エゴグラム

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エゴグラムのプロット例
CP NP A FC AC

エゴグラム (Egogram) とは、エリック・バーン (Eric Berne) の交流分析における自我状態をもとに、弟子であるジョン・M・デュセイ (John M. Dusay) が考案した性格診断法で、人のを5つに分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたもののことである[1]

バーンの交流分析におけるP()、A(大人)、C(子ども)の「3つの自我状態」をもとに、弟子であるジョン・M・デュセイがより細かくCP、NP、A、FC、ACに分類し、人の性格を診断する方法としてエゴグラムを考案した。

歴史[編集]

交流分析のPACモデル[1]

バーンの交流分析では、親らしさの P(Parent)、大人らしさの A(Adult)、子供らしさの C(Child)の3要素が用いられた[1]。デュセイはこれを、P の部分を、厳しい親である CP(Critical Parent)と、優しい親である NP(Nurturing Parent)に、C の部分を、自由奔放な子供である FC(Free Child)と、従順な子供である AC(Adapted Child)に分類し、これら5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフ化する方法を考案した。デュセイによれば、エゴグラムとは、「それぞれのパーソナリティの各部分同士の関係と、外部に放出している心的エネルギーを棒グラフに示したもの」である。

彼がエゴグラムを考案した当時は、質問紙法ではなく、でエゴグラムを描いていた。それは、まず最初に、特徴的な部分を最も高く描き、その次に、目立たない部分を最も低く描き、他の棒は、相対的な高さで描く、という方法である。

5つの自我状態[編集]

CP(支配性)
厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持って行動し、他人に批判的である[1]。この部分が低いと、怠惰な性格になる。
NP(寛容性)
優しい心。愛情深く、他人を思いやって行動し、世話好きで保護的で親切である[1]。この部分が低いと、冷淡な性格になる。
A(論理性)
論理的な心。現実を重視しており、知的で計算力が高く、聡明で頭脳明晰で合理的である[1]。この部分が低いと、非合理的な性格になる。
FC(奔放性)
自由奔放な心。明るく好奇心旺盛でユーモアがあり、自我中心性で自己中心的である[1]。この部分が低いと、閉鎖的で暗い性格になる。
AC(順応性)
協調性的な心。他人からの評価を気にし、言いたいことを言わずに我慢してしまい、従順で遠慮がちである[1]。この部分が低いと、マイペースな性格になる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h スチュアート & ジョインズ 1991, Chapt.3.

参考書籍[編集]

  • イアン・スチュアート; ヴァン・ジョインズ; 深沢道子訳 『TA today : 最新・交流分析入門』 実務教育出版、1991年6月ISBN 9784788960695 
  • 新里 里春 ほか「交流分析とエゴグラム」チーム医療(1986年)
  • 東京大学医学部心療内科「新版エゴグラム・パターン――TEG(東大式エゴグラム)第2版による性格分析」金子書房(1995年)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]