オズの魔法使い (1982年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
オズの魔法使い
監督 高山文彦
脚本 宮崎晃
製作 坂野義光
上野捷己
出演者 下記参照
音楽 久石譲
編集 小川信夫
配給 東宝
公開 1982年
上映時間 78分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

オズの魔法使い』(オズのまほうつかい, The Wizard of Oz) は、1982年に公開された日本アニメ映画、監督:高山文彦

原作はライマン・フランク・ボーム1900年に発表した児童文学小説『オズの魔法使い』(The Wonderful Wizard of Oz)。

あらすじ[ソースを編集]

キャスト[ソースを編集]

制作スタッフ[ソースを編集]

ビデオソフト[ソースを編集]

1980年代に東宝ビデオからVHSとベータのビデオソフトが発売された[1]。ビデオはその後一切再発売されておらず、BD・DVD化も行われていない。

研究[ソースを編集]

明治大学政治経済学部教授で文学者のマーク・ピーターセンが「トートー、ここはカンザスじゃないみたいよ」とドロシーがトートーに話すシーンについて、まず「これは偏見だけれども、ニューヨークやハリウッドの人にとって、(カンザスは)いわゆる『何もないところ』なので、カンザスのことは、『平凡の中の平凡』のたとえとして芝居や映画に登場する」と前提を話し、その上で「カンザスは、そういうイメージだから、アメリカの平凡な田舎娘を代表する『オズの魔法使い』のドロシーにぴったり合う。日本はアメリカほど広くなく、地形も大分違うので、カンザスに当てはまるような日本の地名はないだろうが、もし映画で、とばされた農家のドアを出て、色あざやかな、不思議さにあふれるマンチキン・ランドのようなところを見わたして、日本の娘が犬に『ここは岩手じゃないみたいよ』と言ったら、日本人も笑うであろう」と評している。ピーターセンはまた、この映画について「自分の親の典型的な人種差別や、ケネディ大統領の暗殺、ベトナム戦争などで、ベビー・ブーマーの純粋な信仰が完全に裏切られた。(中略)若者にとって、現実は見るも悲しすぎて、一種の現実逃避で、水何とか子供の頃のイノセンスに戻ろうとする。マリファナやLSDなどの力を借りれば、もう一度子供の目でものを見ることができるということに気がつき、その類のドラッグが爆発的に流行った。(中略)"Toto, I have a feeling we're not in Kansas any more."という台詞は、ドラッグによる意識変化で、大人が勝手に作ったリアリティ(モノクロのカンザス)から、別のリアリティに逃避できたことを意味するようになった」とも自著に記述している。"we're not"という表現でトートーとの一体感を表わした点についても評価しており、ピーターセンは「言うまでもなく、このような場合、もし字幕スーパーや日本語の吹替えを通して理解するのではなく、英語をそのまま受けとめる余裕さえあれば、日本人も、感覚的にはイギリス人と同様、この台詞の可愛らしさを感じるはずであろう」と私見を述べている[2]

関連項目[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

  1. ^ 「'89ビデオソフト全カタログ」1989年、小学館、テレパル/ビジパル共同編集
  2. ^ マーク・ピーターセン『続 日本人の英語』(岩波新書、1990年)ISBN 978-4004301394 p37-43

外部リンク[ソースを編集]