に浮上した際、「アメリカ」を旗艦とする艦隊がボーフォート海に展開していたことが語られている。

小説[編集]

『サムライ戦艦「大和」』
太平洋戦争末期にタイムスリップした「キティホーク」が日本海軍に制圧され、戦艦大和」を中心に新生連合艦隊として編成される。
『真・日本艦隊』(文庫名:時空自衛軍1947)
膨張する中国への抑止力として「ジョン・F・ケネディ」が日本へ貸与され、海上自衛隊空母「あかぎ」として登場。
『ダンシング・ウィズ・トムキャット』
退役した「キティホーク」を日本が購入し、航空機搭載領域警備護衛艦「DDA-191 飛鷹」として南西諸島海域に配備される。
『超時空大海戦』(文庫名:時空連合機動艦隊)
退役した「キティホーク」、「コンステレーション」、「ジョン・F・ケネディ」が台湾に横流しされ、「観音山」、「阿里山」、「八卦山」と命名され日台連合機動部隊の中核となる。

ゲーム[編集]

マブラヴ
外伝である『マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター』で「ジョン・F・ケネディ」が登場。バビロン災害で座礁した主人公たちアメリカ海兵隊の拠点となる。後にBETAの襲撃に遭い、全滅。BETAたちのハイヴと化する。

脚注[編集]

  1. ^ 前例に旧日本海軍の「大鳳」や「信濃」がある。