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オリックス属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリックス属
ゲムズボック
ゲムズボック Oryx gazella
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目 Artiodactyla
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブルーバック亜科 Hippotraginae
: オリックス属 Oryx
学名
Oryx Blainville, 1816[1]
タイプ種
Antilope oryx Pallas, 1777[1]
和名
オリックス属[2]

オリックス属(オリックスぞく、Oryx)は、偶蹄目鯨偶蹄目ウシ科に含まれる

分布

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アフリカ大陸オマーン[2]

形態

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頸部背面の正中線に沿って短い体毛が直立し、鬣状になる[2]

雌雄共に直線的かサーベル状に湾曲した細長いがある[2]。角には15 - 30本の環状の隆起がある[2]。吻端は体毛で覆われ皮膚が裸出(鼻鏡)しない[2]。第3 - 4指趾の蹄(主蹄)の間には臭腺(蹄間腺)がある[2]

乳頭の数は4個[2]

分類

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アダックスAddax nasomaculatus

ベイサオリックスOrix beisa

ゲムズボックOrix gazella

アラビアオリックスOrix leucoryx

シロオリックスOrix dammah

Hassanina et al.(2012)よりミトコンドリアDNAのシトクロムbとCOI遺伝子の塩基配列を決定し最大節約法で推定した系統図を抜粋[3]

以下の分類・英名はMSW3(Grabb, 2005)を基に、和名は今泉(1988)に従う[1][2]

生態

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砂漠や半砂漠、サバンナなどに生息する[2]。6-30頭からなる小規模な群れを形成して生活する[2]。シロオリックスは雨期に1000頭に達する大規模な群れを形成することもあった[5]

食性は植物食で、草本、葉、果実、球根などを食べる[2]。水があれば飲むものの、水を飲まなくても長期間生活することができる[2]

人間との関係

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娯楽としての狩猟、家畜との競合などにより生息数は減少している種もいる[5]。アラビアオリックスは1972年に野生個体は絶滅し、1980年から飼育下繁殖個体を野生に戻す試みが進められている[6]。シロオリックスは1988年以降は生息報告例がなく野生個体は絶滅したとされ[7]、1997 - 1998年の調査でも生息する証拠が発見されていない[5]

参考文献

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  1. ^ a b c Peter Grubb, "Oryx,". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, pp.718-719
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 今泉吉典 「オリックス属」『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1988年、84-85頁。
  3. ^ Alexandre Hassanina, Frederic Delsucc, Anne Ropiquetd, Catrin Hammere, Bettine Jansen van Vuuren, Conrad Matthee, Manuel Ruiz-Garciag, Franc ois Catzeflisc, Veronika Areskough, Trung Thanh Nguyena, Arnaud Couloux, "Pattern and timing of diversification of Cetartiodactyla (Mammalia, Laurasiatheria), as revealed by a comprehensive analysis of mitochondrial genomes," Comptes Rendus Biologies, Volume. 335, Issue. 1, 2012, pp. 32-50.
  4. ^ Dana N. Lee, Richard W. Dolman, and David M. Leslie, Jr., "Oryx callotis (Artiodactyla: Bovidae)". Mammalian Species, No. 897, American Society of Mammalogists, 2013, pp. 1-11.
  5. ^ a b c d 小原秀雄 「シロオリックス」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2000年、60-61、165頁。
  6. ^ a b 小原秀雄 「アラビアオリックス」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、42-43、154-155頁。
  7. ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group. 2008. Oryx dammah. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T15568A4822675. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T15568A4822675.en. Downloaded on 07 October 2015.

関連項目

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