エグバート (ウェセックス王)

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エグバート

エグバートEgbert古英語:Ecgberht、またはEcgbryht769年頃 - 839年)は、イングランド七王国の一つ、サクソン人ウェセックス王(在位:802年 - 839年)。日本語訳によってはエジュベルフトとも[1]。イングランドを初めて統一した王として知られる。

ケント王国の王族で、父親はケント王エルムンド。しかし先祖を辿るとチェウリンチェルディッチなどウェセックスにつながる。ウェセックス王キュネウルフが暗殺されると王位を要求するが失敗。ウェセックス王国の事実上の支配者であったアングル人の王国マーシアオファ英語版王(在位:757年 - 796年)に追放されて、フランク王国カール大帝の庇護を受けた。その後オファが没すると802年に帰国してウェセックスの王位に就く。

最初の20年間は不明な事がほとんどだが、恐らくは先王の治世下のウェセックスで影響下にあったマーシア王国からの独立を画策していたものと思われる。 823年マーシア王ベオルンウルフエランダンの戦い英語版でで破り、その後825年に後を継いだマーシア王ウィグラフを撃破。イングランドにおける覇権を手にし、827年にマーシアとハンバー川以南の領土を支配下に置き、イングランドの宗主ブレトワルダとなった。

妻はレドブルガとするが、アングロサクソン年代記には何も語られていない。彼の後、息子エゼルウルフが王位を継承した。今までウェセックス王国の王位はチェルディッチの末裔による権力闘争の末に決定していたが、エグバート以降はエグバートの血統が王位を継ぐ事となった。

  1. ^ アングロサクソン年代記」大沢一雄訳、p73
先代:
ベオルートリッチ
ウェセックス王
21代
802 - 839
次代:
エゼルウルフ
先代:
-
イングランド王
初代
825 - 839
次代:
アルフレッド大王