エブスコ・インフォメーション・サービス

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エブスコ・インフォメーション・サービス
EBSCO Information Services
業種 情報サービス英語版
設立 1944年
本部 アメリカ合衆国マサチューセッツ州イプスウィッチ英語版
製品 EBSCO Discovery Service, EBSCOhost, EBSCO eBooks
ウェブサイト www.ebsco.com

エブスコ・インフォメーション・サービス(英語: EBSCO Information Services)とはアメリカ合衆国マサチューセッツ州イプスウィッチ英語版に本社を置く企業で、アメリカ合衆国における第3位の規模を持つ非上場企業でアラバマ州バーミングハムに本社を置くエブスコ・インダストリーズ英語版の子会社である。バーミングハム・ビジネス・ジャーナルの2013 Book of Listsによれば年間売上は2億ドル近くに及ぶ[1]。エブスコは学術、医学、K-12、公共図書館、法曹、企業、政府の市場における顧客に図書館リソースを提供している。自社製品には完全電子リソース管理システムであるEBSCONET、375もの全文データベースや600,000以上の電子書籍、事項索引、ポイントオブケア医療リファレンス、ずらりと並んだ歴史的なデジタルアーカイブの有料オンライン研究サービスであるEBSCOhostがある。2010年、機関向けにEBSCO Discovery Service (EDS)という雑誌のポートフォリオを検索するサービスを開始した[2]

歴史[編集]

1944年にエブスコ・インダストリーズの子会社として設立された。エブスコ(EBSCO)はElton B. Stephens Co.の略語である。フォーブス誌によればエブスコはアラバマ州の売上高や従業員数で最大級の非上場企業の1社でアメリカ合衆国においても200位内に入る[3]。売上高は1997年の1億ドルで2006年には2億ドルまで増加した。

エブスコ・インダストリーズは40以上もの事業を手がける多角企業で、エブスコ・パブリッシングは1984年に「ポピュラー・マガジン・レビュー」と呼ばれる300以上の雑誌の記事の抄録の出版を開始したが、1987年にエブスコ・インダストリーズに買収されエブスコ・パブリッシングに社名を変更、2007年時点で約750人の従業員がいる[4]。エブスコは2010年に、NetLibraryを2011年にエブスコ・パブリッシングがH・W・ウィルソン・カンパニー英語版の事業を引き継いだが[5][6][7]、2013年7月1日にエブスコ・パブリッシングはエブスコ・インフォメーション・サービスと合併、エブスコ・インフォメーション・サービスが存続会社になった[8]

製品[編集]

  • Databases: エブスコは図書館データベースサービスを提供していて、MedlineEconLitといったデータベースの多くがコンテンツ提供者からライセンスを受けている。Academic Search、MasterFILE、Environment Completeといったその他は出版者から直接コンテンツのライセンスを受けていて、エブスコ自身が編纂している。
  • Discovery: この製品は機関の情報リソースの統一かつカスタマイズされた索引を作成し、単一の検索ボックスから全てのコンテンツにアクセスする手段を提供する。このシステムは内部外部両方のソースから採集されたメタデータで動作し、その後プレインデックスされたサービスを作成する。
  • eBooks: EBSCOは幅広い主題の電子書籍とオーディオブックを提供している。
  • DynaMedは医者や他の医療関係者がポイントオブケアで使用するための医療参照ツールである。Journal of Clinical Epidemiologyにおいて研究に使用されるオンライン医療リソースのランキングで10位以内に入り[9]、医療提供者の調査やレポートに特化した調査会社であるKLASによる医療での意思決定を支援するリソースに関する最新の2つのレポートの疾患参照製品部門で全体的性能で最高評価を受けた[10]
  • 2010年にOnline Computer Library Centerから買収したNetLibraryを通じてデジタル著作権管理が施された音楽やオーディオブックを提供しているが、オーバードライブ英語版Digital Library Reserveと市場で競合している。

環境と慈善イニシアティブ[編集]

エブスコは広大なソーラーパネルを2箇所持っていて、公用車をハイブリッドに変更し、本社に「グリーンチーム」を結成し、GreenFILEという人々が環境に与える影響を調査するための無料データベースを公開している。2008年にアメリカ合衆国自然保護庁ニューイングランドオフィスのEnvironmental Merit Awardを受賞、2009年のアースデイではスペシャル・ライブラリ・アソシエーションからナレッジ・トゥ・ゴー・グリーン・イニシアティブの一環としてグリーン・チャンピオンに選出された[11]

エブスコの慈善イニシアティブにはデジタルディバイド(先進国と発展途上国間の)の解消への努力が含まれ、オープン・ソサエティ財団との共同作業で39カ国の発展途上国の大学向けに本格的な研究データベースを提供している[12]。2012年、ジュリー・T・スティーブンスがエブスコの慈善事業を評価した[13]

脚注[編集]

  1. ^ “Birmingham's largest private companys”. Birmingham Business Journal. (2012). http://www.bizjournals.com/birmingham/blog/2012/06/birminghams-largest-private-companies.html/. 
  2. ^ “The New and Improved EBSCO Information Services”. Information Today. (2013). http://newsbreaks.infotoday.com/NewsBreaks/The-New-and-Improved-EBSCO-Information-Services-89991.asp/. 
  3. ^ “The Largest Private Companies”. Forbes. (2006年11月9日). オリジナル2007年5月9日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20070509032000/http://www.forbes.com/lists/2006/21/biz_06privates_The-Largest-Private-Companies_Company_5.html 2014年2月20日閲覧。 
  4. ^ Brynko, Barbara (2011), Collins: EBSCO's Mission of Growth, http://www.infotoday.com/it/mar11/Collins-EBSCOs-Mission-of-Growth.shtml 
  5. ^ EBSCO Publishing and The H.W. Wilson Company Make Joint Announcement of Merger Agreement, , hwwilson.com, (2011年6月1日), http://www.hwwilson.com/news/newsPressDetails.cfm?pressID=161 2011年8月24日閲覧。 
  6. ^ Barrett, William P. (1997年12月29日). “Mousetrapped”. Forbes. http://www.forbes.com/forbes/1997/1229/6014058a_print.html 2014年2月20日閲覧。 
  7. ^ “H.W. Wilson Company”. The New York Times. http://cityroom.blogs.nytimes.com/tag/hw-wilson-company/ 
  8. ^ “EBSCO Publishing and EBSCO Information Services merge” (プレスリリース), EBSCO Industries, (2013年5月22日), http://www2.ebsco.com/EN-US/NEWSCENTER/Pages/ViewArticle.aspx?QSID=666 2013年6月3日閲覧。 
  9. ^ Prorok, J. C.; Iserman, E. C.; Wilczynski, N. L.; Haynes, R. B. (September 10, 2012). “The quality, breadth, and timeliness of content updating vary substantially for 10 online medical texts: an analytic survey”. Journal of Clinical Epidemiology 65 (12): 1289–95. doi:10.1016/j.jclinepi.2012.05.003. PMID 22974495. 
  10. ^ “Clinical Decision Support 2013: Sizing up the competition”. KLAS Research. (2013年12月). http://www.www.klasresearch.com/store/ReportDetail.aspx?Productid=863 
  11. ^ “A Small Company with Big Ideas for the Environment”. Business & the Environment with ISO 14000 Updates. (2007). http://www.ebscohost.com/uploads/imported/thisTopic-dbTopic-889.pdf/. 
  12. ^ “EBSCO: A Plan for All Seasons”. Information Today. (2011). http://www.infotoday.com/it/dec11/Benchley-Partnerships-in-Progress.shtml#EBSCO/. 
  13. ^ “Outstanding Philanthropists: James 'Jim' and Julie T. Stephens”. Birmingham Business Journal. (2012). http://www.bizjournals.com/birmingham/print-edition/2012/11/09/2012-national-philanthropy-day-awards.html?page=all/. 

関連文献[編集]

外部リンク[編集]