カレニア・ブレビス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カレニア・ブレビス
Karenia brevis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
階級なし : ディアフォレティケス Diaphoretickes
階級なし : SARスーパーグループ Sar
階級なし : アルベオラータ Alveolata
: 渦鞭毛植物門 Dinophyta
亜門 : 渦鞭毛植物亜門 Dinoflagellata
: 渦鞭毛藻綱 Dinophyceae
亜綱 : ギムノディニウム亜綱 Gymnodiniphycidae
: ギムノディニウム目 Gymnodiniales
: ギムノディニウム科 Gymnodiniaceae
: カレニア属 Karenia
: カレニア・ブレビス K. brevis
学名
Karenia brevis
(Davis 1948) G. Hansen et Moestrup
シノニム

Gymnodinium breve Davis 1948
Ptychodiscus brevis (Davis 1948) Steidinger

カレニア・ブレビスKarenia brevis)は海洋性の渦鞭毛藻の一種である。神経毒であるブレベトキシンを産生する有毒渦鞭毛藻である。

形態[編集]

カレニア・ブレビスは単細胞植物プランクトンである。細胞の形状は 18-40 x 15-70 µm と扁平で、2本の鞭毛により水中を回転しながら遊泳する。細胞内には 10-20 個の葉緑体を持っており、光合成を行う独立栄養生物である。この葉緑体は板状で黄褐色(クロロフィル a/c 型)をしており、ハプト藻の3次共生に由来する。

分布[編集]

世界各地の沿岸域に分布し、特にメキシコ湾フロリダ近海に普通である。日本近海では東京湾以西で確認されている。近年は九州の養殖場近海でも発生が見られる。カレニア・ブレビスは大発生して赤潮を形成する場合があり、毒素の産生等により海洋生物や海鳥の大規模斃死を引き起こす。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]