ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC

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ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC
原語表記 West Bromwich Albion Football Club
愛称 Throstlesツグミ
The Baggies(バギーズ)
クラブカラー    
   
創設年 1878年
所属リーグ EFLチャンピオンシップ
所属ディビジョン 2部(2023-24
昨季リーグ順位 9位(2022-23
ホームタウン ウェスト・ブロムウィッチ
ホームスタジアム
ザ・ホーソンズ
収容人数 26,850[1]
代表者 中華人民共和国の旗 頼国伝
監督 スペインの旗 カルロス・コルベラン英語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン・フットボール・クラブWest Bromwich Albion Football Club [ˈbrɒmɪ, -ɪ])は、イングランドウェスト・ミッドランズ州ウェスト・ブロムウィッチに本拠地を置くプロサッカークラブ。WBAは略称。英国では主にWest Bromと表記される。

最大のライバルはウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCであり、ブラック・カントリー・ダービーと呼ばれる。両クラブとも1888年に世界最古のフットボールリーグが創設された初期メンバーであり、初対決は1883年に行われた。またアストン・ヴィラバーミンガム・シティともウェスト・ミッドランズ・ダービーと呼ばれ盛り上がりを見せる[2]

歴史[編集]

ウェスト・ブロムの選手達(1888年)
ザ・ホーソンズ

1878年バーミンガム郊外の工場職員グループによって設立。創立時のクラブ名はウェスト・ブロムウィッチ・ストローラーズ(West Bromwich Strollers FC)であったが、1881年に現在の名称に変更された。チームの愛称Baggiesはこの当時の選手達がぶかぶかのバギーパンツを穿いてプレーをしていたことに由来する。

1888年に始まった世界最古のサッカーリーグ、フットボールリーグに最初から参加した12クラブのうちの一つ。

イングランド中部という保守的な地域であるがミッドランド工業地帯の少数派民族が多い地域に居を構えていることもあり、歴史的にマイノリティーの支持を集めるクラブである。また同地域において、いち早く黒人選手をレギュラー起用している。

近年は、プレミアリーグチャンピオンシップを行き来するエレベーターチームと位置づけられている。2003-04シーズンはフットボールリーグ・ディビジョン1(2部)で2位の成績を収めて昇格を果たした。2004-05シーズンには最終節で“グレートエスケープ”と言われる大逆転劇を演じ、17位残留を決めたが、2005-06シーズンは19位となりチャンピオンシップへ降格した。2006-07シーズンは、4位となったがプレーオフで敗退し1年でのプレミア復帰とはならなかった。

2007-08シーズンにチャンピオンシップ優勝を飾り、2年ぶりのプレミアリーグ昇格を決めるが、2008-09シーズンは、最下位となり1年でチャンピオンシップへここ8年で3度目の降格となった。2009-10シーズンはチャンピオンシップ2位となり、プレミア復帰を果たした。2010-11シーズンは序盤戦でアーセナルマンチェスター・ユナイテッドなどの強豪相手に健闘するなど順調な滑り出しを見せたが、その後失速して一時17位まで順位を下げた。2011年2月11日に監督がロベルト・ディ・マッテオからロイ・ホジソンに交代するとチームは復調。最終的にはクラブ史上最高の11位まで順位を上げ、見事残留を果たした。[3]2011-12シーズンは10位。[4]監督がスティーブ・クラークに交代した2012-13シーズンは8位。[5]トニー・ピューリスが指揮した2016-17シーズンは10位。[6]2016年8月5日、クラブを保有していたジェレミー・ピースは、中国の投資会社グループにクラブを売却した。売却価格は約2億ポンドと報じられており、クラブのオーナーには頼国伝が就任した。[7]しかし、2017-18シーズンは、最下位となりチャンピオンシップへ降格した。[8]2018-19シーズンは、4位となったがプレーオフで敗退し1年でのプレミア復帰とはならなかった。[9]2019年6月13日、スラベン・ビリッチが監督に就任した。[10]19-20シーズンは2位でシーズンを終え、自動昇格となり2年ぶりにプレミアリーグに復帰が決まった。20-21シーズンは、スラヴェン・ビリッチサム・アラダイスが指揮を執るもチームは下位から抜け出せず、プレミアリーグ19位となり2部降格が決定。

2021-22シーズン、ヴァレリアン・イスマエルを監督に招聘[11]

名称変更[編集]

  • 1878-1881 ウェスト・ブロムウィッチ・ストローラーズFC
  • 1881-現在 ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC

タイトル[編集]

国内タイトル[編集]

  • フットボールリーグ・ファーストディヴィジョン(現プレミアリーグ):1回
1919-20
  • フットボールリーグ・セカンドディヴィジョン(現チャンピオンシップ):3回
1901-02, 1910-11, 2007-08
  • FAカップ:5回
1887-88, 1891-92, 1930-31, 1953-54, 1967-68
  • フットボールリーグカップ:1回
1965-66
  • コミュニティーシールド:2回
1921, 1955
  • FAユースカップ:1回
1976
  • バーミンガムシャー・シニアカップ:5回
1886, 1895, 1988, 1990, 1991
  • スタッフォードシャー・シニアカップ:13回
1883, 1886, 1887, 1889, 1900, 1902, 1903
1924, 1926, 1932, 1933, 1951, 1969

国際タイトル[編集]

  • なし

過去の成績[編集]

シーズン リーグ FAカップ リーグ杯 欧州カップ / その他 最多得点者
ディビジョン 順位 選手 得点数
1997-98 ディビジョン1 46 16 13 17 50 56 61 10位 4回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 リー・ヒューズ 14
1998-99 46 16 11 19 69 76 59 12位 3回戦敗退 1回戦敗退 31
1999-00 46 10 19 17 43 60 49 21位 3回戦敗退 3回戦敗退 12
2000-01 46 21 11 14 60 52 74 6位 3回戦敗退 2回戦敗退 21
2001-02 46 27 8 11 61 29 89 2位 準々決勝敗退 3回戦敗退 スコットランドの旗 スコット・ドビー 10
2002-03 プレミアリーグ 38 6 8 24 29 65 26 19位 4回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 ダニー・ディチオ
スコットランドの旗 スコット・ドビー
5
2003-04 ディビジョン1 46 25 11 10 64 42 86 2位 3回戦敗退 準々決勝敗退 イングランドの旗 リー・ヒューズ 11
2004-05 プレミアリーグ 38 6 16 16 36 61 34 17位 4回戦敗退 2回戦敗退 ウェールズの旗 ロバート・アーンショウ 11
2005-06 38 7 9 22 31 58 30 19位 3回戦敗退 4回戦敗退 イングランドの旗 ネイサン・エリントン
ナイジェリアの旗 ヌワンコ・カヌ
5
2006-07 チャンピオンシップ 46 22 10 14 81 55 76 4位 5回戦敗退 3回戦敗退 セネガルの旗 ディオマンシ・カマラ 20
2007-08 46 23 12 11 88 55 81 1位 準決勝敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 ケヴィン・フィリップス 22
2008-09 プレミアリーグ 38 8 8 22 36 67 32 20位 4回戦敗退 2回戦敗退 北アイルランドの旗 クリス・ブラント 8
2009-10 チャンピオンシップ 46 26 13 7 89 48 91 2位 5回戦敗退 3回戦敗退 北アイルランドの旗 クリス・ブラント
スコットランドの旗 グラハム・ドーランズ
13
2010-11 プレミアリーグ 38 12 11 15 56 71 47 11位 3回戦敗退 5回戦敗退 ナイジェリアの旗 ピーター・オデムウィンギー 15
2011-12 38 13 8 17 45 52 47 10位 4回戦敗退 3回戦敗退 10
2012-13 38 14 7 17 53 57 49 8位 3回戦敗退 3回戦敗退 ベルギーの旗 ロメル・ルカク 17
2013-14 38 7 15 16 43 59 36 17位 3回戦敗退 3回戦敗退 ブルンジの旗 サイド・ベラヒーノ
ベナンの旗 ステファン・セセニョン
5
2014-15 38 11 11 16 38 51 44 13位 準々決勝敗退 4回戦敗退 ブルンジの旗 サイド・ベラヒーノ 14
2015-16 38 10 13 15 34 48 43 14位 5回戦敗退 3回戦敗退 ベネズエラの旗 サロモン・ロンドン 9
2016-17 38 12 9 17 43 51 45 10位 3回戦敗退 2回戦敗退 8
2017-18 38 6 13 19 31 56 31 20位 5回戦敗退 3回戦敗退 ベネズエラの旗 サロモン・ロンドン
イングランドの旗 ジェイ・ロドリゲス
7
2018-19 チャンピオンシップ 46 23 11 12 87 62 80 4位 4回戦敗退 3回戦敗退 イングランドの旗 ドワイト・ゲイル 24
2019-20 46 22 17 7 77 45 83 2位 5回戦敗退 1回戦敗退 イングランドの旗 チャーリー・オースティン
ウェールズの旗 ハル・ロブソン=カヌ
10
2020-21 プレミアリーグ 38 5 11 22 35 76 26 19位 3回戦敗退 3回戦敗退 ブラジルの旗 マテウス・ペレイラ 12
2021-22 チャンピオンシップ 46 18 13 15 52 45 67 10位 3回戦敗退 2回戦敗退 イングランドの旗 カーラン・グラント 18
2022-23 46 18 12 16 56 53 66 9位 4回戦敗退 2回戦敗退 イングランドの旗 ブランドン・トーマス・アサンテ英語版 9
2023-24 46

欧州の成績[編集]

現所属メンバー[編集]

2022年3月4日現在[12]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
2 DF イングランド ダーネル・ファーロング ()
3 DF イングランド コナー・タウンゼント
4 DF アイルランド ダラ・オシェイ
5 DF イングランド カイル・バートリー
6 DF ナイジェリア セミ・アジャイ ()
7 FW アイルランド カラム・ロビンソン ()
8 MF イングランド ジェイク・リバモア ()
9 FW デンマーク ケネト・ゾホレ ()
10 MF スコットランド マット・フィリップス
11 MF イングランド グレイディ・ディアンガナ ()
12 FW アメリカ合衆国 ダリル・ダイク
No. Pos. 選手名
14 MF アイルランド ジェイソン・モルンビー
15 FW イングランド アンディ・キャロル
16 DF イングランド マット・クラーク
18 FW イングランド カーラン・グラント ()
20 MF イングランド アダム・リーチ
21 DF コートジボワール セドリック・キプレ ()
22 DF イングランド キーン・ブライアン
25 GK イングランド デイビッド・バットン
27 MF イングランド アレックス・モワット
28 MF イングランド レイハーン・タロック
29 DF アイルランド テイラー・ガードナー=ヒックマン
32 MF ポルトガル ケヴィン・カストロ

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

監督

ローン移籍選手[編集]

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
14 MF アイルランド ジェイソン・モルンビー (ブライトン)
No. Pos. 選手名
16 DF イングランド マット・クラーク (ブライトン)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
19 MF セントクリストファー・ネイビス ロメイン・ソーヤーズ (ストーク・シティFC)
36 GK イングランド アレックス・パーマー (ルートン・タウンFC)
No. Pos. 選手名
38 GK イングランド ジョシュ・グリフィス (リンカーン・シティFC)

歴代監督[編集]

歴代所属選手[編集]

GK[編集]

DF[編集]

MF[編集]

FW[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Premier League Handbook Season 2017/18”. premierleague.com. Premier League. 2017年11月9日閲覧。
  2. ^ Inc, SEESAW GAME (2015年4月2日). “ローカルダービーは100以上…世界最古のサッカー文化を持つイングランド”. サッカーキング. 2024年2月2日閲覧。
  3. ^ Premier League 2010/11”. Soccerbase. 2019年9月21日閲覧。
  4. ^ Premier League 2011/12”. Soccerbase. 2019年9月21日閲覧。
  5. ^ Premier League 2012/13”. Soccerbase. 2019年9月21日閲覧。
  6. ^ Premier League 2016/17”. Soccerbase. 2019年9月21日閲覧。
  7. ^ West Bromwich Albion to be sold to Chinese investment group”. BBC Sport. 2016年8月5日閲覧。
  8. ^ “West Brom relegated from Premier League after Southampton beat Swanea”. BBC Sport. (2018年5月8日). https://www.bbc.co.uk/sport/football/44046183 2018年5月9日閲覧。 
  9. ^ “Aston Villa beat West Bromwich Albion to reach Championship play-off final”. BBC Sport. (2019年5月14日). https://www.bbc.co.uk/sport/football/48182254 
  10. ^ Slaven Bilic: West Bromwich Albion name ex-West Ham manager as head coach”. 2019年6月13日閲覧。
  11. ^ イングランド2部降格WBA、4年契約でフランス人指導者イスマエルの招へいを発表 | Goal.com”. www.goal.com. 2021年6月25日閲覧。
  12. ^ First team”. Squad. 2022年3月10日閲覧。

外部リンク[編集]