オリーブの木

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イタリアの旗 イタリア政党連合
オリーブの木
L'Ulivo
成立年月日 1995年3月6日
前身政党 イタリア人民党[1]
左翼民主党[1]
イタリア再生[1]
イタリア社会党[1]
民主連合[1]
緑の連合[1]
民主連盟[1]
イタリア共和党[1]
セグニ協定[1]
イタリア・リベラル連盟[1]
イタリア民主社会党[1]
民主ネットワーク[1]
本部所在地 イタリアの旗 イタリア, ローマ
政治的思想・立場 中道左派[1]
公式サイト ulivo.it
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オリーブの木(オリーブのき、イタリア語: L'Ulivo)は、かつて存在したイタリア政党連合

概要[編集]

1994年第12回総選挙で勝利した中道右派連合は、シルヴィオ・ベルルスコーニ首相に政権運営を担ったが、ベルルスコーニの汚職疑惑によりわずか1年で崩壊した。第12回総選挙を政党連合「進歩主義者」で臨んだものの敗北した中道左派連合は、ベルルスコーニ政権総辞職後に発足したランベルト・ディーニ率いる非政治家内閣を信任、政権への影響力を持つ一方で次期総選挙に向けて中道勢力との連携が課題であった。

ディーニ内閣が上下両院で承認された翌日、経済学者ロマーノ・プローディは中道左派勢力を結集する市民運動を開始することを表明、シンボルを「オリーブの木」とした。運動名を「オリーブの木」にした理由は、「平和の象徴で、丈夫で実がなる」ことからである。

プローディの「オリーブの木」構想に賛同したのは野党第一党の左翼民主党(PdS)で、書記長のマッシモ・ダレマは「オリーブの木」への参加を表明、前回選挙を「進歩主義者」で戦った各党も参画した。しかし左派共産主義再建党(PRC)はプローディが旧与党勢力のキリスト教民主主義(DC)出身でDC政権において閣僚経験があることから警戒し、参加を見合わせたものの選挙協力には同意した。

「オリーブの木」は旧イタリア共産党系のPdSが中核であるものの、プローディを首相候補にしたことから共産主義の色彩を抑えることに成功した。1996年第13回総選挙ではベルルスコーニ率いる右派連合を抑え、議会最大勢力に躍進した。

「ともにイタリアのために」[編集]

オリーブの木は「ともにイタリアのために」を標語としてイタリア人民党などの中道政党と左派政党が連合したものである。1996年4月21日の総選挙でオリーブの木は共産主義再建党と結んで勝利し、ロマーノ・プローディを首相に据えた。1998年10月9日プローディは共産主義再建党の閣外協力が得られなくなり辞職、10月21日左翼民主主義者マッシモ・ダレマが後任に選ばれた。1999年12月22日の第2次ダレマ政権、2000年4月25日の第2次ジュリアーノ・アマート政権までオリーブの木は政権の中核を担った。

2001年5月13日、第14回総選挙マルゲリータ党フランチェスコ・ルテッリ率いるオリーブの木はシルヴィオ・ベルルスコーニの中道右派連合の自由の家に敗れた。

欧州でのオリーブの木連合[編集]

2004年6月12日欧州議会選挙でオリーブの木連合は31.1%の得票を得た。このときのオリーブの木はそれまでの参加8政党中の3つとそれまで協力関係のなかった「ヨーロッパ共和運動」だけであった。

オリーブの木連合[編集]

2004年9月13日オリーブの木は夏に欧州議会選挙を戦った4党で統一オリーブの木 (Uniti nell'Ulivo) を再結成した。

参加政党

2005年2月10日に2006年のイタリア総選挙に向けて、オリーブの木連盟と緑の党系と共産党系の中道左派政党は「自由の家」のベルルスコーニ政権打倒を目指して「連合」(L'Unione) を結成し、名前とロゴを公表した。

日本におけるオリーブの木構想[編集]

日本においても政界再編に関連して、野党を中心にオリーブの木にならった政党連合構想がしばしば語られることがある。

1998年(平成10年)4月27日民主党民政党新党友愛民主改革連合が合流し民主党(新民主党)を結成するが、これに先立つ同年2月17日に、菅直人民主党代表は、東京都内での講演でオリーブの木に触れながら「第18回参院選挙以前に(新党ではなく)政党連合を提示できないか」と発言している[2]

小沢一郎も野党結集の手段としてオリーブの木にしばしば言及している。民主党を離党し、国民の生活が第一を結成した際には、自らの党の他、新党きづな社会民主党減税日本新党大地・真民主と民主党の一部議員に第3極結集を呼び掛けた。2017年東京都議会議員選挙都議会自民党が敗北し、都民ファーストの会が受け皿になり安倍政権に対する批判票を集めたことを受けて、野党勢力が結集して、小選挙区で候補者を一本化するとともに、比例代表で統一名簿を作成するオリーブの木構想を実現すべきだという考えを示した[3]

オリーブの木(第25回参院選)[編集]

日本の旗 日本政党
オリーブの木
代表 黒川敦彦
幹事長 西尾憲一
顧問 瑞慶山茂
成立年月日 2019年5月20日
本部所在地
〒102-0092
東京都千代田区隼町2-12藤和半蔵門コープ208号
衆議院議席数
0 / 465   (0%)
(2019年12月現在)
参議院議席数
0 / 245   (0%)
(2019年12月現在)
都道府県議数
1 / 2,609   (0%)
(2019年12月現在)
市区町村議数
1 / 29,839   (0%)
(2019年12月現在)
政治的思想・立場 対米自立[4][5]
ベーシックインカム導入[4][5]
消費税率引き下げ[4][5]
官民格差是正[5]
脱原発[5]
中道[要出典]
国民主義[要出典]
社会自由主義[要出典]
公式サイト オリーブの木
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2019年5月21日、元衆議院議員小林興起、元レバノン大使の天木直人、加計学園問題を追及する市民団体代表の黒川敦彦らが確認団体(政治団体)「オリーブの木」として第25回参議院議員通常選挙に出馬表明した[6][4][7]。このオリーブの木は、小林らがそれぞれ率いている政治団体の集合体という位置づけで、国政政党や現職国会議員からの参加は無かった[8]

鹿児島県選挙区から出馬予定だった奥山雅貴は、体調不良のため出馬を辞退した[9]。また、小林も代表を辞任し、出馬を取りやめた[10]。後任の代表には黒川が就任し、10名の候補者を擁立したが、投開票の結果、全員が落選。

内海聡船瀬俊介、日本母親連盟などから支援を受けていた。

参加者 選挙区 党役職 参加団体
黒川敦彦 比例区 代表 今治加計獣医学部問題を考える会
天木直人 比例区 共同代表・総務会長 新党憲法9条
三上隆 京都府選挙区 共同代表 世界平和の会
瑞慶山茂 顧問 沖縄・平和の党
西尾憲一 幹事長 平和の党、千葉県議会議員[11]
溝口晃一 東京都選挙区 政調会長 情報公開おおた
橋本勉 愛知県選挙区 副代表
浜武振一 福岡県選挙区 副代表
小川学 比例区 幹事長代理 情報公開ふなばし、平和の党[12]
若林亜紀 比例区 女性局長
榎本太志 神奈川県選挙区 青年局長
足立美生代 大阪府選挙区 女性局次長
小林興起 前代表 自由国民党
奥山雅貴

参院選後も、黒川ら参加者の一部を中心に政治団体として活動を続けており、2019年12月には黒川の側近の外山麻貴が朝霞市議会議員選挙で当選し、1議席を得ている[13]。 2020年東京都知事選挙に黒川がオリーブの木公認で立候補する予定。

所属議員
  • 都道府県議会:西尾憲一(千葉県議会1)
  • 市区町村議会:外山麻貴(朝霞市議会1)

所属議員ではないが、2019年矢板市議選で初当選した小林勇治矢板市議(無所属、新党憲法9条推薦)が友好議員の一人とされている[要出典]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 コトバンク. 2018年12月21日閲覧。
  2. ^ 新「民主党」の舞台裏 上 菅代表の思惑 当初から新党を意識、河北新報(1998年3月14日)、2017年7月18日閲覧。
  3. ^ (日本語) 自由 小沢代表 「オリーブの木構想」実現を”. NHK (2017年7月17日). 2017年7月18日閲覧。
  4. ^ a b c d “小林興起氏が新政治団体、参院東京へ 比例に2人”. 産経新聞. (2019年5月21日). https://www.sankei.com/politics/news/190521/plt1905210052-n1.html 2019年7月2日閲覧。 
  5. ^ a b c d e “政策” (プレスリリース), オリーブの木, (2019年7月2日), https://oliveparty.jp/policy/ 2019年7月2日閲覧。 
  6. ^ “小林興起氏が政治団体設立=参院比例に天木元大使ら”. 時事ドットコム. (2019年5月21日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019052100946&g=pol 2019年7月25日閲覧。 
  7. ^ “「オリーブの木」8人を2次公認 参院選、小林興起代表は比例へ”. 産経新聞. (2019年6月17日). https://www.sankei.com/politics/news/190617/plt1906170038-n1.html 2019年7月2日閲覧。 
  8. ^ “オリーブの木・西尾憲一幹事長「本当に国民のための政策を打ち出して今までにない『地方からの草の根革命』を」参院選2019政党インタビュー”. 選挙ドットコム. (2019年7月13日). https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190713-00010008-senkyocom-pol&p=1 2019年12月2日閲覧。 
  9. ^ “参院選:奥山氏が立候補取りやめ /鹿児島”. 毎日新聞. (2019年6月29日). https://mainichi.jp/articles/20190629/ddl/k46/010/511000c 2019年7月5日閲覧。 
  10. ^ “元衆院議員が出馬取りやめ=オリーブの木【19参院選】”. 時事ドットコム. (2019年7月3日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019070301280&g=int 2019年7月5日閲覧。 
  11. ^ 議員紹介・西尾憲一
  12. ^ 西尾憲一(@NishioKenichi)のTwitter 21:25 - 2019年6月25日
  13. ^ “朝霞市議選 24人の顔ぶれ決まる、女性は7人”. 政治山. (2019年12月2日). https://seijiyama.jp/article/news/el20191202-1.html 2019年12月2日閲覧。 

外部リンク[編集]