エリゼ・ルクリュ

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エリゼ・ルクリュ

エリゼ・ルクリュ(Élisée Reclus)として知られる、ジャック・エリゼ・ルクリュ(Jacques Élisée Reclus、1830年3月15日 - 1905年6月4日)は、フランスジロンド県サント=フォワ=ラ=グランドに生まれ、ベルギートルホウトオランダ語版で没した、リバタリアニズム(自由意思主義)の立場に立った地理学者[1][2][3][4][5]

パリ・コミューンの一員であり、アナキズム活動家でも理論家でもあり、教育者でもあって[6]、なおかつ多作な著作家でもあった。第一インターナショナルのメンバーであった彼は、ミハイル・バクーニンが除名された後のジュラ連合フランス語版に加わった。ルクリュは、ピョートル・クロポトキンや、ジャン・グラーヴフランス語版とともに、アナキストの新聞『ル・レヴォルテ (Le Révolté)』に参加した[7]

1892年、ルクリュは、ブリュッセルブリュッセル自由大学の理学部に設けられた地理学講座の教員として招聘された。ところが、まだ授業が始まる前の1893年末に、パリオーギュスト・ヴェイヤンフランス語版による襲撃事件が起きたことを契機に、この講座は保留とされた。その後、ルクリュは、フリーメイソンロッジ英語版であるル・アミ・フィラントロプフランス語版で授業を行うようになった。1894年10月には、大学を辞任した他の教授たちとともに、ブリュッセル新大学に参加した。


時代の先を行く世界市民フランス語版であった彼は[8]社会地理学の先駆者、地政学の先駆者であり、地歴史学フランス語版生態学の先駆者でもあり、その主著『La Terre』(全2巻)、『Géographie universelle』(全19巻)[9]、『L'Homme et la Terre』(全6巻)、『Histoire d’un ruisseau』、『Histoire d'une montagne』などの主著を残した[10]

雑誌『Hérodote』は、ルクリュについて、同時代における最も重要な地理学者のひとりであったとし、1981年2005年の2回にわたって、ルクリュに捧げた特集号を出している。

脚注[編集]

  1. ^ Élisée Reclus, géographe libertaire, Revue Hérodote, no 22, 1981, texte intégral.
  2. ^ Delphine Papin, Londres à la lumière d’un géographe libertaire, Revue Hérodote no 117, 2/2005, texte intégral.
  3. ^ Gérard Gonet-Boisson, Agents géographiques et société libertaire, Université de Pau et des Pays de l'Adour, DEA de Géographie, 2000, texte intégral.
  4. ^ « un penseur libertaire majeur », John P. Clark, Lire Reclus aujourd’hui ?, texte intégral.
  5. ^ Florence Deprest, Élisée Reclus et l'Algérie colonisée, Éditions Belin, 2012, résumé.
  6. ^ Charles Heimberg, Élisée Reclus, un pédagogue libertaire, Mediapart, 17 mars 2013, texte intégral.
  7. ^ Paul Claudel, Élisée Reclus - 1830-1905, Encyclopædia Universalis, texte intégral.
  8. ^ Pascal Bedos, Élisée Reclus, géographie et anarchie - Philippe Pelletier, Le Monde diplomatique, mars 2010, texte intégral.
  9. ^ 一部が、柴田匡平の訳に拠り『ルクリュの19世紀世界地理』として日本語でも刊行されている。
  10. ^ Selon le dénombrement de Soizic Alavoine-Muller, Introduction à son anthologie Élisée Reclus, Les États-Unis et la guerre de Sécession, Paris, CTHS, 2005, p. 7.