カザンディビ
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カザンディビ | |
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種類 | プディング |
フルコース | デザート |
発祥地 |
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主な材料 | 鶏むね肉、牛乳、砂糖、米粉、マスティック[1] |
派生料理 | Yalancı kazandibi(嘘つきカザンディビ) |
カザンディビ(トルコ語: kazandibi、またはkazan dibi、カザン〈大釜〉の底または釜底のお焦げ[1]という意味)は、トルコのデザート[2]で、釜底で表面をキャラメル状に焦がしたミルクプリンの一種である。オスマン帝国の宮廷の厨房で作られていたが、歴史はそれよりさらに古く11世紀まで遡るもので[1]、現在でもトルコで最も人気のあるデザートの一つである[3]。
伝統的には、タヴック・ギョウスュ(鶏むね肉を使ったミルクプリン)を焦がして作られる[3][4]。
現代ではムハッレビ[5]などの鶏肉を入れないプディングを使う事が多く[2]、鶏肉が入っていないものはYalancı kazandibi(嘘つきカザンディビ)と呼ばれる[6]。
調理法
[編集]前述のように伝統的にはタヴック・ギョウスュが使われ、タヴック・ギョウスュは白身の鶏むね肉、牛乳、砂糖、米粉を熱して調理されるが、ニューヨーク・タイムズは鶏肉を使わない調理法を掲載したおり、牛乳、砂糖、コーンスターチを15分ほどゆっくりと熱し最後に煮たてた後、釜や直火に耐えうる型にその液の一部を底を覆う程度に入れ、ゆっくり黒く焦げないように注意しながら直火で熱しカラメル色になったら火を止めて、残りの液に砕いて潰したマスティックとバニラエッセンスを加えた上でカラメル状になったプディングが入った釜または型に注ぎ、冷蔵庫などで冷やし固めるとしている[7]
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c Clark, Melissa (19 January 2016). “Turkish Sweets Are the Essence of a Nation”. The New York Times (英語). ISSN 0362-4331. 2025年6月3日閲覧.
- ^ a b “Kazandibi Tarifi” (トルコ語). Lezzetli Tatlı Tarifleri
- ^ a b Basan, Ghillie (1997) (英語). Classic Turkish Cookery. Tauris Parke Books. ISBN 9781860640117
- ^ Rao, Tejal (24 January 2017). “Charred, Browned, Blackened: The Dark Lure of Burned Food”. New York Times (英語). 2017年2月2日閲覧.
- ^ Gönül (2022年6月25日). “Turkish Burned Pudding (Vegan Kazandibi)” (英語). Aegean Delight. 2025年6月3日閲覧。
- ^ Tarihi, Giriş (2019年5月7日). “Lezzetli ve pratik kazandibi tarifi” (トルコ語). Ahaber. 2025年6月3日閲覧。
- ^ Clark, Melissa; Engin Akin. “Turkish Burned Milk Pudding (Kazandibi) Recipe” (英語). NYT Cooking. ニューヨークタイムズ. 2025年6月5日閲覧。