ヴェルナー・マーザー

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ヴェルナー・マーザードイツ語: Werner Maser, 1922年7月12日 - 2007年4月5日)は、ドイツ歴史家ジャーナリスト、大学講師。ヴェルナーは1905年から1945年のアドルフ・ヒトラーの医療記録を発見し、「ヒトラーの日記」が偽造であると主張した最初の歴史家だった[1]

生涯[編集]

マーザーは東プロイセンの農家に生まれた。中等学校卒業後に軍に志願し、歩兵将校として従軍した。戦後、ベルリンやミュンヘンの大学で政治学や哲学などを学んだ後、フンボルト大学で助手を務めた。この時に、ヒトラーの医療記録を詳細に研究したことが、ヒトラー研究の始まりだった。その後、フランクフルトで雑誌編集者として勤めた後、ミュンヘン工科大学歴史学国際法の講師を務めた。

著書[編集]

  • 編『ヒトラーの手紙とメモ』(1973年)
  • 『ヒトラー伝説、神話と現実』(1973年)
    • 『ヒトラー伝 上 人間ヒトラー』(黒川剛訳、サイマル出版会、1976年)
    • 『ヒトラー伝 下 政治家ヒトラー』(同上)
  • Nürnberg. Tribunal der Sieger. (1977)
    • 『ニュルンベルク裁判:ナチス戦犯はいかにして裁かれたか』(西義之訳、TBSブリタニカ、1979年)
  • 『ヒトラー』(村瀬興雄栗原優訳、二十世紀の大政治家5:紀伊国屋書店、1969年)、以下は原題未詳
  • 『現代ドイツ史入門』(小林正文訳、講談社現代新書、1995年)
  • 『統一ドイツ コール首相』(小林正文訳、読売新聞社、1991年)
  • 『独ソ開戦 盟約から破約へ ヒトラーVS.スターリン』(守屋純訳、学研、2000年) 

脚注[編集]

  1. ^ Werner Maser, a Leading Hitler Scholar, Dies at 84, The New York Times (11 April 2007).