オーケストラピット
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オーケストラピット(英:Orchestra pit)とは、劇場やオペラハウスにある舞台と観客席の間にある高さが下げられた演奏者用の席である[2]。オーケストラボックスとも呼ぶ[3][4]。もとは、オーケストラという名前で、1670年頃から演奏する人も指すようになった[5]。日本ではオケピ、オケピット、オケボックスと略される[6]。
オーケストラピットで演奏する演奏家たちは、ピット・オーケストラと呼ばれていたが、この用語が使われるようになったのは、19世紀後半からである[7]。
床の高さは昇降装置で可変であり、演奏する構成などの音響を考えて床の高さが変更される[4]。また、オーケストラを使用しない場合は観客席と同じ高さに持ち上げられて観客席としたり、舞台の高さまで上げて舞台を広げるなども行われる[8]。
出典
[編集]- ^ 『響きと思考のあいだ リヒャルト・ヴァーグナーと十九世紀近代』 著者: 高橋順一 p.149
- ^ “オーケストラ ボックス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2024年10月31日閲覧。
- ^ 「オーケストラボックス」 。
- ^ a b 『オペラのひみつ 見かた・楽しみかたがわかる本 総合芸術の魅力超入門』 著:岸純信、年:2022、p.43
- ^ “大井駿の「楽語にまつわるエトセトラ」その34|オーケストラ:古代ギリシア・ローマの時代発祥! 時代とともに意味が変わりゆく楽語”. 音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “平成25年度「舞台用語」ハンドブック” (PDF). 全国公立文化施設協会. 2024年11月1日閲覧。
- ^ “From Tuning To Bows: A Retrospective on the Pit Orchestra”. www.thecrimson.com. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “東急シアターオーブ5周年|TOKYU THEATRE Orb”. theatre-orb.com. 2024年10月31日閲覧。
関連項目
[編集]- 中世の劇場 ‐ 昇降装置が無かったころはヤード(yard)と呼ばれ、低料金の立ち見観客席であった。
- バンダ (オーケストラ) ‐ オーケストラとは別に舞台上に登場したり、舞台裏から演奏する音楽隊。ヴェルディの『アイーダ』などに見られる。