キダチダリア

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キダチダリア
Dahlia imperialis1SHSU.jpg
Dahlia imperialis
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ハルシャギク連 Coreopsideae
: ダリア属 Dahlia
: キダチダリア Dahlia imperialis
学名
Dahlia imperialis
Roezl ex Ortgies
英名
Tree dahlia

キダチダリア(木立ダリア、学名 Dahlia imperialis)は、高さ8-10メートルになるダリア属の種で、メキシコ中米コロンビアの原産。日本では学名を訳した「皇帝ダリア」等の別名でも呼ばれる。

概要[編集]

高地・山地の植物で、標高1,500-1,700メートルの所に生育する。塊根を有する多年草で、冬期の休眠の後急速に生長し、脆く竹のような膨れた節のある四角形の茎と、大きな3回羽状複葉を展開し、地面近くの葉はすぐに日陰に入ってしまう。懸垂しまたは下向きに咲く頭花は直径75-150mmで、舌状花はラベンダー色または紫がかったピンク色をしている[1][2]

本種は生長が速く、急激な生長は短日条件により起き、普通秋の最初の霜の下りる前に開花する。繁殖は種子、または少なくとも2節を持つ長さ30cm程の茎を土中に水平に置く挿し芽による[3]

利用[編集]

日本を含め、各地で花卉鑑賞用の園芸植物として植えられている。

葉はグアテマラアルタ・ベラパス県サン・ペドロ・カルチャ市に住むケクチ族の人々が補助食として用いる[4]

ダリア属の植物は茎の中に水を蓄える性質があるため、アステカ人は水の杖を意味する「acocotli」と呼び、狩猟のために山中を歩く際の水の補給源として利用した。

歴史[編集]

ダリア属の種のいくつかは、16世紀にメキシコからヨーロッパへもたらされた。キダチダリアは1863年、チェコの収集家・旅行家であるベネディクト・レーツル(1823-1885)により初めて記載された。レーツルは10年後の1872-73年に南北アメリカ大陸の大旅行を行っている[5]

出典[編集]

  1. ^ Dayle E. Saar, Neil O. Polans & Paul D. Sørensen (2003). “A phylogenetic analysis of the genus Dahlia (Asteraceae) based on internal and external transcribed spacer regions of nuclear ribosomal DNA”. Systematic Botany 28 (3): 627–639. doi:10.1043/01-78.1. JSTOR 25063902. 
  2. ^ Journal of Food Composition and Analysis - ScienceDirect.com”. 2017年9月23日閲覧。
  3. ^ Dahlia imperialis - Tree Dahlia”. 2017年9月23日閲覧。
  4. ^ S. Booth, T. Johns & C. Y. Lopez-Palacios (1993). “Factors influencing the dietary intake of indigenous leafy greens by the K'ekchi people of Alta Verapaz, Guatemala”. Ecology of Food and Nutrition 31 (1 & 2): 127–145. doi:10.1080/03670244.1993.9991354. 
  5. ^ Barker, Christine. “The International Plant Names Index - home page”. 2017年9月23日閲覧。