オクトバス

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オクトバス(写真の楽器の高さは3.45m )

オクトバス:octobasse)はヴァイオリン族の中で最も大きな楽器である。これは巨大なコントラバスといったもので、弦は3本しかない(C2-G1-C1)。オクトバスは通常の4弦のコントラバスに比べて、その最低音は3度低いだけである。しかしながらその音は非常に力強い。

この楽器は19世紀フランス弦楽器製作家ジャン=バプティスト・ヴィヨームが作った。ヴィヨームは作曲家エクトル・ベルリオーズと協力してこの楽器を考案した。ベルリオーズは自身の作品のために非常に低い楽器を必要としていたのである。ヴィヨームは1855年のパリ万国博覧会にこの楽器を出品した。

実際に作られたこの楽器のうちの一つはパリ音楽博物館に展示されている。またウィーンにも別の一挺がある。

この楽器の演奏法は非常に特殊で、演奏者は楽器に取り付けられた小さな台の上に乗るが、ネックの位置が高過ぎるので奏者の手ではなく、レバーで動く装置によって弦を押さえる。

現在この楽器を演奏できるのはイタリアのコントラバス奏者ニコラ・モネータ(Nicola Moneta)だけである。