オセロ (リード)

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アルフレッド・リードの『オセロ』(Othello)は、ウィリアム・シェイクスピアの『オセロ』のために作曲された劇付随音楽、およびそれを基にした演奏会用組曲である。

概要[編集]

マイアミ大学音楽学校 (Frost School of Musicの教授を務めていたリードは、同大学のジェリー・ハーマン・リング劇場 (Jerry Herman Ring Theatreからの委嘱を受け、1974年に上演されるウィリアム・シェイクスピア悲劇オセロ』のために、16人の金管楽器奏者と3人の打楽器奏者で演奏される14曲からなる劇付随音楽を作曲した。

その後、1977年に『オセロ〜金管アンサンブルのための5つの場面による交響的描写』(Othello, A Symphonic Portrait in Five Scenes for Brass Ensemble after Shakespeare)として5曲からなる組曲にまとめられ、アメリカのマスターズ・ミュージック (Masters Music Publicationsから出版された。

吹奏楽版[編集]

1973年に亡くなったウォルター・ビーラー(Walter Beeler)を記念するウォルター・ビーラー記念委嘱シリーズの1曲として、上述の組曲と同じ構成の吹奏楽組曲として1976年に改編され、『オセロ〜5つの場面によるコンサートバンドまたはウィンドアンサンブルのための交響的描写』(Othello, A Symphonic Portrait for Concert Band / Wind Ensemble in Five Scenes (after Shakespeare))として、1977年10月12日にリードの指揮、イサカ大学コンサートバンドの演奏で初演された。

楽譜は1977年にアメリカのピードモント(Piedmont Music Company)から出版され、エドワード・マークス (Edward B. Marks Music Corporationから販売された。

編成[編集]

金管アンサンブル版(劇付随音楽、組曲)
編成表
木管 金管
Fl. Tp. 4 Cb.
Ob. Hr. 4 Timp.
Fg. Tbn. 4 S.D., B.D., Cym., Gong, Glocken., Xylo., Vib.
Cl. Bar. 2
Sax. Tub. 2
吹奏楽版(組曲)
編成表
木管 金管
Fl. 2, Picc. (Fl.持ち替え) Crnt. 2, Tp. 4 Cb.
Ob. 2, C.A. Hr. 4 Timp.
Fg. 2, Cfg. (opt.) Tbn. 4 S.D., B.D., Cym., Gong, Glocken., Xylo., Vib.
Cl. 3, E♭, Alto, Bass, C-Bass Bar.
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 Bass 1 (opt.) Tub.

構成[編集]

劇付随音楽[編集]

前奏曲、幕間音楽、エピローグ、幕引きの音楽からファンファーレまで、大小の計14曲からなる。

組曲[編集]

5曲からなる。演奏時間はスコアの記載で18分45秒(以下の各曲の演奏時間も同様)。楽譜には各曲にタイトルの他に台本から台詞が引用され、具体的な場面や情景が示されている。

  1. 前奏曲(ヴェニス) - Prelude (Venice)
    3分
  2. 朝の音楽(キプロス) - Aubade (Cyprus)
    1分40秒
  3. オセロとデズデモナ - Othello and Desdemona
    5分40秒
  4. 廷臣たちの入場 - Entrance of the Court
    3分25秒
  5. デズデモナの死、終曲 - The Death of Desdemona, Epilogue
    5分

楽章ごとの物語[編集]

  • 第1楽章 前奏曲(ヴェニス)
    オセロの名演説、「石を枕に戦ってきた私には、戦場こそ羽毛のベッドなのです!」
  • 第2楽章(キプロス)
    明け方、副官キャシオーが、オセロの寝床に楽隊を連れて来て目覚めの音楽を演奏させる。楽隊に向かって「‶おはようございます、将軍”とちゃんとご挨拶するのだぞ。」と注意する。
  • 第3楽章 オセロとデズデモナ
    オセロがデズデモナとのなれそめを告白する。名台詞「私の過去の苦難を彼女は哀しんでくれた。だからこそ私は彼女を愛したのです。」
  • 第4楽章 廷臣たちの入場
    ヴェニスから到着した議官たちの目の前でオセロがデズデモナを殴り、場は大混乱。それを見ていた悪漢イヤーゴが「あれがヴェニスの獅子か!」と嘲笑いする。壮麗にして激しいマーチ。
  • 第5楽章 デズデモナの死、終曲
    デズデモナを絞殺した直後、真実を知り愕然とするオセロ。遺体の前で「今私にできることはキスしながら死ぬことだけだ…。」と自殺する…。

参考文献[編集]