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オルトギ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オルトギ酸
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
UNII
性質
HC(OH)
3
モル質量 64.040 g·mol−1
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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オルトギ酸(オルトぎさん、: Orthoformic acid)またはメタントリオール: Methanetriol)は化学式CH4O3で表される化合物である。炭素が1個の水素と3個の水酸基と結合している。

オルトギ酸は不安定な化合物であり、即座にギ酸に分解すると考えられていたため、単離や観測は不可能で仮説上の化合物英語版であるとされてきた。しかし、2024年に発表された研究により、凍結させたメタノール酸素の混合物に電子線を照射すると、質量分析によって同定・観測が可能であることが示された[2]

エステル

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オルトギ酸のエステルは良く知られており[3]、市販もされている。これらの化合物はアセタールのように塩基性条件では安定であるが、酸性条件下では簡単に加水分解され、アルコールとギ酸エステルに分解される。こうした化合物は穏やかな脱水剤として用いられ、オルトギ酸トリメチルオルトギ酸トリエチルオルトギ酸トリイソプロピルなどが知られている。

脚注

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出典

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  1. ^ Methanetriol - PubChem”. NCBI. 2025年3月29日閲覧。
  2. ^ Marks, Joshua H.; Bai, Xilin; Nikolayev, Anatoliy A.; Gong, Qi’ang; Zhu, Cheng; Kleimeier, N. Fabian; Turner, Andrew M.; Singh, Santosh K. et al. (2024-05-01). “Methanetriol─Formation of an Impossible Molecule”. Journal of the American Chemical Society 146 (17): 12174–12184. doi:10.1021/jacs.4c02637. ISSN 0002-7863. https://pubs.acs.org/doi/10.1021/jacs.4c02637. 
  3. ^ Sah, Peter P. T.; Ma, Tsu Sheng (1932-07-01). “ESTERS OF ORTHOFORMIC ACID”. Journal of the American Chemical Society 54 (7): 2964–2966. doi:10.1021/ja01346a048. ISSN 0002-7863. https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ja01346a048. 

関連項目

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