カンダハー

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カンダハーで固定したブーツ

カンダハーKandahar)は、かつて使用されていた、スキー靴スキー板に取り付けるための器具。ビンディングのひとつ。日本へのスキー導入初期にはビンディングとは呼ばず、カンダハー(カンダハ)と呼ばれていた。

ケーブルビンディングの導入によりシュテムターンが滑降における標準となり、それをさらにサポートするために1929年、Guido Reugeがブーツのかかとの下にスチール製の留め金を備えたケーブルビンディングを発明した。これにより滑降の際にスキー板にかかとを留めつけることができるようになった。この製品は、国際的なスキーレースのカンダハール(カンダハー)カップにちなんで「カンダハー」と名付けられた。[1]

アルペン競技で使用される中で、カンダハービンディングは深刻な脚の怪我を引き起こし、転倒時にブーツを解放するビンディングの実験がその後本格的に始まった[2]

出典[編集]

  1. ^ Huntsford, Roland (10 November 2009). Two Planks and a Passion. ISBN 9781441134011. https://books.google.com/books?id=IY7hYFesJe0C&q=kandahar+binding+reuge&pg=PA286 
  2. ^ Masia, Seth. “Release! History of Safety Bindings”. Skiing History magazine. 2021年2月4日閲覧。