エフゲニー・グラドビッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
エフゲニー・グラドビッチ
基本情報
本名 エフゲニー・パブロビッチ・グラドビッチ
通称 El Ruso Mexicano(メキシコ系ロシア人)
Mini Destructor(小さな破壊者)
階級 フェザー級
身長 173cm
リーチ 170cm
国籍 ロシアの旗 ロシア
誕生日 (1986-08-07) 1986年8月7日(30歳)
出身地 ハンティ・マンシ自治管区・ユグラ イグリム
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 24
勝ち 21
KO勝ち 9
敗け 2
引き分け 1
テンプレートを表示

エフゲニー・グラドビッチEvgeny Gradovich1986年8月7日 - )は、ロシアプロボクサーハンティ・マンシ自治管区・ユグライグリム出身。第26代IBF世界フェザー級王者。現在はアメリカを拠点に活動している。トレーナーは元IBF世界フェザー級王者ロベルト・ガルシア。元々はボブ・アラムトップランク所属で現在はジャーマン・ティボフ・プロモーションズ所属。パンチ力は無いが手数と豊富なスタミナで勝負するスタイル。愛称はMexican Russian

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

アマチュア時代の戦績は150戦126勝24敗。ロシアのナショナルチームに所属していた実績を持つ。

プロ時代[編集]

グラドビッチはプロに転向後アメリカに拠点を移す。後にノニト・ドネアのスパーリングパートナーを務めた縁でロベルト・ガルシアをトレーナーに招聘し、トップランクと契約した。

2010年3月9日、プロデビュー戦で、グラドビッチと同じくデビューした選手を相手に初回1分55秒TKO勝ちを収めた。

2010年10月29日、コルダロ・シンプキンスと対戦し、5回1分39秒TKO勝ちを収める。

2010年12月3日、ヘスス・カラディーンと対戦。相手のクリンチ多用に苦しんだがプレッシャーをかけて試合を優位に進め3-0の判定勝ちを収めた。

2011年3月19日、フランシスコ・レイエスと対戦、10回3-0の大差判定勝ちを収めた。

2013年3月1日、コネチカット州マシャンタケットフォックスウッズ・リゾート・カジノでIBF世界フェザー級王者ビリー・ディブと対戦した。序盤はディブのペースで試合が進むが、中盤からグラドビッチが巻き返し、ディブが8回にホールディングで1点減点される。11回には有効打で目尻をカットするなど苦戦するが、2-1(2者が114-112、112-114)の僅差判定勝ちを収め王座獲得に成功した[1]。当初はディブはルイス・フランコと指名試合を行う予定だったが、スパーリング中にフランコが負傷したため急遽代役に選ばれたのがランキング11位のグラドビッチだった。グラドビッチは初の12回戦であり世界初挑戦でもあった。

2013年7月27日、マカオにあるザ・ベネチアン・マカオの中にあるコタイ・アリーナにて、ファン・フランシスコ・エストラーダの前座で、IBF世界フェザー級1位の指名挑戦者マウリシオ・ムニョスと対戦し、3-0(120-108、2者が119-109)の判定勝ちで初防衛に成功した[2]

2013年11月23日、コタイ・アリーナにてマニー・パッキャオVSブランドン・リオスの前座でビリー・ディブと再戦し、6回に右フックでダウンを奪うと9回には連打で猛攻し最後はディブ陣営のタオル投入で試合終了。9回1分10秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[3]

2014年5月31日、コタイ・アリーナにてノニト・ドネアVSシンピウィ・ベトイェカの前座でIBF世界フェザー級1位の指名挑戦者アレクサンデル・ミスキルチアンと対戦し、3-0(2者が117-110、118-110)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[4]

2014年11月29日、オマハのクエスト・センター・オマハにてテレンス・クロフォードVSレイムンド・ベルトランの前座でIBF世界フェザー級7位ジェイソン・ベレスと対戦し、1-1(117-111、113-115、114-114)の三者三様の引き分けとなり4度目の防衛に成功した[5]

2015年2月19日、IBF世界フェザー級王者エフゲニー・グラドビッチとIBF世界フェザー級1位のリー・セルビーとの間で行われる指名試合に関する対戦交渉は興行権をめぐり入札に持ち込まれる予定だったが、同年4月25日に指名試合を行うことでグラドビッチ陣営とセルビー陣営が合意し、入札は回避された[6][7]

2015年4月10日、当初は上述の通り同月25日にIBF世界フェザー級1位のリー・セルビーとの指名試合を行うことで合意していたのだが、同年5月30日に指名試合を行うこととなった[8][9]

2015年5月30日、ロンドンにあるO2アリーナにてケル・ブルックVSフランキー・ギャビンの前座でIBF世界フェザー級1位のリー・セルビーと対戦し、偶然のバッティングによりグラドビッチの左目蓋がカットし試合続行不可能となり、8回0-3(72-80、2者が73-79)の負傷判定負けを喫し5度目の防衛に失敗、王座から陥落した[10]

2016年4月6日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにてマニー・パッキャオVSティモシー・ブラッドリーの前座でオスカル・バルデスと対戦し、4回TKO負けを喫した。

2016年4月28日、AP通信が、ロシアのアンチドーピング機関がリー・セルビー戦の1ヵ月後となる2015年6月30日から2年間の出場停止処分をグラドビッチに科していたことを報道した[11]

エピソード[編集]

グラドビッチはカリフォルニア州オックスナードに在住しており、メキシコ系住民が多く英語ではなく自然にスペイン語を覚えており、試合中のインターバルでは指示はほとんどスペイン語という珍しい光景がある。インタビューは英語が話せないため通訳を返してのインタビューが多い。

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ディブ米国で陥落 IBF世界フェザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」2013年3月2日
  2. ^ グラドビッチ大差の勝利 IBFフェザー級 ボクシングニュース「Box-on!」2013年7月28日
  3. ^ グラドビッチがV2、ゾウは3連続判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日
  4. ^ ウォータースがダルチニアンを5回KO Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月31日
  5. ^ クロフォード無難な勝利、フェザー級戦はドロー決着 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月30日
  6. ^ Evgeny Gradovich-Lee Selby Set For April 25 in London BoxingScene.com(英語) 2015年2月19日
  7. ^ グラドビッチvsセルビー、IBFフェザー4.25ロンドン Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月20日
  8. ^ Kell Brook, Kevin Mitchell and Lee Selby fight for world titles live on Sky Sports Box Office Sky Sports(英語) 2015年4月10日
  9. ^ ブルックがギャビンと防衛戦、アブリルは休養王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2015年4月11日
  10. ^ ブルックTKO防衛、セルビーはグラドビッチ下し戴冠 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年5月31日
  11. ^ Russian boxing champ Gradovich banned for doping”. FOX.Sports (2016年4月28日). 2016年5月14日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
ビリー・ディブ
IBF世界フェザー級王者

2013年3月1日 - 2015年5月30日

次王者
リー・セルビー