エイドリアン・シャーウッド

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エイドリアン・シャーウッド
出生名 Adrian Maxwell Sherwood
別名 Barmy Army
Crocodile
Eddie Echo
生誕 1958年
出身地 イギリスの旗 イングランドロンドン
ジャンル ダブ
ニュー・ウェイヴ
レゲエ
職業 音楽プロデューサー
レコーディング・エンジニア
レーベル On-Uサウンド
Green Tea
Pressure Sounds
Sound Boy
カリブ・ジェムズ
ヒット・ラン
4Dリズム
共同作業者 ゲイリー・クレイル
Tackhead(タックヘッド)
プライマル・スクリーム
リー・ペリー
公式サイト http://www.adriansherwood.com/
http://www.on-usound.com/

エイドリアン・シャーウッドAdrian Sherwood、1958年 - )は、イギリス音楽プロデューサーレコーディング・エンジニア

略歴[編集]

1958年、ロンドンに生まれる[1]

1975年、17歳でレゲエ・レコードの卸売業「クリエイション・レベル」を開業し、のちにレコード・レーベル「カリブ・ジェムズ」を設立。プリンス・ファーライのアルバムやレヴォリューショナリーズの7インチ・シングルをリリースした[1][2]

1978年、「カリブ・ジェムズ」レーベルを離れ、ドクター・パブロと共にレコード・レーベル「ヒット・ラン」を設立し、レゲエ・グループのクリエイション・レベルのアルバム「Dub From Creation」をプロデュースした[1][3]。その後、新たに設立したレコード・レーベル「4Dリズム」からクリエイション・レベルのアルバム「Starship Africa」をリリースし、プロデューサーとしての手腕を高く評価された[2]「4Dリズム」は、シンプリー・レッドの前身のグループ、モスメンを輩出している。[4]

1979年、レコード・レーベル「On-Uサウンド」を設立[5]

1980年、「On-Uサウンド」の初リリース作品としてニュー・エイジ・ステッパーズとロンドン・アンダーグラウンドのカップリング・シングル「Fade Away / Learn A Language」を7インチ・レコードで発表した[6]。シングル盤のリリースに続き、1981年には、レーベル初のアルバムとしてニュー・エイジ・ステッパーズの「The New Age Steppers」をリリースした[7]

1984年シュガーヒル・レコードの専属バンドであるシュガーヒル・ギャング・バンド[8]で活動していたキース・ルブラン、スキップ・マクドナルド、ダグ・ウィンビッシュらとタックヘッドを結成する。[4][9] 同年、全英チャート4位(Music Week)[10]、全米チャート13位(Billboard Hot 100[11]を記録したデペッシュ・モードのシングル「People Are People」の12インチ・バージョン[12]ではリミックスを担当している。

1980年代の後半にかけアインシュテュルツェンデ・ノイバウテン「Yü-Gung」[13]マーク・スチュワート「Mark Stewart」[14]ミニストリー「Twitch」[15]KMFDM「Don't Blow Your Top」[16]等、インダストリアル・ミュージックのプロデュースを手掛けるようになる。その後、ナイン・インチ・ネイルズのデビューアルバム「Pretty Hate Machine」に収録された楽曲もプロデュースしている[17]

1990年リー・ペリーのアルバム「From My Secret Laboratory」にプロデューサーとして起用される[18]

1991年、ゲイリー・クレイル & On-U サウンド・システムのシングル「Human Nature」をプロデュースし、全英チャート10位(Music Week)[19]のヒットを記録した。

1994年、日本のアーティスト、オーディオ・アクティブのシングル「Free The Marijuana」のプロデュースを手掛け、イギリスにてDJチャート1位(NME)を記録した[20]

1996年、全英チャート17位(Music Week)[21]を記録したプライマル・スクリームらとのコラボレーション・シングル「The Big Man And The Scream Team Meet The Barmy Army Uptown」に続き、1997年には、プライマル・スクリームのアルバム「Echo Dek」でプロデュースを担当した。

2003年、自身初のソロ・アルバム「Never Trust A Hippy」をリリースした。スライ&ロビーダンスホール・レゲエリディム"Diwali"で知られるレンキーを迎えてリズム・トラックを制作している[22]

2006年にリリースしたセカンド・アルバム「Becoming A Cliché」は、リー・ペリー、デニス・ボーヴェルをゲストに迎えて制作された[23]。同年、映画「Johnny Was」の音楽を担当した[24]。また、リー・ペリー、マッド・プロフェッサーらと共にダブを題材にしたドキュメンタリー映画「Dub Stories」[25]に出演。

2008年にも、ドキュメンタリー映画「Dub Echoes」に出演した[26]

プライベートでは、レーベルのグラフィック・デザインとキーボード等を担当するキシ・ヤマモトと結婚した[27][3]

音楽性とその背景[編集]

1960年代から1970年代に、ファッツ・ドミノの「Walking To New Orleans」、T・レックスやソウル・ミュージック、レゲエを聴き始め、12歳になると「スキンヘッド・ミュージック」と呼ばれていた、シマリップの「Skinhead Moonstomp」やジョー・ギブスの「Hijacked」、ルピー・エドワーズの「Census Taker」を聴くようになる[28]。 また、影響を受けた作品に、ウィンストン・エドワーズがプロデュースを手掛けたキング・タビー・ミーツ・アップセッターズの「At The Grass Roots Of Dub」、「Surrounded By The Dreads At The National Arena」やオーガスタス・パブロの「King Tubbys Meets Rockers Uptown」、「Ital Dub」を挙げている[29]

自身の作品を「デザイナー・ダブ」と呼ぶことに関し「最初からダブ・ミックスとして作られた音楽である。(ジャマイカの)ダブは、元々ある曲のヴァージョンとして始まったから、ダブが生まれたかたちとは違う。」と説明する[29]

アルバム[編集]

  • ネバー・トラスト・ア・ヒッピー Never Trust A Hippy(2003年 リアルワールド/EMIミュージック・ジャパン)
  • ビカミング・ア・クリシェ Becoming A Cliché(2006年 リアルワールド/Beat Records)

参考文献・出典[編集]

  1. ^ a b c アルバム「Dub From Creation」日本盤ライナーノーツ(2004年 Hitrun/On-U Sound/Beat Records)
  2. ^ a b アルバム「ビカミング・ア・クリシェ」日本盤ライナーノーツ(2006年 リアルワールド/Beat Records)
  3. ^ a b 「remix誌 #12 1992年4月」On-Uサウンドの歴史とその意味~キシ・ヤマモト インタビュー(アウトバーン)
  4. ^ a b 「On-U Sound/Science Fiction Dance hall」解説(1991年 Spin/アルファレコード)
  5. ^ 「remix誌 #185 2006年11月」Adrian Sherwood インタビュー(アウトバーン)
  6. ^ [1]Discogs New Age Steppers / London Underground – Fade Away / Learn A Language
  7. ^ [2]Discogs New Age Steppers - The New Age Steppers(ON-U LP 01 )
  8. ^ [3]Discogs Sugarhill Gang Band
  9. ^ 「ミュージック・マガジン 1991年12月」エイドリアン・シャーウッド インタビュー
  10. ^ [4]Music Week Depeche Mode - People Are People
  11. ^ [5]Billboard Database Depeche Mode - People Are People
  12. ^ [6]Discogs Depeche Mode - People Are People (Special Edition ON-U Sound Remix By Adrian Sherwood)
  13. ^ [7]Discogs Einstürzende Neubauten – Yü-Gung
  14. ^ [8]Discogs Mark Stewart – Mark Stewart
  15. ^ [9]Discogs Ministry – Twitch
  16. ^ [10]Discogs KMFDM – Don't Blow Your Top
  17. ^ [11]Discogs Nine Inch Nails – Pretty Hate Machine
  18. ^ [12]Discogs Lee "Scratch" Perry – From The Secret Laboratory
  19. ^ [13]Music Week Gary Clail & On-U Sound System – Human Nature
  20. ^ [14]Beatink オーディオ・アクティブ・バイオグラフィー
  21. ^ [15]Music Week Primal Scream, Irvine Welsh And On-U-Sound - The Big Man And The Scream Team Meet The Barmy Army Uptown
  22. ^ [16]Discogs Adrian Sherwood – Never Trust A Hippy
  23. ^ [17]Discogs Adrian Sherwood – Becoming A Cliché
  24. ^ [18]Imdb Adrian Sherwood
  25. ^ DVD「ダブ・ストーリーズ」ナウオンメディア
  26. ^ [19]Imdb Dub Echoes
  27. ^ [20]Discogs Kishi Yamamoto
  28. ^ [21]Inter FM897 エイドリアン・シャーウッド インタビュー
  29. ^ a b 「DUB論」P293 サンクチュアリ出版