カクレミノ
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カクレミノ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Dendropanax trifidus (Thunb.) Makino ex H.Hara | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
カクレミノ |
カクレミノ(隠蓑、学名:(Thunb.) Makino ex H.Hara)は、ウコギ科カクレミノ属に分類される常緑亜高木の1種。学名Dendropanax trifidus(シノニムTextoria trifida)。別名、カラミツデ、テングノウチワ、ミツデ、ミツナガシワ(御綱柏)、ミソブタ、ミゾブタカラミツデ、ミツノカシワ(三角柏)、ミヅノカシワ、ミツノガシワ等。
分布と生育環境[編集]
暖地の沿岸地に生育する[1]。
特長[編集]
葉は濃緑で光沢がある卵形の単葉で、枝先に互生する。変異が多く稚樹の間は3-5裂に深裂するが、生長とともに全縁と2-3裂の浅裂の葉が1株の中に混在するようになる。花期は6-8月で、両性花と雄花が混じって咲く。果実は長さ1cmくらいで先端に花柱が残り、晩秋に黒紫色に熟す。鉢植や庭木、神社等によく植えられている。樹液中に漆の成分と同じウルシオールを含むため、体質によってかぶれることがある。
その他[編集]
葉の先が三つあるいは五つに裂けたものは、神に供物をするときや「豊明節会(とよあかりのせちえ)」のときに、酒や飯を盛り入れる器として使われた[2]。仁徳天皇紀でも「御綱葉」として言及され、仁徳天皇30年9月にその皇后の磐之媛命が、紀国の熊野で豊明のために御綱葉を取り帰るも、仁徳天皇が留守を見計らい恋していた八田皇女を宮中に入れたことを知った皇后は、激怒して難波の港で、採取していた御綱葉をすべて海に捨ててしまった。[3]
脚注[編集]
- ^ 林 (2011)、527頁
- ^ 三角柏 ミツノカシワKotobank
- ^ 『日本書紀』、巻第十一
参考文献[編集]
- 林弥栄『日本の樹木』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2011年11月30日、増補改訂新版。ISBN 978-4635090438。