カラマンダー材

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カラマンダー材、またはコロマンデル材は、インドスリランカ(セイロン)・東南アジア産の高価な木材である。黒い縞(かまたは別の具合)のあるヘーゼルブラウン色で、とても重く硬い。マカッサル黒檀斑ら黒檀としても知られ、本物の黒檀と関係が近いが、同じ属にある異なる種から得られる。それらの1つは、スリランカ産のカラマンダーDiospyros quaesita Thwaites)である。カラマンダーという名は、その地方のシンハラ語の名前‘කළුමැදිරිය (kaḷu-mædiriya [kaɭu mæd̪irija])’から来ている。それは黒い部屋という意味で、特徴的な黒檀の黒い木材を示している。家具楽器、彫刻に使われる。

コロマンデル材は、最近の2百年から3百年にわたり絶滅へ至るほど伐採されてきたので、もはや新作するために十分な量も確保できない。コロマンデル製の家具は実に高価で、とても大事にされてきたので、再利用でさえ、それは思いも寄らない出所である。代用品であるマカッサル黒檀には同様の特徴があり、素人目にはほとんど同じであるが、正真正銘のコロマンデルに見られる色の深みを欠いている。

ブックマッチした突板

文学において[編集]

コロマンデル材は、デーム・イーディス・シットウェルの詩集“Façade”の1篇“Black Mrs Behemoth”で言及されており、彼女はその木調を、ロウソクから渦巻きながらたゆたう茶色の煙になぞらえている。

参考文献[編集]

  • ウェブスター改訂大辞典、1913。 この記事には現在パブリックドメインとなった次の出版物からの記述が含まれています。Porter, Noah [in 英語], ed. (1913). Webster's Dictionary (英語). Springfield, Massachusetts: C. & G. Merriam Co. {{cite encyclopedia}}: |title=は必須です。 (説明)