オヒキコウモリ

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オヒキコウモリ
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
Status jenv VU.png
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: コウモリ目 Chiroptera
: オヒキコウモリ科 Molossidae
: オヒキコウモリ属 Tadarida
: オヒキコウモリ T. insignis
学名
Tadarida insignis
Blyth, 1862
シノニム

Tadarida teniotis

和名
オヒキコウモリ
英名
Oriental Free-tailed bat
East Asian Free-tailed Bat

オヒキコウモリ学名Tadarida insignis)は、コウモリ目(翼手目)オヒキコウモリ科オヒキコウモリ属に分類されるコウモリの一種。

分布[編集]

中国朝鮮半島台湾日本に分布する[1]

日本では北海道から九州までの広い範囲で確認されているが、記録頭数は少ない。日本では記録の少なさから当初は迷い込んできただけで繁殖はしていないのではという疑いもあったが、1996年に宮崎県批榔島で集団が確認されたのち、高知県京都府広島県などでも繁殖個体が確認されている[1][2]

特徴[編集]

前腕長57-65mm。頭胴長84-94mm[1]。尾長48-56mmで、尾が長いのが特徴[1]。体重30-40g。日本に生息する食虫性コウモリの中で最も大型[2]

数万から数百万の群れを作るが、日本では大規模なコロニーの形成は見られない。洞窟、岩や建造物の隙間を隠れ家とすることが判明している。日本では船の魚箱の中、薪の中、トイレのごみ箱の中といった変わったところで発見されたことがある[3]。宮崎県批榔島のねぐらでは、日没後40-50分にねぐらから飛び立つ個体が多いことが報告されており、帰巣は日の出の2時間前から始まる[3]

保全状態評価[編集]

DATA DEFICIENT (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

Status none DD.svg

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

Status jenv VU.png

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d 阿部永石井信夫伊藤徹魯金子之史前田喜四雄三浦慎悟米田政明 『日本の哺乳類 改訂版』 東海大学出版会2005年7月20日ISBN 4-486-01690-4
  2. ^ a b 小宮輝之 『フィールドベスト図鑑 日本の哺乳類』 学習研究社2002年3月29日ISBN 4-05-401374-0
  3. ^ a b 船越公威・前田史和・佐藤美穂子・小野宏治「宮崎県批榔島に生息するオヒキコウモリTadarida insignisのねぐら場所,個体群構成および活動について」、『哺乳類科学』第39巻第1号、1999年、 23-33頁。