ウスマン・デンベレ
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![]() フランス代表でのデンベレ (2018年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 | Masour Ousmane Dembélé | |||||
愛称 | Dembouz | |||||
ラテン文字 | Ousmane Dembélé | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
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生年月日 | 1997年5月15日(26歳) | |||||
出身地 | ヴェルノン | |||||
身長 | 178cm[2] | |||||
体重 | 67kg[2] | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム |
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ポジション | FW (WG) | |||||
背番号 | 10 | |||||
利き足 | 両足 | |||||
ユース | ||||||
2004-2009 |
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2009-2010 |
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2010-2015 |
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クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2014-2015 |
![]() | 22 | (13) | |||
2015-2016 |
![]() | 26 | (12) | |||
2016-2017 |
![]() | 32 | (6) | |||
2017-2023 |
![]() | 127 | (24) | |||
2023- |
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代表歴2 | ||||||
2013-2014 |
![]() | 8 | (4) | |||
2014-2015 |
![]() | 5 | (0) | |||
2015 |
![]() | 3 | (1) | |||
2016 |
![]() | 4 | (0) | |||
2016- |
![]() | 37 | (4) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月24日現在。 2. 2023年6月24日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembélé、1997年5月15日 - )は、フランス・ウール県ヴェルノン出身のサッカー選手。リーグ・アン・パリ・サンジェルマンFC所属。フランス代表。ポジションはFW。
経歴[編集]
レンヌ[編集]
2010年からスタッド・レンヌのユースチームに所属し、2015年、トップチームに昇格した。2015年11月6日、アンジェSCO戦でプロデビューを果たし、11月22日、FCジロンダン・ボルドー戦でプロ初得点を記録した[3]。2016年3月16日、ダービーマッチとなるFCナント戦でハットトリックを記録した[4]。
ドルトムント[編集]
欧州のビッグクラブが争奪戦を繰り広げた後[5]、2016年5月12日にブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに移籍することが発表された。契約期間は5年間[6]。背番号は前シーズンに香川真司が着用した7番[5]。11月22日の欧州CL第5節・レギア・ワルシャワ戦で香川のアシストから得点、8-4の勝利に貢献[7]。2017年4月26日、DFBポカール準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦では1得点1アシストの活躍で決勝進出に貢献した[8]。
バルセロナ[編集]
2017年8月25日、FCバルセロナへ5年契約で加入、移籍金は1億500万ユーロ+最大でその金額の40%のボーナス、契約解除金は4億ユーロに設定された[9]。この移籍金は2017年夏に移籍したネイマールに次いで高額な移籍金であり、2016年夏に移籍したポール・ポグバの移籍金と並ぶ金額であり、FCバルセロナ史上最高額の移籍金である。また、年俸は基本給で1200万ユーロで、ボーナスなどを含めると最大で2000万ユーロとなる[10]。背番号はそのネイマールが着用していた11番。この移籍において、デンベレはドルトムントの練習をボイコットするなどして強硬にバルセロナ行きを要求[11]。練習参加禁止処分を受け、同僚のローマン・ヴァイデンフェラーから苦言を呈されるなど遺恨を残した。
同年9月9日のエスパニョール戦でデビューし、アシストを決めた[12]。
2018年3月14日、UEFAチャンピオンズリーグのチェルシー戦にて初ゴールを記録した[13]。8月12日のスーペルコパ・デ・エスパーニャ、セビージャ戦では決勝ゴールを決めた[14]。
2022年6月30日、契約満了でクラブを退団したが、7月14日、2024年までの契約締結を発表した[15]。
2022年7月27日、ユヴェントスとのプレシーズンマッチに右ウイングのポジションで先発出場。34分、40分、右サイドでボールを受けると、対峙したDFを両足を使ったドリブルでかわして2得点を挙げた[16]。フットボールの研究機関CIES Football Observatoryが、2022年のドリブラーランキングで、1位に選出された。試合の難易度、プレー時間、ドリブル突破の成功数から100点を最高水準として決定され、100点だった[17]。
パリ・サンジェルマン[編集]
2023年8月12日、パリ・サンジェルマンFCへ移籍した[18][19]。5年契約で、移籍金は約5000万ユーロとみられている[20]。当初背番号は23番だったが、ネイマールの移籍に伴い背番号を10番に変更[21]。9月24日、オリンピック・マルセイユ戦に勝利後、チームメイトらと同性愛嫌悪のチャントを歌ったことにより、1試合の出場停止処分を受けた[22]。11月24日、ASモナコ戦で移籍後初ゴールを挙げた[23]。
代表歴[編集]
2016年8月29日、ワールドカップの予選に向けたフランス代表に初召集され、9月1日のイタリア代表との親善試合でA代表デビュー。2017年6月13日のイングランド代表との親善試合で、代表初得点を挙げた[24]。
2022年、2022 FIFAワールドカップ・決勝トーナメント1回戦でポーランド代表と対戦。74分にキリアン・エムバペのゴールをアシストしたほか、積極的なドリブル突破でチャンスを生み出し勝利に貢献した[25]。しかし決勝のアルゼンチン戦では、相手に2点のリードを許す展開の中、ジルーと共に前半途中での交代を命じられた[26]。
プレースタイル[編集]
爆発的なスピードを備えた両利きのアタッカーである[27]。UEFAが発表した調査ではデンべレのドリブル時の速度は36.6km/hである[28]。
ドルトムントのスカウト部門を担当し、現在アーセナルのスカウト部門で責任者を務めているスヴェン・ミスリンスタット氏は、デンベレについて高く評価しており、10代の頃のデンベレを回想して、「特定の状況で彼はどっちの足を使うのか分からなかった。なぜなら彼自身がある意味、それについて無頓着だったからだろう」と両足を自在に操れることを強調した[29]。
私生活[編集]
サッカーでは世界トップクラスの実力を発揮しているが、かつては私生活で度々問題行動を起こしていた。
- 2019年に来日した際、当時チームメイトであったアントワーヌ・グリーズマンとともに滞在したホテルでゲームの設定をするために呼び出した日本人従業員に対し、「醜い顔ばかりだ。PES(ゲームのタイトル)をプレーするだけなのに。恥ずかしくないのか」と発言したほか、作業するスタッフの顔をアップで撮影しつつ、「どんな後進国の言葉なんだ」「お前の国は技術的に進んでいるんじゃないのか」などと発言した動画が流出した[30]。
- FCバルセロナに移籍した際、荷物も持たずに出国したためドイツで生活していた時の家が荒廃し裁判沙汰にもなっている[31]。現在はデンベレ側が慰謝料を払う形でオーナーと和解した。
- また、遅刻癖がありフランス代表やFCバルセロナでは寝坊によって練習を欠席することも少なくない[32]。
- 2023年2月にデンベレは財政難に陥る古巣クラブ、エヴルーに10万ユーロ(約1400万円)を寄付したことが明らかになった[33]。同クラブは「困難な時期にクラブへの寛大さと経済的支援をしてくれたウスマン・デンベレに心から感謝したい」と述べた。
個人成績[編集]
2021年6月1日時点
クラブ | シーズン | リーグ | リーグ戦 | カップ戦 | 国際大会 | その他 | 合計 | |||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
レンヌⅡ | 2014-15 | CFA | 18 | 13 | - | - | - | 18 | 13 | |||
2015-16 | 4 | 0 | - | - | - | 4 | 0 | |||||
通算 | 22 | 13 | - | - | - | 22 | 13 | |||||
レンヌ | 2015-16 | リーグ・アン | 26 | 12 | 2 | 0 | - | 1 | 0 | 29 | 12 | |
通算 | 26 | 12 | 2 | 0 | - | 1 | 0 | 29 | 12 | |||
ボルシア・ドルトムント | 2016-17 | ブンデスリーガ | 32 | 6 | 6 | 2 | 10 | 2 | 1 | 0 | 49 | 10 |
2017-18 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | ||
通算 | 32 | 6 | 6 | 2 | 10 | 2 | 2 | 0 | 50 | 10 | ||
バルセロナ | 2017-18 | ラ・リーガ | 17 | 3 | 3 | 0 | 3 | 1 | - | 23 | 4 | |
2018-19 | 29 | 8 | 4 | 2 | 8 | 3 | 1 | 1 | 42 | 14 | ||
2019-20 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 9 | 1 | ||
2020-21 | 30 | 6 | 6 | 2 | 6 | 3 | 2 | 0 | 44 | 11 | ||
2021-22 | 21 | 1 | 1 | 1 | 9 | 0 | 1 | 0 | 32 | 2 | ||
2022-23 | 25 | 5 | 2 | 2 | 6 | 1 | 2 | 0 | 35 | 8 | ||
通算 | 127 | 24 | 16 | 7 | 36 | 8 | 6 | 1 | 185 | 40 | ||
総通算 | 207 | 55 | 24 | 9 | 46 | 10 | 9 | 1 | 286 | 75 |
代表歴[編集]
出場大会[編集]
- フランス代表
- 2018年 - 2018 FIFAワールドカップ(優勝)
- 2018年 - UEFAネーションズリーグ2018-19
- 2022年 - 2022 FIFAワールドカップ(準優勝)
試合数[編集]
- 国際Aマッチ 37試合 4得点(2016年 - )
フランス代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2016 | 3 | 0 |
2017 | 4 | 1 |
2018 | 14 | 1 |
2021 | 6 | 2 |
2022 | 8 | 0 |
2023 | 2 | 0 |
通算 | 37 | 4 |
ゴール[編集]
# | 開催年月日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 試合概要 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2017年6月13日 | ![]() |
![]() |
3-2 | 3-2 | 親善試合 |
2 | 2018年6月1日 | ![]() |
![]() |
3-1 | 3-1 | |
3 | 2021年3月28日 | ![]() |
![]() |
1-0 | 2-0 | 2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
4 | 2021年6月2日 | ![]() |
![]() |
3-0 | 3-0 | 親善試合 |
タイトル[編集]
クラブ[編集]
- ボルシア・ドルトムント
- バルセロナ
代表[編集]
個人[編集]
- リーグ・アン年間最優秀若手選手賞: 2015-16
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “Ousmane Dembélé”. tranfermarkt. 2023年2月3日閲覧。
- ^ a b “Ousmane Dembélé”. FC Barcelona. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “Carrasso saves point for Bordeaux”. Ligue 1 (2015年11月22日). 2015年11月23日閲覧。
- ^ “DEMBÉLÉ BAGS HAT-TRICK AS RENNES WIN DERBY”. Ligue 1 (2016年3月6日). 2016年3月6日閲覧。
- ^ a b “香川もつけたドルトムントの背番号「7」、後継者が决定!選ばれたのは…”. Qoly (2016年5月19日). 2022年8月8日閲覧。
- ^ “ドルトムント、“欧州注目の逸材”18歳FWデンベレを獲得…仏で今季12得点”. サッカーキング (2016年5月13日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “香川、2得点1アシストの大活躍。独紙も軒並み高評価「一定の脅威を与えた」”. footballchannel (2016年11月23日). 2022年8月8日閲覧。
- ^ “ドルトムントが王者バイエルン撃破! 激闘制して4年連続のDFB杯決勝進出”. サッカーキング (2017年4月27日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “デンベレ、バルサ移籍合意!…移籍金はポグバと同額、契約解除金は518億円に設定”. サッカーキング (2017年8月26日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “バルサ移籍のデンベレ、年俸は最高26億円 暴露サイトが衝撃の契約内容を公開”. footballzone (2017年9月2日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “デンベレ、ドルトムントでの練習ボイコットに悔いなし「2回もバルセロナを断ることは無理」”. Goal.com (2018年3月3日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “バルサデビューを果たしたデンベレ「世界最高の選手のそばにいるのは不思議な感覚」”. ゲキサカ (2017年9月11日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “メッシがCL100得点!デンベレも移籍後初弾!…バルサ、チェルシー破り11年連続8強入り”. サッカーキング (2018年3月15日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “デンベレ逆転弾のバルサ、セビージャ撃破でスーパー杯制覇…終盤にPKストップも”. サッカーキング (2018年8月13日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “バルセロナ、デンベレと2024年までの契約延長を発表!”. 超ワールドサッカー (2022年7月14日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “バルセロナFWデンベレが「踊るようなドリブル」からユベントスに2発叩き込む! 試合は2-2の引き分けに【動画】”. サッカー批評Web (2022年7月27日). 2022年8月5日閲覧。
- ^ “フットボール研究機関、2022年のベストドリブラーに“二丁拳銃のガンマン”デンベレを選出!2位ヴィニシウス、3位デ・ブライネ…”. 2023年7月30日閲覧。
- ^ “Ousmane Dembélé, une étoile de plus à Paris”. 2023年8月12日閲覧。
- ^ “Agreement on transfer of Ousmane Dembélé to Paris St Germain”. 2023年8月12日閲覧。
- ^ “Transferts le PSG officialise l'arrivée d'Ousmane Dembélé”. 2023年8月12日閲覧。
- ^ https://www.dazn.com/ja-JP/news/ligue-1/20230817-ligue1-psg-ousmane-dembele/1xb2e6c6ek78x1902q9uz8zvf0
- ^ “PSGの4選手が同性愛嫌悪チャントで1試合出場停止…スタンドも1試合閉鎖”. 超ワールドサッカー (2023年10月7日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “PSGで初ゴールのデンベレにL・エンリケ監督「彼はサッカー界最大のゲームチェンジャー」 | Goal.com 日本”. Goal.com (2023年11月27日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “フランスがイングランドに競り勝つ、親善試合”. www.afpbb.com. AFP BB (2017年6月14日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “クンデ、同僚のデンベレに賛辞「彼のような選手とプレーできるのは喜び」”. サッカーキング (2022年12月5日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “仏代表・デシャン監督「満足できなかったし、もっと良くできると感じた」”. サンスポ (2022年12月19日). 2023年2月27日閲覧。
- ^ “遅刻魔だけどすごいヤツ。デンベレ問題でバルサの管理力が問われている”. スポルティーバ 公式サイト web Sportiva (2018年11月21日). 2019年12月24日閲覧。
- ^ “昨季のCLで最高速度を記録した選手とは? エンバペはまさかのトップ10入りならず”. サッカーキング (2023年7月16日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “ドルトムント香川、恩師の敏腕スカウトが才能を称賛 「一つの動きで流れを変える」”. footballzone (2018年12月8日). 2022年8月8日閲覧。
- ^ “「醜い顔ばかりだ」バルサのデンベレ&グリーズマンが日本人侮辱か…人種差別と物議”. サッカーキング (2021年7月4日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “デンベレがドイツで裁判沙汰…ドルトムント所属時の家が“ゴミ屋敷”に?”. サッカーキング (2018年11月16日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “デンベレ、バルセロナの練習を欠席した理由はテレビゲームのし過ぎか”. Goal.com (2018年11月17日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ co.,Ltd, FromOne. “約1400万円を寄付! バルサFWデンベレが財政難の古巣クラブを援助”. サッカーキング. 2023年3月19日閲覧。
外部リンク[編集]
- France profile at FFF
- Soccerway