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カマンベール・ド・ノルマンディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カマンベール・ド・ノルマンディ
Camembert de Normandie
分類 白かびチーズ
原料 牛乳[1][2]
原産国 フランス
原産地 ノルマンディ地方の、指定された地域。カルヴァドス県セーヌ=マリティーム県ウール県オルヌ県マンシュ県[3]
生産場所 酪農協同組合、酪農工場
生産期間 一年中
形状 円盤状
大きさ 直径10.5 - 11.0cm。高さは3cmほどで厳密な規定はない。
重量 250g以上
脂肪分 45%以上。51g/個 以上
表皮 白カビ
菌種 ペニシリウム・カンディドゥム ( Penicillium candidum )[3]
熟成 最低21日。基本的に30-35日ほど。うち最低 16日は指定の区域内における熟成が必要。
呼称統制 AOC (1983[3][4])
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カマンベール・ド・ノルマンディフランス語: Camembert de Normandie)は、カマンベールチーズの一種。フランスノルマンディ地方で作られる。

カマンベールチーズの「元祖」、「本家本元」などとされる[5]のは次のような理由による。もともとカマンベールチーズはこの地方のカマンベールという村で作られたものであったが、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC)取得が1983年と遅かったため[2]、すでに世界各地でカマンベールの名前がこの種のチーズの商品名として使用されてしまっていた。1983年、「ノルマンディの」を意味する「ド・ノルマンディ」をつけ、特にこの地方のカルヴァドス県セーヌ=マリティーム県ウール県オルヌ県マンシュ県の各県産であることなどを要件としAOCの認定を受けた[3]2008年の改定により、それまで以上に各県内でも狭い範囲に限定された[4]。外装に木箱を使うことも規定のひとつ[5]。原料乳の品種は規定されていないが、ノルマン種およびプリム・ホルスタイン種の乳が使われるケースが多い[3]

2014年には5,090トンが販売された[6]

口当たりの柔らかい味が一般的なほかのカマンベールチーズとは違い、カマンベール・ド・ノルマンディはコクとうまみのバランスが優れているとされる[5]。また、熟成が進むと若干のアンモニア臭を発する[5]リンゴと一緒にオードブルとしてもよいし、ノルマンディ産のシードルとあわせてそのまま食すのもよい[5]

脚注

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  1. ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り下記文献による。
  2. ^ a b 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』(7版)株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、38-39頁。ISBN 4-16-660182-2 
  3. ^ a b c d e 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、132-133頁。ISBN 978-4-560-09202-6 
  4. ^ a b Fromages AOP de Normandie - Lien au terroir”. Fromages AOP de Normandie. 2016年7月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e 本間るみ子 著、主婦の友社 編『チーズの選び方 楽しみ方』株式会社主婦の友社、2012年、28頁。ISBN 978-4-07-285215-6 
  6. ^ INAO et CNAOL. “Produits laitiers AOP Chiffres clés 2014” (PDF). INAO. p. 2. 2016年7月24日閲覧。(フランス語)

外部リンク

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