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オーリキュラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オーリキュラ(Auricula, P. x pubescens)はサクラソウ科サクラソウ属多年草フローリスツ・フラワーの1種で、主にイギリスで栽培・品種改良がなされた。

概要

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オーリキュラはアルプスを中心とする山岳地帯に分布するプリムラ・アウリクラ(P. auricula)とこれと近縁種で紅紫色をした花を持つプリムラ・ヒルスタ(P. hirsta)が交雑したプリムラ・プベスケンス(P. x pubescens)が起源とされる。[1]

中世以前から薬草として使用された。16世紀半ばにはイタリアやネーデルランドで栽培の記録がある。イギリスには1570年代にもたらされ、様々な園芸品種が作出された。

日本のサクラソウとの比較

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日本で古典園芸植物として発展したサクラソウと、ほとんど同じ時期に発展したオーリキュラであるが、正反対の美意識を反映している。

オーリキュラは端正な花形、多様だがシックな色彩(黒や緑など花色としては特異な物も含まれる)を特徴とするが、サクラソウは多様な花形、ピンクを中心とする淡い色彩を特徴とする。

参考文献

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  1. ^ 『世界のプリムラ』誠文堂新光社、2007年3月22日、201-204頁。