カルダノ (ブロックチェーン)

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カルダノ
作者 Charles Hoskinson, Jeremy Wood
開発元 IOG (IOHK)
最新版
Mary (Shelley Era) / 2021年3月1日 (3か月前) (2021-03-01)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Haskell
種別 ブロックチェーン 分散コンピューティング
ライセンス MIT
公式サイト cardano.org
テンプレートを表示
ADA
使用
国・地域
全世界
補助単位
 10−6ラブレス (Lovelace)

カルダノ: Cardano)は、プルーフ・オブ・ステーク (PoS)ブロックチェーンネットワークであり、マルチアセット台帳および検証可能なスマートコントラクトを備えた分散化アプリケーションのためのプラットフォームである。プログラムの正しさの保証性に優れた構築手法を用いて構築されたカルダノは、実用性のあるアプリケーションに必要とされるスケーラビリティ・相互運用性・サステナビリティを実現することを目指している。

カルダノでは専用通貨「ADA」(エイダ)が規定されており、暗号資産としてBinanceをはじめ世界中の30以上の取引所にて取引が可能である。

開発は下記の3団体により進められている。

カルダノ財団(Cardano Foundation)[1]
スイスに本拠を置く独立した標準化機関。コミュニティのサポートを行い、商業または規制に関する問題について当局と共に取り組む。
IOG(IOHK)[2]
IT技術に関する研究開発を行う会社であり、カルダノの開発を担う。
Emurgo[3]
カルダノブロックチェーンを用いるスタートアップやベンチャー企業への投資や支援を行う。

プロジェクトの目的はユースケースを限定しない汎用プラットフォームであるものの、かつてはユースケースの一つ・普及促進の一環としてオンラインカジノの開発を計画したことがあった。しかしながらギャンブルの与える悪印象の側面から逆効果となったために現在はこの計画を完全に撤廃し、汎用プラットフォームのみを目的としてプロジェクトを進めている。2021年現在も一部のオンラインメディアなどでは未だカジノとして紹介しているものもあり、この普及戦略転向の成果は途上にある。

特徴[編集]

学術的に安全性が証明されたPoSアルゴリズム[編集]

カルダノのコンセンサスアルゴリズムはOuroboros(ウロボロス)と名付けられたプルーフ・オブ・ステーク (PoS)アルゴリズムであり、これはPoSプロトコルの中で初めて学術研究を基盤に構築された事例である。

ビットコインなどに代表されるプルーフ・オブ・ワーク (PoW)アルゴリズムでは、参加者がブロックを生成する権利を得るために電力・演算リソースを投資しその競争に勝つことで報酬を得ることができるが、プルーフ・オブ・ステーク (PoS)では演算リソースの代わりに参加者が保有する「ステーク」(トークン保有量)の大きさを利用して抽選により報酬が配布される。PoSではPoWに比べてほんのわずかな電力でネットワークを維持することができるが[4]、堅牢性の確保のためにはより数学的な厳密さが求められる。Ouroborosは学会にて査読を受けた論文に基づいた設計を行うことで、学術的に安全性の証明されたPoSプロトコルの実装を実現している。

また現在、主だったPoWネットワークは高いハッシュレートを持つ一部のマイニングプールが権力を持つことが多く、これらがネットワークの行末を支配可能であるという深刻なリスクにさらされている。Ouroborosはゲーム理論の研究成果に基づく分散化を促進するプロトコル設計により権力の集中を回避している。

ステーキングにおいてはプロトコルに組み込まれた「ステークプール」と「委任」の要素によりトラストレス(不正が不可能)なシステムを実現している。保有者はステークプールに「ブロックを生成する権利」のみを預け、生成報酬の分配を得ることができる。生成権の委任をしても資産自体は保有者の手元に残るため、紛失や盗難の心配なくステーキングをすることができる。分配もプロトコル側で処理されるため、運用者による持ち逃げのリスクはない。運用者が得るマージンもチェーン上に記録・公開されているためにこれを偽ることができない。ステークプールが攻撃を受けた場合やサーバのデータを紛失した場合、プールの運用者は資産を失うことがあるが、委任者は資産を失うことなく委任の解除や委任先の変更をすることができ、その時点までに得られていた報酬も手元に残る。

ネイティブトークンを発行可能なマルチアセット台帳[編集]

カルダノによって発行可能な独自のトークンは、カルダノのネイティブトークンである。

従来のERC-20のようなトークンは送受信などがスマートコントラクトの動作によって実現されるため、ネイティブトークンよりもコスト(手数料)が高く、コントラクトの実装によってはネイティブトークンにないセキュリティ上のリスクが発生する場合がある。カルダノのマルチアセット台帳は独自トークンをADAと同等のネイティブトークンとして発行できるため、単純な送受信などにおいてはスマートコントラクトが不要である。これにより低コスト・高セキュリティなトークンの発行が実現する[5]

非代替性トークン(NFT)として発行することも可能であり、ERC-721のようなトークンを発行する場合も上記の利点は同様である。

多様なアプリケーション開発手段[編集]

カルダノでのDApps・DeFiアプリケーション開発ではIOG(IOHK)より提供される様々な開発環境やサポート利用することができる。

・「Marlowe」(マーロウ)は開発者の技能に合わせてコーディングエディタからグラフィカルユーザインタフェースベースのエディタまで様々な開発ツールを提供し、コーディングやデバッグをサポートする開発環境である[6]。専用プログラミング言語である「Marlowe」の他、広く普及しているJavaScriptHaskellを用いた開発や、「Blockly」によるノンプログラミング開発を行うことができる。開発段階のMarloweに実際に触れることができるデモバージョン「Marlowe Playground」が公開中である。

・「Glow」(グロウ)はスマートコントラクトだけでなく、それを利用するアプリケーションの開発までを総合的にサポートする開発環境である。Glowを利用することにより開発者はブロックチェーン上にデプロイされるコントラクトとそれにアクセスするクライアントアプリケーションを同時に開発することができ、また両者間の動作が安全であることを検証することができる。[7]

・「KEVM」はカルダノ上で動作する仮想マシンであり、イーサリアムのスマートコントラクト開発言語であるSolidityで記述されたプログラムを動作させることができるため、イーサリアム上のアプリケーションの開発者がそれまでの知識やリソースを活用しながらカルダノ上での開発に参入することを可能にする。また、従来のSolidityプロジェクトをKEVMでの開発へ移行することで「K Framework」による妥当性検証を利用した品質向上を図ることができる。[8]

・「Plutus」(プルータス)はカルダノ上でネイティブなスマートコントラクトを構築する言語である。Haskellをベースとした独自の関数型プログラミング言語であり、学習コストは他の開発手段と比べて高いものの、効率や低コストより品質を最優先する開発者の要望を満たす選択肢である。[9]

・IOG(IOHK)によって、開発者のためのウェビナーが開催されている[10]。参加費は無料であり、DApps・DeFiアプリケーション開発を基本から学ぶことができる。

ガバナンスを組み込んだプロトコル[編集]

プロジェクトが真に分散化されるためには、長期に渡る維持と改良を分散化された方法で行うことができる機能も必要である。開発者のみがそのプロジェクトの将来を決定できることは完全な中央集権である一方、様々な意見を受け入れると最終的にはビットコインに代表されるようにプロジェクトの分裂を招く。カルダノではこのような問題を解決する仕組みを予めプロトコルに組み込んでいる。

・投票システムは、ネットワーク参加者にカルダノの改良案を提示する能力と、その提案に対して賛成・反対を投票する能力を付与する。

・トレジャリーシステムは、将来のネットワーク開発の資金源をプロトコル上で保持する。すべてのトランザクション手数料からわずかな額がプールされ、投票システムによってプロトコルの改良が決定された際に提案者らへ開発資金として提供される。資金は特定の参加者によって管理されることはなく、プロトコルによってネットワーク上に独立して維持される。

投票システムとトレジャリーシステムの完成によりカルダノは将来、カルダノ財団・IOG(IOHK)・Emurgoから独立したプロジェクトとなることができる。これは管理者のいない真に分散化されたシステムとして完成することを意味する。

透明性の高い開発プロジェクト[編集]

・開発中のコードはGitHubのパブリックリポジトリに公開されている。

・毎週金曜日にIOG(IOHK)より「週間技術レポート」が公開される。

・週間のレポートとは別に「Cardano Updates」にて、リポジトリの更新内容より自動生成された日次レポートを見ることができる。

開発における哲学[編集]

プロジェクトの成り立ち[編集]

カルダノは、ビットコインイーサリアムなどの暗号資産が抱えている問題を解決した暗号資産を作り上げるべく発足したプロジェクトである。暗号資産プロジェクトの多くは実験的側面が強く、運用を開始してからその問題が発覚することも少なくない。カルダノはそういった問題の発生を防ぐべく、学術的な論文をベースとした開発を行っている。設計にあたりまずは論文が作成される。作成された論文は査読を受け学会で発表される。これによりカルダノの設計は多くの学者たちによるレビューやフィードバックを受けて改善され、最終的には学術的に正しく安全な設計であることが保証される。

カルダノは2015年に仮想通貨の設計および開発のあり方を変えるために発足されたプロジェクトです。特定のイノベーションを超えた全体的な焦点は、ユーザーのニーズに応えられ、他のシステムとの統合を図れる、より調和のとれた、持続可能なエコシステムを提供することです。

カルダノは多くのオープンソースプロジェクトのように、包括的なロードマップ、また権威のあるホワイトペーパーの策定を行いませんでした。むしろ設計原則、工学的なベストプラクティス、また探求のための方法論を収集し、採用したのです。それには以下のものが挙げられます:

・台帳システムと計算処理を別々の階層に分離する
・コアとなるコンポーネントをモジュール性の高い関数によって実装する
・査読が行われる研究と競合する学者や開発小規模グループを作る
・InfoSecの専門家を早期に採用するなど学際的なチームを多用する
・ホワイトペーパー、実装、そしてレビュー中に発見された問題を修正するための研究を迅速に行う
・ネットワークを破壊することなく、導入後のシステムをアップグレードする機能を構築する
・今後の研究となる分散型資金調達の仕組みを開発する
・モバイルデバイス上で安全に動作するための長期的な仮想通貨の設計の改善を行う
・仮想通貨を運用および維持するために、ステークホルダー同士の関係を密接にする
・同じ台帳システムで複数の資産を運用する必要性を認識する
・従来のシステムのニーズに応えるために、オプションとしてメタデータを含むことができるようにトランザクションの抽象化を行う
・約 1,000 のアルトコイン から理にかなっている機能を学習し、採用する
・最終的なプロトコル設計を決定するためにインターネット技術タスクフォース(IETF)に触発された規格駆動のプロセスを採用する
・商業の社会的側面を探求する
・ビットコインから継承した基本原則を損なうことなく、規制機関が商取引と対話するための健全な妥協点を見つける

これらの個別のアイデアから、我々はカルダノの仮想通貨の探索およびに抽象化されたツールセットの構築に取り組み始めました。その研究成果は、IOHK の広範な論文のライブラリであり、近年のスクリプト言語の概要や、スマートコントラクトのオントロジー、Scorex プロジェクトなど多数あります。

— なぜカルダノを構築するのか、https://why.cardano.org/ja/introduction/motivation/

方法論[編集]

IOG(IOHK)はカルダノの開発において特に重視する方法論として、下記を挙げている。

学術研究
カルダノは他の多くのブロックチェーンとは異なり、ビットコインをはじめとする他の暗号資産プロジェクトが開発した技術的基盤に依存しない。その代わりにIOG(IOHK)は研究者と共に基礎研究を行い、そのほとんどが最高レベルの国際カンファレンスにおける発表で学術的に査読を受ける。主要コンポーネントや機能性に関する作業は、このような研究により何が可能でどの方法が最適かを見定めることから始まる。
プロトタイピング
研究チームと連携しながら、技術プロトタイピングチームが研究で説明されている通りの機能性とアプローチを具現化する実験を行う(概念実証)。この目的は、「論理的に可能」を「実際に可能」にすることである。またこの間、現実世界での実装から技術的および機能的課題について学びながら、実際の製品を構築する技術仕様の作成を可能にしていく。
技術仕様
研究とプロトタイピングが連携し、想定される機能性と動作を定める技術仕様が作成される。これにより最終的に実装するコードが確実に研究の目指すビジョンを反映し、必要な機能性が組み込まれ、技術的に適したものになる。
形式手法による開発
IOG(IOHK)のエンジニアは開発を行う際、ソフトウェアが想定した通りに正確に作動するかテストするために、数学的な形式手法を駆使している。カルダノの開発では、通常は航空産業用ソフトウェア・宇宙飛行用システム・大規模なバンキングソフトウェアといったミッションクリティカルなアプリケーションにのみ適用されるのと同レベルの厳密さを、ブロックチェーン業界で初めて採用している。
関数型プログラミング
IOG(IOHK)では関数型プログラミング言語、特にHaskellを愛用している。関数型プログラミング言語は、他の言語に比べてあいまいさや人的エラーを抑えられるばかりでなく、数学的見地からテストや検証が行いやすいことから、保証性に優れた形式手法の採用という開発方針を補強する。

開発計画[編集]

開発計画として、カルダノロードマップが公開されている。

ここでは以下に計画の概略を示す。

開発は、Byron(バイロン)・Shelley(シェリー)・Goguen(ゴーグエン)・Basho(バショウ)・Voltaire(ボルテール)の5期に分かれている。各期は特定の機能性に基づいて設定されている。

各期の成果は順を追って配信されるが、作業は機能別に並行して行われており研究・プロトタイピング・開発が同時進行している。

各期のアップデートはGoguenのようにいくつかに細分化してリリースされる場合がある。

  • Byron (2017年9月~)
  • Shelley (2020年7月~)
  • Goguen (開発中)
    • Allegra (2020年12月~)
    • Mary (2021年3月~)
    • Alonzo (2021年 9月頃 予定)
  • Basho
  • Voltaire

Byron[編集]

2017年9月29日にリリース。

プロジェクト開始から2年後の2017年にメインネットが開始し、Byron期が始まる。

Byron期にはIOG(IOHK)の開発するフルノードウォレットである「Daedalus」(ダイダロス)と、Emurgo(エマーゴ)が開発するライトウォレット「Yoroi」(ヨロイ)が配信された。

Shelley[編集]

2020年7月30日にリリース。

Shelley期はネットワークの分散化に焦点を当てている。

Byron期のネットワークはまだ中央集権の状況であったが、Shelley期にはステーキングのシステムが導入されノードがコミュニティによって実行されるようになった。

主なノードは「ステークプール」として稼働し、ADAの保有者からステークの委任を受けてブロックを生成している。 ステークプールがブロックを生成するとネットワークから報酬が発生し、委任者に分配される。

Goguen[編集]

2021年9月頃にリリース予定。

Goguen期はスマートコントラクトプラットフォームの提供に焦点を当てている。

スマートコントラクトプラットフォームの実装により、カルダノ上でDApps・DeFiアプリケーションを構築することができるようになる。

スマートコントラクトに先立ってマルチアセット台帳が実装され、独自のトークンを発行することが可能となった。

Basho[編集]

Basho期はプロトコルの最適化・スケーラビリティの改良・ネットワークの相互運用性に焦点を当てている。

メインチェーンと相互運用性を持つサイドチェーンの導入により、規模の拡大と大量のトランザクションを伴うアプリケーション導入のサポートを強化する。サイドチェーンでは異なるアカウンティングスタイルを並行して機能させられるようになる。

また、セカンドレイヤー技術である「Hydra」(ヒュドラ)の開発も進められている。

Voltaire[編集]

Voltaire期はガバナンスに焦点を当てている。

プロジェクトが真に分散化されるために必要な投票システムとトレジャリーシステムをプロトコルに組み込む。

これらVoltaire期の一部は「Project Catalyst」によりShelley~Goguen期にかけて先行的に公開を開始している。

歴史及び予定[編集]

日付 出来事
2015年2月10日 カルダノ財団が設立される。
2015年6月1日 IOHKが設立される。
2016年9月13日 カルダノ財団が法人化。
2016年9月25日 カルダノの開発が開始。
2017年3月1日 テストネット0.3が稼働。
2017年7月7日 テストネット0.5が稼働。
2017年9月29日 Byronがリリースされ、メインネットが稼働。
2017年10月2日 専用通貨ADAが暗号通貨取引所Bittrex[11]に上場。
2017年10月14日 東京にて、ローンチを記念するイベント「CARDANO LAUNCH Event」が開催される。
2017年11月1日 ロードマップ[12]が公開される。
2017年11月7日 スペインバルセロナのホテル「Hotel Ginebra Barcelona」[13]がADA決済の導入を発表。世界初のADA決済事例となる。
2017年11月20日 韓国の暗号通貨取引所UPbit[14]にて、韓国ウォンでの取引が開始。ADA初のフィアットマーケットとなる。
2017年12月20日 ギリシャのギリシャの国立研究ネットワークGRNET[15]が、大学の学位の証明にCardano Enterpriseを採用することを発表。Cardano Enterprise初のユースケースとなる。
2017年12月23日 大阪の料理店「ふくろうのすばこ」[16]にて、世界初のカルダノ財団立会いによるADA決済が行われる。その様子はFacebookにて動画配信された。
2018年4月 論文「Stake-Bleeding Attacks on Proof-of-Stake Blockchains」公開
2018年5月

・エチオピア政府とMOU締結
・KEVMソフトウェア テストネット開始
・Emurgo、シンガポールに同名の新会社を設立(CEO 児玉 健 氏)、日本に設立されていた会社は「Emurgo Japan」となる。

2018年6月

・Jeff Pollack氏、最高財務責任者としてIOHKに入社
・IOHK、Googleロンドンオフィスの招待を受け訪問

2018年7月 IELE テストネット開始
2018年8月

・論文「Reward Sharing Schemes for Stake Pools」公開
・論文「Marlowe: financial contracts on blockchain」公開
・論文「Account Management and Stake Pools in Proof of Stake Ledgers」公開
・Icarus リリース

2018年10月

・論文「Ouroboros Genesis: Composable Proof-of-Stake Blockchains with Dynamic Availability」公開
・論文「Ouroboros-BFT: A Simple Byzantine Fault Tolerant Consensus Protocol」公開
・論文「The Combinatorics of the Longest-Chain Rule: Linear Consistency for Proof-of-Stake Blockchains」公開
・IOHKとEmurgo、Cardano Fandation議長Michael Parsons氏の問題について公開書面を出す。
・Emurgo、Yoroiリリース
・Emurgo、SOSVとアクセラレーター「dLAB;;emurgo」を発表

2018年11月

・論文「Parallel Chains: Improving Throughput and Latency of Blockchain Protocols via Parallel Composition」公開
・論文「Ouroboros Crypsinous: Privacy-Preserving Proof-of-Stake」公開
・Nathan Kaiser氏、法律顧問としてIOHKに入社

2018年12月

・PlutusFest 開催
・Nathan Kaiser氏(IOHK法律顧問)がCardano Fandation議長に就任
・Manmeet Singh氏(Emurgo最高投資責任者)とDomino Burki氏(Du Lac Capital Ltdの運営パートナー)がCardano Fandation評議員に就任
・Emurgo、メタップスプラスでADAクリプトカード発行

2019年1月

・論文「Proof-of-Stake Sidechains」公開
・Emurgo、大手デジタル投資銀行Y2Xと戦略投資、長期パートナーシップ
・Emurgo Academy IndiaCEOVenkatesan Ellappan就任。

2019年2月

・論文「Sonic: Zero-Knowledge SNARKs from Linear-Size Universal and Updateable Structured Reference Strings」公開
・Emurgo、インドでのブロックチェーン教育ビジネスを開始

2019年3月 論文「Decreasing Security Threshold Against Double Spend Attack in Networks with Slow Synchronization」公開
2019年4月

・Shelley正式仕様が完成、MiamiでIOHK Summit開催、Atala発表
・Emurgo、エクスプローラSeizaをリリース
・Emurgo、Public Chain Technology Allianceに加盟

2019年5月

・Mongoliaの政府とMOU締結
・Emurgo、「焼肉たむら」でADA決済導入

2019年6月

・Shelley セルフノードテストネット稼働
・ジョージア国政府とのパートナーシップ
・Emurgo、デジタル資産活用のためのChamber of Digital Commerceに参加
・吉田 洋介 氏、Emurgo JapanのCEOに就任。

2019年7月

・Smart contract hackathon and meetup in Tel Aviv イスラエルミートアップ
・Emurgo、ステーブルコインより現代の貧困問題を解決するBinanceサポート

2019年8月

・論文「Ouroboros Chronos: Permissionless Clock Synchronization via Proof-of-Stake」公開
・論文「Cryptocurrency Egalitarianism: A Quantitative Approach」公開
・Emurgo、韓国政府公認ゲーム業界団体とMOU締結

2019年9月

・Plutus and Marlowe in the spotlight at WyoHackathon 2019
・ADA上場2周年イベント開催

2019年10月

・IOHK、NewBalanceへ「NB Realchain」システムの開発を発表
・Cardano Fandation、COT Inetworkと決済に関し提携

2019年11月 Shelleyテストネットに向けてスナップショットを実施。
2019年12月 Shelleyテストネット開始。
2020年7月30日

・Shelleyメインネット開始。
・メインネットのノードの運用について、IOG(IOHK)からコミュニティ(ステークプール)への移行が開始。

2020年12月16日 ShelleyからGoguenへの移行の3段階のうち第1段階であるAllegraアップデートが行われた。
2021年3月1日 ShelleyからGoguenへの移行の3段階のうち第2段階であるMaryアップデートが行われた。
2021年3月31日 メインネットのノードの運用について、IOG(IOHK)からコミュニティへの完全移行が達成された。[17]
2021年5月

ShelleyからGoguenへの移行の3段階のうち第3段階であるAlonzoアップデートについて、テストネットによる検証を開始した。 Alonzoの最初のテストネット「Alonzo Blue」が稼働し、シンプルなスマートコントラクトの検証を小規模の参加者で行う。[18]

2021年6月8日 テストネットにてカルダノ史上最初のスマートコントラクトが実行され、正常に機能したことが確認された。[19]
(予定)
2021年7月以降
Alonzoのテストネット「Alonzo White」が稼働し、提携パートナーの開発するDApps・DeFiアプリケーションを用いた検証を実施予定。
(予定)
2021年8月以降

・Alonzoのテストネット「Alonzo Purple」が稼働し、一般ユーザの参加が可能なパブリックテストネットとなる予定。
・ERC-20 Converterがテストネットにて稼働予定。

(予定)
2021年8月末頃
Alonzoアップデートの最終フェーズである「Alonzo Red」・「Alonzo Black」を実施予定。
(予定)
2021年9月頃
Alonzoアップデートを完了、メインネットにてスマートコントラクトが利用可能となる予定。
(予定)
2021年9月以降
Goguenサミットを開催予定。
(予定)
2022年以降
Basho、Voltaireのメインネット。

用語[編集]

ADA (エイダ)
カルダノのブロックチェーン上で取引される通貨。名称は19世紀のイギリスの貴族の女性エイダ・ラブレスに由来する。
Basho (バショー)
カルダノの4番目のメジャーリリースの名称。名称は江戸時代前期の俳諧師、松尾芭蕉に由来する。
Allegra (アレグラ)
ShelleyからGoguenに移行する3段階のうち、1段階目のアップデートの名称。トークンロックの仕組みが導入された。
Alonzo (アロンゾ)
ShelleyからGoguenに移行する3段階のうち、3段階目のアップデートの名称。名称はアメリカの論理学者・数学者、アロンゾ・チャーチに由来する。Goguenが完成し、スマートコントラクトが導入される。
Byron (バイロン)
カルダノの最初のメジャーリリースの名称。2017年9月29日に、メインネットの稼働開始と共にリリースされた。名称はエイダ・ラブレスの父、ジョージ・ゴードン・バイロンに由来する。
Cardano CL - Cardano Computing Layer
機能別に分けられたカルダノの層のうち、スマートコントラクトに関わる層。
Cardano SL - Cardano Settlement Layer
機能別に分けられたカルダノの層のうち、決済に関わる層。Cardanoメインチェーン上に構築されている。専用通貨ADAが取引されている。
Daedalus (ダイダロス)
IOG(IOHK)が開発する、暗号通貨のウォレットアプリケーション。ADAやネイティブトークンの送受信のほか、ステーキングのための「委任」を行う事ができる。今後、カルダノ上で動作するDApps・DeFiアプリケーションにアクセス可能なアプリケーションプラットフォームへと拡張される予定である。起動中はバックエンドでカルダノのフルノードとして動作する。
Emurgo (エマーゴ)
カルダノのブロックチェーン技術の推進を担うブロックチェーンコンサルティング企業。技術教育やベンチャーキャピタルなど、ブロックチェーン技術を利用したい企業を全面的に支援する。名称は「出現する」という意味のラテン語「Emergo」に由来する。前身は、カルダノプラットフォーム上でゲームを提供する予定であった「CARDANO GAMING GROUP」。
Epoch (エポック)
プロトコルによって定められたカルダノブロックチェーンの時間の単位。Epochは複数のSlotから成る。
ERC-20 Converter (ERC-20 コンバーター)
イーサリアムを使用するプロジェクトに対しカルダノへの移行を補助するシステム。移行が行われた場合、トークンの保持者もシンプルな操作でイーサリアムのチェーンからカルダノのチェーンへ資産を移動することができる。[20]
Glow (グロウ)
IOG(IOHK)が開発するDApps・DeFiアプリケーション開発言語および開発環境の一つ。開発されたアプリケーションはPlutus(Plutus Core)またはIELEを介して動作する。
Goguen (ゴーグエン)
カルダノの3番目のメジャーリリースの名称。名称はアメリカの計算機科学者、ジョセフ・ゴーグエンに由来する。
IELE
カルダノ上で動作するDApps・DeFiアプリケーションのための仮想マシンの一つ。「K Framework」[21]と呼ばれる技術により、従来のプログラミング言語によるスマートコントラクト開発を可能とする。プレスリリース[22]によると、NASA・DARPA・Microsoft・ボーイング・トヨタなどが出資するミッションクリティカルなソフトウェアの開発における技術を用いることで、企業・政府が実用化するのに十分なレベルを達成することを目標としている。
IOG - INPUT OUTPUT Global(旧名称:IOHK)
カルダノの設計・開発を担う研究開発企業。Charles HoskinsonとJeremy Woodによって設立された。企業のスローガンは「Cascading disruption」(連鎖的な波及効果)。カルダノの他に、イーサリアム・クラシックなどの開発も行っている。旧名称はIOHK(INPUT OUTPUT Hong Kong)。
KEVM (EVM)
カルダノ上で動作するDApps・DeFiアプリケーションのための仮想マシンの一つ。「K Framework」[21]と呼ばれる技術により、イーサリアムのアプリケーションを開発するためのプログラミング言語であるSolidityによるスマートコントラクト開発を可能とする。
KMZサイドチェーン
カルダノのサイドチェーン技術。開発者のKiayias氏・Miller氏・Zindros氏のイニシャルから名付けれられた。
Lovelace (ラブレス)
ADAを小数点で表した際の最小単位。1Lovelaceは0.000001ADAであり、1ADAは1,000,000Lovelace。
Mary (メアリー)
ShelleyからGoguenに移行する3段階のうち、2段階目のアップデートの名称。カルダノ上で独自のトークンを発行することが可能となった。
Marlowe (マーロウ)
IOG(IOHK)が開発するスマートコントラクト開発言語および開発環境の一つ。開発されたコントラクトはPlutus(Plutus Core)を介して動作する。ネイティブ開発と比較し、より金融に特化している。開発者はスマートコントラクトの深い知識がなくても、従来の知識を活用してスマートコントラクト開発を始めることができる。プログラミングには詳しくない開発者に向けて、視覚的な操作のみでコントラクトを構築できる「Meadow」(メドウ)も搭載される。[23]
Ouroboros (ウロボロス)
カルダノのProof of Stakeアルゴリズム。PolkadotのPoSアルゴリズムであるBABEの基礎にもなっている。[24]
Ouroboros Hydra (ウロボロス ヒュドラ)
カルダノのスケーラビリティを高める、レイヤー2(セカンドレイヤー)技術。
Ouroboros Praos (ウロボロス プラオス)
Ouroborosを改善したアルゴリズム。Praos とは「落ち着いている」・「穏やかである」という意味である。
Plutus (プルータス)
カルダノでネイティブなスマートコントラクトを記述するためのプログラミング言語強い型付けを持つ関数型言語である。
SCRAPE
ウロボロスで用いられる乱数生成アルゴリズムスケーラビリティに優れている。
Shelley (シェリー)
カルダノの2番目のメジャーリリースの名称。名称はイングランドのロマン派詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーに由来する。
Slot (スロット)
プロトコルによって定められたカルダノブロックチェーンの時間の単位。Epochを更に分けたもの。
Slot Leader (スロットリーダー)
当該スロットにおいて、ブロックを生成する権利を得たノード。PoSの報酬を受け取ることができる。
SPO - Stake Pool Operator (ステークプールオペレータ)
ステークプールを運用する組織または人物のこと。
Stake Pool (ステークプール)
トークン保有者から委任を受けてステーキングを行うノードのこと。保有者は資産を他人に渡すことなくブロックを生成権のみをプールに委任することで安全にステーキングを行うことができる。委任されていれば保有者が行うことは特になく、委任先のプールが正常に稼働していれば報酬を受け取ることができる。プールの運用に問題があると報酬額が少なくなることや報酬が発生しないことがあるため、運用者の情報を確認し良質な委任先を選択することが必要である。なお「送金」と「委任」は根本的に異なり、ステークプールがステーキングのために「送金」を求めることはない。
Token Locking (トークンロック)
ステーキングやコントラクトの動作によって使用中のトークンが流通できなくなることを防ぐため、資金の移動は可能なまま保有情報のみを分離して記憶する仕組み。
Voltaire (ヴォルテール)
カルダノの6番目のメジャーリリースの名称。名称はフランスの哲学者、ヴォルテールに由来する。
Yoroi Wallet (ヨロイ ウォレット)
Emurgoが開発するライトウォレット。フルノードであるダイダロスとは異なり、チェーンを同期する代わりに信頼できるノードからチェーン情報の提供を受けることでより早く動作する。スマートフォンアプリ版とブラウザ拡張機能版が存在する。ブラウザ拡張機能ではイーサリアムにおける「MetaMask」のように、Web上のアプリケーションと連携する機能の開発が進められている。[25]
カルダノ財団 (Cardano Foundation)
カルダノの統括を担う財団法人。スイスツークに本拠地を置く。
還元
「証明書」として発行されたIOUをADAコインと交換する作業。ダイダロスにて行うことができる。
証明書
ダイダロスにてADAコインと交換可能なIOU。現在、証明書はプレセールにて発行されたもののみが存在しており、今のところはそれ以外の発行予定はない。
投票 (Voting)
プロトコルに変更が加えられる際、その意見を通貨の保有者に問うシステム。保有者は保有量によって投票する権利を得る。暗号通貨における分裂問題を民主主義的に解決する仕組みである。Project Catalystの誕生により開始した。

脚注[編集]

外部リンク[編集]