エルムア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Ermua
Ermua.JPG
Flag of the Basque Country.svg バスク州
Bizkaikobanderea.svg ビスカヤ県
コマルカ ドゥランガルデア
面積 6.17 km²
標高 165m
人口 16,109 人 (2014年)
人口密度 2,610.86 人/km²
住民呼称 Ermuarra
Ermuaの位置(スペイン内)
Ermua
Ermua
スペイン内エルムアの位置
Ermuaの位置(ビスカヤ県内)
Ermua
Ermua
ビスカヤ県内エルムアの位置

北緯43度11分15秒 西経2度30分3秒 / 北緯43.18750度 西経2.50083度 / 43.18750; -2.50083座標: 北緯43度11分15秒 西経2度30分3秒 / 北緯43.18750度 西経2.50083度 / 43.18750; -2.50083

エルムア(Ermua)は、スペインバスク州ビスカヤ県ムニシピオ(基礎自治体)。コマルカ(郡)としてはドゥランガルデアの構成自治体のひとつである。

面積は6.17km2、2014年の人口は16,109人、2014年の人口密度は2,610人/km2である。ビスカヤ県ギプスコア県の県境に近く、地理的にはデバ川が形成する谷に位置する。

歴史[編集]

1843年の人口は451人だった。1930年代後半のスペイン内戦の際、エルムアを含むビスカヤ県共和国側に立って戦った。しかし、1937年初頭には近隣のギプスコア県エイバルを反乱軍が平定し、1937年春にはゲルニカ爆撃などをおこなった反乱軍がビスカヤ県にも進軍し、1939年にはスペイン内戦が共和国側の敗北に終わった。

第二次世界大戦終結後の1947年の人口は1,411人だった。1961年の人口は3,029人だった。1967年の国勢調査による人口は11,857人であり、その後は隣町エイバルのベッドタウンとなった。フランコ独裁政権が終結した1976年、エルムアの人口密度は2,434人/km2であり、ビルバオバルセロナにも勝っていた。1980年代の工業危機により人口は減少し始めた。バスク地方の不安定な政治情勢はエルムアにも影響を与え、1997年には国民党(PP)選出のエルムア市議であるミゲル・アンヘル・ブランコが、バスク祖国と自由(ETA)によって誘拐された後に殺害された。この後、1998年には反テロリズム運動団体のフォロ・エルムア(エルムアの広場)が設立された。

フォロ・エルムア[編集]

フォロ・エルムア
Foro Ermua
前身 エルムアの精神
スペイン語: espíritu de Ermua
設立年 1998年1月13日
種類 協会
位置 スペインの旗 スペイン
会長 ミケル・ブエサスペイン語版(2007年-)

フォロ・エルムア英語版スペイン語: Foro Ermua, バスク語: Ermuko Foroa, 英語: Ermua Forum, エルムアの広場)は、スペインの市民組織。メンバーは主にバスク州に居住するスペイン市民で構成されている。1998年1月に設立され、2007年からの会長はミケル・ブエサスペイン語版である。

  • 歴史

1997年7月、国民党(PP)から選出されたエルムア市議のミゲル・アンヘル・ブランコバスク祖国と自由(ETA)に誘拐され、殺害される事件が起こった。この殺害事件は「エルムアの精神」(スペイン語: espíritu de Ermua)と呼ばれる地元運動を呼び、ブランコの誘拐殺人後には多くの地元住民の間に連帯意識の感情が生まれた。フォロ・エルムアは「エルムアの精神」を継続すべく、1998年1月に設立された。2007年からの会長はミケル・ブエサスペイン語版である。ミケル・ブエサはマドリード・コンプルテンセ大学の経済学教授であり、2000年にETAによって殺害されたバスク社会党(PSE-EE)の政治家フェルナンド・ブエサの弟である。

  • メンバー

立ち上げメンバーは以下の人物などである。

地理[編集]

エルムアはバスク州ビスカヤ県の東部にあり、コマルカ(郡)の中でも東部にある。デバ川の支流であるエゴ川が形成する幅の狭い谷に位置する。不規則で急な斜面に象徴される地形の起伏によって、居住可能な空間は限られており、エルムアはバスク州の中でもっとも人口密度が高い町のひとつとなった。政治的にはドゥランガルデアに含まれるが、地理的にはマリャビアやサルディバルとともにバホ・デバ(下デバ)に属している。

水文

エルムアはデバ川の支流であるエゴ川が形成する谷の上流部に位置している。エゴ川はエルムアの近くで、オイス山やウルコ山に源流を持ついくつもの流れを集める。エゴ川の最上流部の流れは、ギプスコア県エルゲタやビスカヤ県サルディバルを通って、南から北に流れるアイショラ川を形成する。アイショラ川はエルムアの南数キロの位置にアイショラ貯水池を持っており、この貯水池は近隣の町々やエイバルに水を供給している。エゴ川が形成する谷の幅は狭く、近隣のエイバルで起こっているのと同じように、都市部の平地は建物で覆われるようになった。

地形

エルムアの町は標高1026mのウルコ山と標高793mのオイス山に囲まれている。その他には、サルディバル山、エルゲタ山、エゴアルビツァ山も700m近い標高を持つ。これらの山はとても急峻であり、斜面は町に向かって急落している。デバ川の谷とイバイサバル川の谷を鉄道や高速道路が結んでおり、エルムアの町をN-634号線が走っているが、高速道路のAP-8号線はエルムアの郊外を短絡している。

交通[編集]

東西方向にN-634号線(国道)がエルムア内部を通っており、やや南側をより大きなA-8号線が並行している。 2本の道路同様に、ギプスコア県の県都サン・セバスティアンとビスカヤ県の県都ビルバオバスク鉄道の狭軌鉄道路線が結んでおり、エルムアは両都市の中間付近にある。エルムアとバスク海岸はBI-2301号線(県道)で結ばれており、西に3km離れた近隣のマリャビアとはBI-3302号線(県道)で結ばれている。北と西はマリャビアと、南はサルディバルと、東はギプスコア県エイバルと自治体境界を接している。市街地中心部や、オンガライ、サン・ペラヨ、オキン・スリ、サンタ・アナ、サン・ロレンソなどの地区で自治体が構成される。これらの地区はとても自治体中心地に近接しており、市街地中心部そのものを形成している。

経済[編集]

町の経済は金属加工業に基づいている。自動車部品産業はエルムアにとってとても重要な産業であり、その他には工作機械自転車などの工場がある。かつては露天掘り鉱山が操業していたが、農業林業第一次産業は未発達である。

政治[編集]

エルムア市議会の定数は17である。2007年の自治体選挙ではバスク社会党(PSE-EE)が48.66%の得票を得て、17議席中9議席を獲得した。2011年の自治体選挙ではバスク社会党が37.67%の得票を得て、17議席中7議席を獲得した。その他には、国民党(PP)が4議席、ビルドゥが3議席、バスク民族主義党(EAJ-PNV)が2議席、バスク統一左翼(EB-B)が1議席を獲得した。

エルムア市議会選挙結果
政党 2007年 2011年
得票数 得票率 議席数 得票数 得票率 議席数
バスク社会党(PSE-EE) 3,709 48.66 % 9 3,036 37.67 % 7
国民党(PP) 1,509 19.80 % 4 1,647 20.44 % 4
ビルドゥ 1,429 17.73 % 3
バスク民族主義党(EAJ-PNV) 1,055 13.84 % 2 1,027 12.74 % 2
バスク統一左翼(EB-B) 733 9.1 % 1
エスケル・アニツァ(EA-IU) 924 12.12 % 2
バスク連帯(EA) 246 3.23 % 0

出身人物[編集]

公式サイト[編集]