ウェールズ大学

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University of Wales
ウェールズ語: Prifysgol Cymru
Coat of Arms of the University of Wales
モットー Goreu Awen Gwirionedd
(The Best Inspiration is Truth)
種別 連邦立
設立年 1893年
総長 チャールズ皇太子
副総長 Medwin Hughes
所在地 イギリスの旗 イギリス
ウェールズの旗 ウェールズカーディフ
スクールカラー
                   
公式サイト http://www.wales.ac.uk/
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ウェールズ大学英語:University of Wales, ウェールズ語: Prifysgol Cymru))は、イギリスウェールズカーディフに本部を置く、1893年に設立された大学で、複数の大学や高等教育機関の集合体(連合大学)であった。かってはウェールズで最古で最大の大学であり、イギリスで二番目に大きい大学であった。しかし2004年8月1日にカーディフ大学はウェールズ大学から独立。2007年9月1日以降、スワンジー大学、アベリストウィス校、バンガー校を皮切りに構成校が独立し、各大学の連合組織としてのみ存続することになった。

2010年、海外の関連会社や学生ビザに関する問題が明るみになり、2011年6月、QAA:Quality Assurance Agency(品質保証庁)は、大学は検証したコースを提供している機関について必要なチェックを実施していないことを公表し見直し勧告が行われたが、こうしたスキャンダルを受けてウェールズ大学は廃止することが決定されることになった。

ウェールズ大学は2017年8月からトリニティ・セントデービッド大学との機能的統合が進められ、ウェールズ・トリニティ・セントデービッド大学に引き継がれ現在に至っている。ただ機能的には既に統合は完了しているが、まだ合法的な合併は完了に至っていない(2020年2月現在)。

歴史[編集]

ウェールズ大学は、1893年に設立された連邦大学で、その母体は、ノース・ウェールズ大学(現、バンガー大学)、サウス・ウェールズ・アンド・モンマスシャー大学(現、カーディフ大学)、ユニバーシティ・カレッジ・ウェールズ(現、アベリストウィス大学)であった。これら3大学は、いずれもユニバーシティ・カレッジで、ウェールズ大学設立以前は、ロンドン大学から学位が授与されていた。1920年に現在のスウォンジー大学が加わり、1931年にはウェールズ国立医学校が編入され、1967年に、ウェールズ先端技術大学がウェールズ科学技術研究所(UWIST)として連邦大学に加わるなど、拡大を続けた。2007年9月以降、ウェールズ大学の各構成校が独立し独自の学位授与機関となり、ウェールズ大学は連合組織に姿を変えた。2017年8月、ウェールズ大学とトリニティ・セントデービッド大学の両方が、統合され、ウェールズ・トリニティ・セントデービッド大学となり現在に至っている。

旧所属大学[編集]

  • ウェールズ大学アベリストウィス校(University of Wales, Aberystwyth)
アベリストウィス。2007年に独立。現、アベリストウィス大学
  • ウェールズ大学バンガー校(University of Wales, Bangor)
バンガー。2007年に独立。現、バンガー大学
  • ウェールズ大学スウォンジー校(University of Wales, Swansea)Swansea University 
スウォンジー。2007年に独立。現、スウォンジー大学
  • ウェールズ大学ランピーター校(University of Wales, Lampeter)
ランピーター。2010年に独立。現、ウェールズ大学トリニティ・セイント・デイヴィッド校
  • グリンドゥール大学(Glyndŵr University)
レクサム。2011年9月に独立 [1]。現、レクサム・グリンドゥール大学
  • ウェールズ大学インスティテュート・カーディフ校(University of Wales Institute Cardiff)
カーディフ。2011年に独立。現、カーディフ・メトロポリタン大学
  • ウェールズ大学ニューポート校(University of Wales, Newport)
ニューポート。2013年に独立。グラモーガン大学と合併[2]。現、サウス・ウェールズ大学

旧提携大学[編集]

カーディフ。2004年に連携解消。

日本での学位授与[編集]

現地の言語で授業が行われていることなどから、学位の信頼性に対するウェールズ大学での学位授与機関認証の不祥事発覚後、2013年を最後に日本での学位授与プログラムは行われていなかったが、後述する「英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(日本語)プログラム」は2021年現在再開済みである。2013年以前は、日本国内では2つのプログラムが認証され、いずれも株式会社によって運営されてきたが、ウェールズ大学から認証され、学位の授与を受ける機関は各々独立的に運営されており、各機関への社会や企業の評価はさまざまである。
ウェールズ大学から授与された修士の学位(Master's Degree)は、英国王の勅許(不祥事後2011年に廃止)の下、イングランド、ウェールズおよび北アイルランドにおける高等教育学位(FHEQ)に関する規定、ウェールズにおける単位および学位に関する規定(CQFW)に準拠して授与される英国大学の学位であり、日本の文部科学省令下での大学院設置基準および学位規則によるものではない。英国大学の認証(Validation)制度は、学位授与権を持つ大学が、国内外の学位授与権を持たない機関を認証し、修了者に学位を授与する制度で、学位授与権限を持つ大学116校中(2008年現在)、約70大学が同制度の下で他機関の修了者に学位を授与しているとされる。(出典:The Council of Validating Universities[3])また、英国大学の認証制度については、文部科学省・高等教育局高等教育企画課高等教育政策室において2003年8月に開催された「国際的な大学の質保証に関する調査研究協力者会議(第1回)」[4]と、添付資料「(別紙1) 英国及び豪州の大学の海外における高等教育の提供」[5]および「(別紙2)英国の高等教育の国際的展開に係る質保証」[6]に詳しい。

英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(日本語)プログラム MBA program of the University of Wales (UK)[編集]

英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(日本語)プログラム (MBA program of the University of Wales (UK))は、2002年よりヒューマンアカデミー株式会社が運営するヒューマン・アカデミー・ビジネス・スクール(HABS)がウェールズ大学から認証を受け実施している。2013年にウェールズ大学での海外学位授与機関を巡る不祥事のため同プログラムをいったん停止していたが、2015年時点で同プログラムを再開している。トリニティ・セントデービッド大学への統合に伴い、2018年から本プログラムを「ウェールズ大学トリニティセントデービッド(UWTSD) MBAプログラム」とも呼称している。
東京大阪での通学制プログラムと、eラーニングを利用した遠隔制プログラムがあり、講義はすべて日本語で行われ[7]、通学制は毎週土曜日のスクーリング、遠隔制は毎週土曜日のインターネット上での双方向ライブ講義に加え、英語ではなく指導教員とマンツーマンでサポートを受けながら日本語で記述する修士論文[8]を提出/審査が通れば、最短2年間で'MBA'を称する学位を取得できる。(最長在籍期間は6年間)しかしながら、同プログラムで取得できる'MBA'はMBA教育を評価・認証する国際機関AACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)だけでなく、英国で設立されたMBAの国際認証機関であるAMBA(the Association of MBAs)および欧州で一般的なEQUIS(European Quality Improvement System)からも認証はされていない。
同プログラムで学位を取得した著名人に、日本CHRコンサルティング社長の中西史子[9]、同社取締役の渡邉文子(大阪校1期生)[10]参議院議員の関芳弘[11]マーズフラッグ社長の武井信也[12]、アゴーラ・ホスピタリティーズ社長の浅生亜也[13]、名古屋工業大学産学官連携センター准教授の浜田恵美子[14]タレント山本モナらがいる[15]

英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム Master of science environmental program of the University of Wales (UK)[編集]

1999年にウェールズ大学(当時)から認証を受け、当初は金沢市にある経営コンサルタント会社の安全研が「ウェールズ大学通信制大学院環境マネジメント学科」などを運営していた。2002年に東京都渋谷区恵比寿にあった株式会社日本環境総研がプログラムを継承した。2004年に教員である比留間文彦が社長を務める比留間環境教育研究所(現在、東京都立川市)が株式会社日本環境総研を傘下に収めた(日本環境総研は現在、同プログラムの学務部を担当していた)。2005年から2008年まで学生の新規募集を停止した後、2009年4月から新プログラムとして再スタートして、最短2年間で理学修士の取得が可能であった。2019年11月時点で、比留間環境教育研究所では同プログラムを停止している。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “Glyndwr Uni to leave University of Wales alliance – BBC News”. BBC. (2011年9月23日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-wales-north-east-wales-15026025 
  2. ^ “Glamorgan and Newport universities announce merger plan – BBC News”. BBC. (2012年7月4日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-wales-south-east-wales-18696345 
  3. ^ The Council of Validating Universities
  4. ^ 国際的な大学の質保証に関する調査研究協力者会議(第1回)
  5. ^ 英国及び豪州の大学の海外における高等教育の提供
  6. ^ 英国の高等教育の国際的展開に係る質保証
  7. ^ UWTSD MBAプログラム パンフレット「UWTSDが選ばれる理由」特徴3 全講義日本語プログラム (p.06)
  8. ^ UWTSD MBAプログラム パンフレット「UWTSDが選ばれる理由」特徴2 専門分野を世界に発信する修士論文 (p.06)
  9. ^ 産経新聞2008年11月17日付
  10. ^ https://mba.athuman.com/alumni/post-2.php HABS 卒業生・学生の声 渡邉文子さん
  11. ^ https://mba.athuman.com/alumni/post-1.php HABS 卒業生・学生の声 関芳弘さん
  12. ^ http://www.i-m.mx/walesalumni/wales-alumni-JP/ ウェールズ大学学友会「ニュース」武井信也(東京校23期生)
  13. ^ Grazia2009年5月号
  14. ^ 一橋ビジネスレビュー2009年WIN号
  15. ^ 山本モナが通う大学院 MBAニセモノ?大騒動 (人物ワイド それいけ『週刊現代』特捜隊) 週刊現代 2009年01月24日 講談社

関連項目[編集]