ガリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
皿に盛ったガリ

ガリとは、生姜を薄く切って甘酢漬けにしたもの。寿司店で用いられる業務用の商品などは甘酢平切紅生姜などの名称で袋詰めして販売されている。

概要[編集]

寿司には欠かせない付け合わせである。歯触りのよい食感に、さっぱりとした辛味と甘酸っぱい味がする。魚の臭みを消してくれるので、寿司を一貫食べた後につまむと舌が新しくなって次がおいしく食べられる。ガリを醤油につけ、それを寿司に乗せて食べる、という寿司の食べ方もある。

語源[編集]

食感がガリガリするところから、あるいはショウガを刃物で薄く削るときにガリガリと音がするところからこの名がついた。いずれも醤油をムラサキ、酢飯をシャリ、茶をアガリと呼ぶのと同じ寿司屋符牒であるため、本来は客が使うべきではない言葉であるが、普通名詞として一般化している。

薬理的効果[編集]

生姜には殺菌効果は無く食中毒を防げない[1][2]が、一部の大腸菌群( Escherichia coli O157)に対し食酢による抗菌作用が期待できる[3]。また、生魚は身体を冷やすが、生姜の辛味成分「ジンゲロール」は健胃・発汗作用があり、身体を温める効果がある。

[編集]

新生姜で製するガリは特に色素を入れなくても酢の作用でピンク色に色づく。ひね生姜の場合はほとんど色づかない。しかし、商業上の理由から天然色素や人工着色料を使って色をつけて売られているものが多い。色をつけていない生姜の色そのままのガリも存在する。

脚注[編集]

  1. ^ 高橋大輔、鈴木隆、加藤良一、食品の持つ抗菌性を調べる実験の教材化 : 山形大学紀要. 教育科学 = Bulletin of Yamagata University. Educational Science (2010) Vol.15 no.1 p.1 -20, ISSN 0513-4668
  2. ^ 宮川豊美、川村一男、食中毒菌に対する香味野菜の発育阻止作用 The journal of Wayo Women's University 29, 13-19, 1989-03-31, ISSN 09160035
  3. ^ 円谷悦造、浅井美都、太田美智男、調理食品での腸管出血性大腸菌O157:H7をはじめとする食中毒菌に対する食酢の抗菌作用 日本栄養・食糧学会誌 Vol.51 (1998) No.2 P101-106

関連項目[編集]