ウワバミソウ

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ウワバミソウ
Elatostema umbellatum 2006.04.19 06.17.14-p4190208.jpg
Elatostema umbellatum
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: イラクサ目 Urticales
: イラクサ科 Urticaceae
: ウワバミソウ属 Elatostema
: ウワバミソウ
E. umbellatum
学名
Elatostema umbellatum var. majus Wedd.
和名
ウワバミソウ

ウワバミソウ(蟒蛇草、elatostema umbellatum)は、イラクサ科ウワバミソウ属に分類される多年性植物。山菜「みず」としても珍重される。近縁種のヒメウワバミソウE. japonicum)も同様に食用とされる。

名称の由来は、ウワバミ(大蛇)の住みそうな所に生えている草、という意味。山菜「みず」は方言で、水辺や湿地帯で自生していることに由来する。

森の中など比較的日陰を好み、流れが殆ど視認できない水をたっぷり含んだ沢の近くの腐葉土層ほどよく成長する。好条件の場所であれば、草丈70cm、茎の太さは成人男性の小指ほどの太さに成長するものもある。

雌雄異株で、4月から6月にかけて緑白色の小さな花をつける。秋になると、葉の根元が肥大してむかごとなる。冬には地表部分は枯れるが、根は生きており、春にはまた目が出る多年草である。

ムカゴ[編集]

ウワバミソウ(赤ミズのムカゴ)
赤ミズの葉の付け根にできたムカゴ。(高解像度)

東北地方では根元まで青いものを青ミズ。根元が赤く葉の付け根に小豆色のムカゴができるものを赤ミズと呼んでいる。 大きな小豆色のムカゴができるものはこの赤ミズで、全草が枯れる前までにこのムカゴから芽が出る。見た目は小さいが姿は親同様。草丈10cm以上に伸びるものもあり、枯れて地面に倒れる前から根を伸ばし始める。雪が降るまでにはムカゴから出た地上部は枯れる。 ウワバミソウは地下茎と、このムカゴによって群生を作りやすい。

調理方法[編集]

茎は柔らかくて根元付近は粘り気があり、アク・クセが少ない。この茎の部分のみで湯がいてから食用とされ、むかごも食用となる。おひたし、和え物、炒め物、煮物、汁物などに利用される。

赤い部分は加熱すると綺麗な青紫色に変化する。皮は繊維が多いことから、手折りながら片方の皮を剥き、残ったもう片方は果物ナイフなどを切断面の端っこの皮に引っ掛けてすーっと引いて剥く。

採取自体は、生えているところさえ知っていれば取り放題な山菜ではあるが、採れば採っただけこの皮剥き作業が待っているため、採り過ぎには注意が必要。余程のミズ好きでなければ、譲渡に関しても皮剥き作業の大変さから断られることもあり、露天商やスーパーでは皮を剥いた状態で売られているところもある。

もっとも一般的な食べられ方は水煮にした後、昆布、塩、一味で味付けされたもの。海の近くではこれに生のホヤが入っている地域がある。炒め物は油揚げと一緒に醤油、砂糖、酒か味醂などと一緒に炒めたもの。ウワバミソウがよく採れる地域では、家庭料理のほか、小料理屋でもお通しなどで出されることもある。

また、根は粘りが強いことから、よく土や絡んだ腐葉土を取り除いた後に皮を向いて、生のまま、味噌と一緒に叩きにする調理方法もある。ほのかな土の香りがする酒の肴として、ごはんにのせて食べてもおいしい。

外部リンク[編集]