キア・スポーテージ

スポーテージ (Sportage )は、韓国のKIAが生産する小型SUVである。
歴史[編集]
初代(1993 - 2004年、NB-7型)[編集]
キア・スポーテージ | |
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![]() 初代(前期) フロント | |
![]() 初代(前期) リア | |
概要 | |
販売期間 | 1993 - 2004年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
5ドアSUV 3ドアコンバーチブル |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン:2.0L FE I4 2.0L FE DOHC I4 ディーゼル:2.0L RF I4 |
変速機 | 4速AT/5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,650mm |
全長 | 4,440mm |
全幅 | 1,855mm |
全高 | 1,635mm |
- 1993年登場。当時起亜がライセンス生産を行っていたマツダ・ボンゴのコンポーネントを流用して設計された。
- ボディは4ドアロングと2ドアのオープントップの二種類で、エンジンはガソリン2リッターのSOHCまたはDOHC、ディーゼル2.2リッターを搭載していた。
- ヨーロッパ輸出向け(主にドイツ)は名門コーチビルダーであるカルマンに生産を委託していた。
- 日本にも「起亜ジャパン」を通して20台程度が試験輸入されたが、起亜の韓国経済危機による経営破綻により本格的な導入はないまま終わっている。
- メカニズムは大韓民国国軍の軍用車K131と、その民需向けモデル「レトナ」にも流用されている。
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初代(後期) フロント
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初代(後期) リア
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コンバーチブル
2代目(2004 - 2010年、KM型)[編集]
キア・スポーテージ | |
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![]() 2代目(前期) フロント | |
![]() 2代目(前期) リア | |
概要 | |
販売期間 | 2004 - 2010年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン:2.0L Beta II I4 2.7L Delta V6 ディーゼル:2.0L CRDI I4-T |
変速機 | 4速AT/5速MT/6速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,630mm |
全長 | 4,350mm |
全幅 | 1,800 - 1,840mm |
全高 | 1,695 - 1,730mm |
- 2004年にフルモデルチェンジ。経営破綻した起亜が現代自動車傘下となったため、ヒュンダイ・JMとプラットフォームを共有している(JMのプラットフォーム自体はエラントラ(XD型)の流用)。
- エンジンはJM同様、ガソリン2リッター直列4気筒、ガソリン2.7リッターV型6気筒、コモンレールディーゼル2リッターの三種類。
- 朝鮮日報によって、フロントデザインがフォルクスワーゲン・トゥアレグに、リアデザインがボルボ・XC90に酷似していると指摘されている[1]。
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2代目(後期) フロント
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2代目(後期) リア
3代目(2010 - 2015年、SL型)[編集]
キア・スポーテージ | |
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![]() 3代目(前期) フロント | |
![]() 3代目(前期) リア | |
概要 | |
販売期間 | 2010 - 2015年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン:1.6L I4 GDI 2.0L I4 2.0L I4 GDI 2.4L I4 ディーゼル:1.7L I4 CRDi 2.L I4 CRDi |
変速機 | 6速AT/5速MT/6速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,640mm |
全長 | 4,445mm |
全幅 | 1,855mm |
全高 | 1,645mm |
- 2010年3月23日発表・発売開始。本国韓国および旧型と併売される中国向けは車名が「スポーテージR」となる。2009年に登場したLM型ヒュンダイ・ツーソンのプラットフォームとメカニズムをベースにワイド&ローのフォルムと虎の目・鼻・口を具現化した「タイガーノーズグリル」を採用した。エンジンは2Lガソリンと同ディーゼルエンジンを採用し、いずれも6速ATと組み合わせている。2010年の販売目標は14万台で、内訳は国内が3万7000台、海外が10万3000台。
- SL型スポーテージにはマグナ・インターナショナルの新しいAWDシステムであるDynamaxが採用された[1][2]。Dynamax AWDカップリングの製造は現代ウィア(現代自動車グループ)とマグナの合弁企業であるウィア-マグナ・パワートレイン(牙山市)にて行われる。
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3代目(後期) フロント
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3代目(後期) リア
4代目(2015年 -2021年、QL型)[編集]
キア・スポーテージ | |
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![]() 4代目 | |
![]() | |
概要 | |
販売期間 | 2015年 -2021年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン:1.6L I4 1.6L I4(ターボチャージ) 2.0L Nu I4 2.0L Theta II I4 2.4L Theta II I4(ターボチャージ) ディーゼル:1.7L I4(ターボチャージ) 2.0L 4l CRDI |
変速機 | 6速AT//6速MT/7速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,670mm |
全長 | 4,480mm |
全幅 | 1,855mm |
全高 | 1,645mm |
2015年9月15日、韓国にて発表。ネーミングは先代の「スポーテージR」から他国同様の「スポーテージ」に戻した。3代目(TL型)ツーソンとプラットフォームならびにパワートレインを共用し、ディーゼルエンジンは「ユーロ6」基準を満たした2.0Lに換装され、K5で先行搭載されたスマートフォン無線充電システムも採用するほか、スマートテールゲートシステムなどの便利機構も採用。高張力鋼の採用比率を先代の18%から51%に引き上げたことで、ねじれ剛性を向上させながら軽量化に成功している。
5代目(2021年 -、NQ5型)[編集]
キア・スポーテージ | |
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![]() 5代目 フロント | |
![]() 5代目 リヤ | |
概要 | |
販売期間 | 2021年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン:1.6L I4 ターボ 2.0L 4l CRDI 1.6L I4 ターボ ハイブリッド |
変速機 | 6速AT//6速MT/7速DCT/8速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,755mm |
全長 | 4,660mm |
全幅 | 1,865mm |
全高 | 1,660mm |
2021年7月20日、フルモデルチェンジして「ALL NEW SPORTAGE」として韓国で発表。従来からのアイデンティティである「タイガーノーズグリル」に加え、「自然」にインスパイアされたキアの最新デザイン哲学である「OPPOSITES UNITED」に基づいてデザインされている。ボディサイドのシルエットには立体感が加えられ、ダイナミックな雰囲気を演出している。全長は先代と比べて180㎜引き延ばされ、ヒュンダイ・ツーソンのロングホイールベース版に近い外寸となった(ホイールベースは2,755㎜で同一)。
インテリアには韓国の中型SUVで初めて12.3インチのパノラマカーブディスプレイを採用。インフォテインメントシステムとエアコンがタッチ操作可能になっている。また、シフトレバーはダイヤル式のスイッチで、センターコンソールの位置を高めて使い勝手を向上することに寄与している。
パワーユニットは1.6Lターボ、2.0Lディーゼルに加え、1.6Lターボ+モーターのハイブリッドの計3種を用意。追って、プラグインハイブリッドも追加される予定である。
安全装備に関しても抜かりはなく、前方衝突回避支援、リモートスマートパーキングアシスト、安全降車アシスト、キープレーンアシスト、バック時の衝突回避支援装置、インテリジェント速度アシスト、ドライバーへの注意警告などの高度な運転支援システムが搭載されている。
脚注[編集]
- ^ “Kia Launches New Dynamax™ AWD System for Sportage”. マグナ・インターナショナル (2010年7月13日). 2015年5月21日閲覧。
- ^ “Magna's new AWD system powers 2011 Kia Sportage”. SAE International (2010年8月20日). 2015年5月21日閲覧。