カノアラウレアーズ福岡

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カノアラウレアーズ福岡
ホームタウン 福岡県田川郡福智町
創設年 2018年
所属リーグ 地域リーグ
チーム所在地 福岡県田川郡福智町
代表者 森裕介
監督 森田亜貴斗
ホームページ 公式ウェブサイト
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一般社団法人カノアスポーツ振興会
種類 一般社団法人
本社所在地 日本の旗 日本
822-1212
福岡県田川郡福智町弁城1300-1
設立 2019年9月11日
業種 サービス業
法人番号 7290005017442
事業内容 バレーボールチーム運営
代表者 森田亜貴斗
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カノアラウレアーズ福岡(カノアラウレアーズふくおか、: KANOA Laulea's Fukuoka)は、福岡県福智町を本拠地とする女子バレーボールチームである。

概要[編集]

運営は一般社団法人カノアスポーツ振興会。2018年設立。2023-24シーズンよりV.LEAGUE参入予定。

ホームタウンは福岡県田川郡福智町

チーム名は、「カノア」とはハワイ語で「自由」、「ラウレア」は同じくハワイ語で「幸福」の意味である。

歴史[編集]

2018年、福岡県バレーボール協会支援の下、将来のV.LEAGUE参入を目指し『福岡春日シーキャッツ』として設立[1]。設立準備は福岡市で行われたが、練習場の優先使用などで協力した春日市がホームタウンに選ばれた[2]

初代監督にアトランタ五輪ビーチバレー日本代表で県協会理事を務める高尾和行、コーチに元日本代表の宝来麻紀子が就任[3]。3月18日にトライアウトを実施[1]。3月30日にメンバーが発表され、経営不振でVリーグ機構を退社したフォレストリーヴズ熊本からも3選手が移籍加入した[注釈 1]。4月からチームとして活動開始[1]。春日市総合スポーツセンターで練習を重ねる[2]

同年7月、発足からわずか3か月で全日本6人制クラブカップ女子選手権準優勝を果たす[2]

2020年、1月から2月に開催された第10回全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会決勝リーグに初出場し、6勝5敗の成績を挙げた[6][7][8]。しかし、その後チームはコロナ禍により6月まで練習中止を余儀なくされる[9]

2020年6月、元パナソニックパンサーズ森田亜貴斗が監督に就任[10]。元日本代表セッターで地元出身でもある松浦麻琴もコーチに就任した[11]

しかし、続くコロナ禍によりスポンサーからの協賛金が減り苦境に立たされ、ホームゲームでのスタッフ確保など体制面で課題が残ったため、翌シーズン(2021-22シーズン)のV.LEAGUE入りは果たせなかった[9]

2020年12月7日より、運営資金減額の回復を目指し、クラウドファンディングを1ヶ月間実施し、986,280円の支援総額となった(目標金額は5,800,000円)[12]

しかし、2021年4月15日、突如、選手全員の退団とチーム名変更がツイッターアカウントより発表され、チーム名が『KANOA福岡』となった[13][14]。KANOAとはハワイ語で「自由」という意味で、自由な発想で新たな価値を生み出すチームを目指すためにつけられた[15]。運営法人も、法人名が『一般社団法人福岡春日シーキャッツ』から『一般社団法人Ichijo』に変更された[16]。選手はシーキャッツ時代から一新され、シーキャッツ時代にコーチとして在籍していた宝来と松浦も、公式サイトのメンバー一覧に記載されておらず、退団となった模様である[17]

2021年8月、県内の福智町とフレンドリータウン協定を締結[18]

2021-22シーズン、皇后杯は、ブロックラウンドで出場チームの出場辞退により無条件でファイナルラウンド出場となる[19][20]。ファイナルラウンド1回戦でヴィクトリーナ姫路に敗れ敗退[21][22]。しかし、第12回全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会西部決勝リーグでは4戦全勝で優勝を果たした(東部上位と対戦するグランドチャンピオンマッチは中止)[23][24][25]

2022年4月1日、フレンドリータウン協定を締結していた福智町を新たにホームタウンとした(ホームタウン協定を締結)[26]。それに因み、福智町の「地域おこし協力隊」に選手2人、スタッフ1人が着任した[27][28]。同時にチーム名とチームロゴも変更され、チーム名が『カノアラウレアーズ福岡』となった。チーム名に新たに加えられた「ラウレア」はハワイ語で「幸福」の意味で、バレーボールを通じて「自由」に羽ばたき、観ていただく方々に感動と幸福を与えられるようなチームを目指すと発表した[29]。2022-23シーズン新体制も発表され、監督の森田が代表理事も務めると発表した[30]

2022年10月6日、チーム運営会社の社名が「一般社団法人Ichijo」から「一般社団法人カノアスポーツ振興会」に変更になったと発表した[31]

2022年10月12日、V.LEAGUES3ライセンス取得が決定したと発表された。それにより、2023-24シーズンのV.LEAGUE参入が内定した[32][33]

成績[編集]

選手・スタッフ(2022-23)[編集]

選手[編集]

背番号 名前 シャツネーム 生年月日(年齢) 身長 国籍 Pos 在籍年 前所属 備考
1 森田ひなの (1998-12-13) 1998年12月13日(24歳) 166 日本の旗 日本 S 2022年- 長崎国際大学
2 岡留倫子 (1999-01-14) 1999年1月14日(24歳) 172 日本の旗 日本 OH 2021年- 芦屋大学
3 栗下詩子 (1999-03-25) 1999年3月25日(24歳) 173 日本の旗 日本 MB 2021年- 神戸親和女子大学
4 山田真実 (1999-11-26) 1999年11月26日(23歳) 171 日本の旗 日本 S 2022年- 姫路獨協大学 新人[34]
5 三浦優 (1998-08-07) 1998年8月7日(24歳) 165 日本の旗 日本 S 2021年- 中京大学
7 溝口真夕奈 (1997-08-20) 1997年8月20日(25歳) 156 日本の旗 日本 L 2022年- イビデンレグルス(9人制)
8 溝口由利香 (1995-09-23) 1995年9月23日(27歳) 158 日本の旗 日本 L 2022年- アランマーレ 移籍加入[35]
9 高良美祐 (1995-07-01) 1995年7月1日(27歳) 173 日本の旗 日本 MB 2022年- 広島大学
10 松永歩未 (1998-06-04) 1998年6月4日(24歳) 175 日本の旗 日本 MB 2021年- 大阪国際大学
11 熊本比奈 (1995-12-02) 1995年12月2日(27歳) 174 日本の旗 日本 OH 2021年- 浜松
12 湊ひかり (1998-11-05) 1998年11月5日(24歳) 174 日本の旗 日本 OP 2021年- 大阪国際大学
13 山本輝 (1999-07-16) 1999年7月16日(23歳) 175 日本の旗 日本 OP 2022年- 帝塚山大学 新人[35]
15 土川早紀 (1998-03-18) 1998年3月18日(25歳) 170 日本の旗 日本 OH 2022年- 大阪国際大学
出典:チーム公式サイト[36]
更新:2022年10月15日

スタッフ[編集]

役職 名前 備考
名誉監督 黒土孝司 福智町町長
代表理事兼監督 森田亜貴斗
球団本部長 森裕介
コーチ 瀧元一彰
アナリスト 高本佳凜
マネージャー 染川遥香
マーケティング 市岡元気
出典:チーム新体制リリース[37] チーム公式サイト[36]
更新:2022年10月15日

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 熊本から移籍した3選手は、今門璃穂、岸川聖奈、角野僚架である[4][5]。熊本は後に活動再開し2020-21シーズンよりV.LEAGUE参入。

出典[編集]

  1. ^ a b c 福岡県バレーボール協会の2月2日のFacebook投稿 - Facebook
  2. ^ a b c “福岡からVリーグつかむ 女子バレーチーム発足3か月で全日本クラブ杯準V”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2018年12月6日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/471014/ 2021年1月3日閲覧。 
  3. ^ “元バレー全日本の宝来麻紀子さん、新クラブのコーチに”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2018年3月18日). https://www.asahi.com/articles/ASL3L71WSL3LTIPE019.html 2021年2月10日閲覧。 
  4. ^ 福岡県バレーボール協会の3月30日のFacebook投稿 - Facebook
  5. ^ フォレストリーヴズ熊本チーム登録選手(2018年3月時点)”. Vリーグ機構. 2018年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月10日閲覧。
  6. ^ 地域リーグ(第10回6人制バーボールリーグ)”. 福岡春日シーキャッツ. 2021年2月10日閲覧。
  7. ^ 2019年度 第10回 「全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会」 決勝リーグ” (PDF). 公益財団法人日本バレーボール協会. 2021年1月3日閲覧。
  8. ^ 第10回 全国6人制バレーボール総合男女優勝大会 決勝リーグ 女子 星取表” (PDF). 公益財団法人日本バレーボール協会 (2020年3月1日). 2021年2月10日閲覧。
  9. ^ a b 帖地洸平 (2021年1月19日). “Vリーグ目指す女子バレーチームがコロナ禍でピンチ コーチは元代表セッター”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/682726/ 2021年2月10日閲覧。 
  10. ^ 『監督就任のお知らせ』(プレスリリース)福岡春日シーキャッツ、2020年5月13日https://seacats.jp/archives/61002020年6月27日閲覧 
  11. ^ 市長の動き(令和2年度7月) → 福岡春日シーキャッツが表敬訪問(令和2年7月21日)”. 春日市 (2020年7月). 2021年2月10日閲覧。
  12. ^ クラウドファンディングを実施します”. 福岡春日シーキャッツ (2020年12月7日). 2021年4月16日閲覧。
  13. ^ 福岡春日シーキャッツの2021年4月15日のツイート2021年4月16日閲覧。
  14. ^ 亜貴斗の2021年4月15日のツイート2021年4月16日閲覧。
  15. ^ TEAM”. KANOA福岡. 2021年7月10日閲覧。
  16. ^ KANOA福岡公式サイト”. KANOA福岡. 2021年6月22日閲覧。
  17. ^ PLAYER&STAFF”. KANOA福岡. 2021年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月3日閲覧。
  18. ^ 福智町との「フレンドリータウン協定書」締結にともなう調印式について”. KANOA福岡 (2021年8月19日). 2022年4月8日閲覧。
  19. ^ 【お知らせ】天皇杯・皇后杯 九州グループ代表の決定について”. KANOA福岡 (2021年9月14日). 2022年4月8日閲覧。
  20. ^ 九州ブロックラウンド(女子)” (PDF). 日本バレーボール協会. 2022年4月8日閲覧。
  21. ^ 試合結果”. KANOA福岡 (2021年12月10日). 2022年4月8日閲覧。
  22. ^ WOMEN ファイナルラウンド” (PDF). 日本バレーボール協会. 2022年4月8日閲覧。
  23. ^ 第12回 全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会(3月26日)”. KANOA福岡 (2022年3月26日). 2022年4月8日閲覧。
  24. ^ 第12回 全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会(3月27日)”. KANOA福岡 (2022年3月27日). 2022年4月8日閲覧。
  25. ^ 2021年度 第12回「全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会」決勝リーグ試合結果” (PDF). 日本バレーボール協会. 2022年4月8日閲覧。
  26. ^ 福智町との「ホームタウン協定書」締結にともなう調印式について”. KANOA福岡 (2022年3月30日). 2022年4月8日閲覧。
  27. ^ 地域おこし協力隊 辞令交付式”. カノアラウレアーズ福岡 (2022年4月1日). 2022年4月8日閲覧。
  28. ^ 福智町地域おこし協力隊”. 福智町. 2022年4月8日閲覧。
  29. ^ チーム名称・チームロゴ変更のお知らせ”. KANOA福岡 (2022年3月26日). 2022年4月8日閲覧。
  30. ^ 2022年度 新体制について”. KANOA福岡 (2022年3月30日). 2022年4月8日閲覧。
  31. ^ 社名変更のお知らせ”. カノアラウレアーズ福岡 (2022年10月6日). 2022年10月13日閲覧。
  32. ^ 2023-24シーズン V.LEAGUE ライセンス交付結果について”. Vリーグ機構 (2022年10月12日). 2022年10月13日閲覧。
  33. ^ カノアラウレアーズ福岡 S3ライセンス取得のお知らせ”. カノアラウレアーズ福岡 (2022年10月12日). 2022年10月13日閲覧。
  34. ^ 内定選手のお知らせ”. KANOA福岡 (2022年12月6日). 2022年4月8日閲覧。
  35. ^ a b 新入団選手のお知らせ”. KANOA福岡 (2022年3月14日). 2022年4月8日閲覧。
  36. ^ a b PLAYER&STAFF”. カノアラウレアーズ福岡. 2022年10月15日閲覧。
  37. ^ 2022年度 新体制について”. KANOA福岡 (2022年3月30日). 2022年4月8日閲覧。

外部リンク[編集]