オガラバナ
オガラバナ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() オガラバナ(北海道斜里岳・2007年7月)
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Acer ukurunduense Trautv. et C.A.Mey.[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
Acer caudatum Wall. subsp. ukurunduense (Trautv. et C.A.Mey.) E.Murray | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オガラバナ(麻幹花) |
オガラバナ(麻幹花、学名:Acer ukurunduense)はムクロジ科カエデ属[注 1]の落葉小高木。同じ株に両性花と雄花が出る雄性同株[2]。別名、ホザキカエデ[2][3]。
特徴[編集]
樹高は3mから10mに達する。冬芽の鱗片は2-3対ある。今年枝には黄褐色の短毛が密生する。葉は長さ4-8cmの葉柄をもって対生する。葉身は長さ、幅ともに6-13cm、掌状に5-7浅裂・中裂し、裂片の先端は鋭くとがり、基部は浅心形から切形になり、縁には欠刻状の鋸歯がある[3]。葉の表面は全体に短毛が散生し、裏面の脈上に淡褐色の短軟毛が生え、裏面全体に灰白色の軟毛が密生する。
花期は6-8月。長さ10-20cmの円柱形の複総状花序を有花枝の先端に直立させる。花は花序に100-200個つき、黄緑色になる。花弁、萼片は5個、雄蕊は8個ある。子房には細軟毛があり、2分する花柱は外曲する。果期は9-10月。果実は翼果で2個の分果からなり、分果の長さは1.5-2cmになる。
和名の由来は、樹木が麻幹(おがら:皮をはいだ麻の茎のこと)のように柔らかいことから。花穂が直立することからホザキカエデとも呼ばれる[2]。
分布と生育環境[編集]
日本では北海道、本州の中部地方以北と四国に分布し[2]、山地または亜高山帯の林縁に生育する[3]。アジアでは、東シベリア、樺太、南千島、中国東北部、朝鮮に分布する。
ギャラリー[編集]
下位分類[編集]
- ウスゲオガラバナ Acer ukurunduense Trautv. et C.A.Mey. f. pilosum (Nakai) Nakai ex H.Hara -葉裏の毛が少なく、葉脈のみに短毛があるもの。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Acer ukurunduense Trautv. et C.A.Mey.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年5月31日閲覧。
- ^ a b c d “オガラバナ”. www.rinya.maff.go.jp. 東北森林管理局. 2022年3月18日閲覧。
- ^ a b c “オガラバナ (ホザキカエデ)”. www.rinya.maff.go.jp. 北海道森林管理局. 2022年3月18日閲覧。
参考文献[編集]
![]() |
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅱ』(1989)平凡社
- 茂木透、石井英美他『樹に咲く花(離弁花2) 山渓ハンディ図鑑4』(2000)山と渓谷社